ハロウィン THE ENDのレビュー・感想・評価
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Gotcha, 三度…ならず!?
ブギーマンが姿を消し、漸く40年の呪縛から解放されようとするローリーだが、不安定な青年コーリーと出会い…また、そんな彼がブギーマンと遭遇してしまったことから、またしても恐怖に包まれていくハドンフィールドの街だったが…といった物語。
長く続いたハロウィンシリーズの最終章。
冒頭、コーリーのいざこざを見せてからいつものテーマに入っていく流れは秀逸。思わずリズムをとってしまいそうになる。からの「あんたがやる?それとも…」はトリハダモノ。
ストーリー的には、ブギーマンとの最終決戦をガッツリと…というよりは、どちらかというと人間ドラマを中心に描かれている?感じか。
それ故、評価はかなり分かれそうですね。
個人的には一つの作品としては十二分に面白かったが、それでもやっぱりブギーマンが主人公の作品が観たかったかな~という思いもあるし、そして今回のブギーマン、ちょっと弱体化してる…??
いずれにせよ、何故サイコが生まれてしまうのかの物語、そして終盤に向けての連続殺戮の高揚感はたまらず‼流石にこれは終わりかな。…終わりですよね??
ラストバトルにもうひと盛り上がり欲しいと思ったし、ホームレスおっちゃんもうちょっとキーマンになって欲しかったし、ホラー的な怖さはそこまでなくとも、不謹慎ながらスカッとしてしまう場面も多く、なにより何度もゾクッとさせてもらえてよかった。
何が恐いって、前々作から4年、前作からも2年経っているということ。。
ホントに、まだ1年くらいしか経ってないイメージだったが…時の流れは早い。。
評価は分かれそうですが、とりあえず私はしっかり楽しめました。
また40年後とかに…流石にないだろうか?
色々と残念なシリーズ完結編
題名が”HALLOWEEN”なのに何故か日本では4月に公開されてしまう色々と残念なシリーズ完結編。
実は前作の【ハロウィンKILLS】を観るまでは私はハロウィンシリーズを観たことがなかったが、【ハロウィンKILLS】はハロウィン初心者の私でも十分に楽しめた作品であり、今でも気に入っている映画作品の1つであった。それも相まって今回の完結編をかなり楽しみにしていたのだ。
が、想像以上の出来の悪さに愕然としてしまったのである。
特に気になった点を3点ほど挙げてみた。
【1】まず映画が始まって1時間が経ってもマイケルは出てこない。ずっと町の闇やら恐怖やらがどーたらこーたらでグダグダ物語が続く。マイケルがやっと出てきたと思ったら惨殺シーンはかなり少なく、またすぐにグダグダモード突入する。
今回は本当に完結編なのか?と疑うほど全体的にグダグダ物語が続いていた印象だ。
またマイケルの惨殺シーンも本当に数えるほどしか無かったのは驚きだ。
やはりシリーズ全作品の中で最も人を殺す勢いが無ければ完結編とは言えないだろう。
【2】マイケルの後継者的な存在が現れて少しテンションが上がるも、その後継者も中途半端に死ぬ。
これは製作側が一体何をしたかったのか全く意味が分からなかった。観ている側はてっきり、マイケルも年老いたから、ヴィランもいよいよ世代交代か?と観ているこちら側が勝手に期待していたのがバカみたいだった。
【3】過去の作品から長らく登場してるお年寄りが無駄に出過ぎている。
これは前作の【ハロウィンKILLS】しかり、
最近の【スターウォーズ】や【ターミネーター】等でも良く見られる現象だが、過去の英雄のお年寄りが無駄に出しゃばりすぎてしまってる感が否めない。
やはりホラー映画(特にスラッシャー映画では)というのは若い子がキャーキャー叫びながら惨殺されるのが1番見ていて楽しいのです。
それがどれだけ過去に重要な役割を背負い、ストーリーの脈略上、現在においても必要だとしても、ご年配の方は正直観ていてしんどいのです。
※でも演技力は流石に超一流です。
とはいえこのハロウィンシリーズは過去何十年と続くホラー映画の代表作でもあるので、今回で完結とはいえ、おそらく数年後にはまたリブート作品が出る可能性は高いだろう(今回のハロウィンも一応リブート作品ではあるようだが、、)
そのときは過去の繋がりを一切断ち切り、容赦なく若者を殺しまくる、また新たな時代の”ブギーマン”を見てみたいものだ。
少し長くなりましたが以上です。
正統な続編シリーズの見事な締めくくりに号泣!
78年のオリジナル一作目に最大限敬意を表した今三部作はまさに正統な続編であるだけでなく、「ハロウィン」の世界観をさらに進化させ後世に残すべき名作シリーズとして価値を上げてくれたと言っても過言では無い。
ここ日本では海外に比べて悲しいくらい「ハロウィン」の認知度が低いが、今三部作によってそれは必ずや払拭されるものであると断言したいくらいだ。
この三部作を通して観てみると今シリーズの恐怖のテーマはマイケルマイヤーズのみならず、マイケルによって恐怖におとしめられたハドンフィールドの街に住む人々らの心の闇を描いている事だとわかる。
そうした街の住人のダークサイドをじっくり丁寧に描いていくドラマが映画の前半に展開されるが、それが伏線となり後半のクライマックスに見事に繋がっていき、マイケルとローリーの宿命の対決では目頭が熱く心が揺さぶられずにはいられない。
そしてこの三部作の最終章をどんな落とし前の付け方をしてくるのか、それは見事な結末で締めくくってくれた。
単に殺人鬼を出してバッタバッタと人を殺していくだけの安っぽいものとは完全に一線をひいたしっかりとしたドラマが描かれている事が今三部作が見事な出来である要因だと思う。
そして何よりもデビッドゴードングリーン監督が78年オリジナル一作目を大事にし超リスペクトしている部分も大きな要素であると言える。さらに今作ではジョンカーペンターの某作品のオマージュを感じさせる演出もありファンとしては至福のひと時であった。
今作でついにマイケルマイヤーズの物語は幕を閉じてしまったわけだが、今三部作で「ハロウィン」シリーズは確実にバージョンアップされたわけで、それゆえに今後容易に新たなリブート作は作れないだろうと、それ程よくできた三部作であったと言えるだろう。
ブギーマン1号2号
エンド、してた。
【”邪悪なる心の芽生えと継承と復活。そして人心の闇。”レトロスペクティブな風合も佳き、スラッシャーホラー作品。40年以上に亘り製作されて来たシリーズの掉尾を飾る作品でもある。】
ー 冒頭、コーリーという青年が臨時で子守のアルバイトをした際に、悪戯な子供に部屋に閉じ込められ、戸を蹴破った時に弾みで子供が床に落下し、死亡する。
それ以来、彼はハドンフィールドの住人達から距離を持たれたり、揶揄われたりし徐々に心を病んでいく。
一方、ローリー・ストリード(ジェイミー・リー・カーティス)は新居に引っ越し孫娘のアリソンと暮らしつつ、ブギーマンとの死闘を文章に認めていた・・。-
◆感想
・序盤のコーリーが徐々に狂気性を孕んでいく中、下水道に住むマイケル・マイヤーズ(ジェームズ・ジュード・コートニー)に引きずり込まれるシーン。
ー コーリーの首を締めあげるも、マイケル・マイヤーズはコーリーの”眼”を見て彼を開放する。今後の展開が予想できるのである。-
・コーリーは自分を揶揄う高校生のヤンキー達を最初は相手にしないが、最後は父親が経営する自動車整備工場で、キッチリと落とし前を付ける。
ー 可なり陰惨であるが、ハドンフィールドの住人達の人心の闇に対する報復である。-
・マイケル・マイヤーズも触発されたかのように、自分を揶揄する町のDJのスタジオに乗り込み、DJの腐った舌をちょん切り、過干渉なコーリーの母も殺害。
ついでに、アリソンの職場の医師と看護師を殺害。
ー ここら辺は、余り突っ込まずに鑑賞。-
■アリソンとコーリーは、ある事から知り合い徐々に距離を縮めていくが、ローリーは”コーリーの眼は、マイケル・マイヤーズの眼に似ている”と呟く。
そして、アリソンに警告するも・・。
・ラスト、マイケル・マイヤーズの顔から剥ぎ取ったマスクを被るコーリーの攻撃をローリーは躱し、コーリーは自害。
そして、壮絶なローリーとマイケル・マイヤーズの最期の対決シーンはナカナカである。
ー 凄いな、ローリーの馬鹿力・・。-
<マイケル・マイヤーズの死骸をハドンフィールド町の人達(含む警官)が、葬列の様に車で運び粉砕機に放り込むシーン。
あれは、明かにハドンフィールド町の人達が、自らの心の闇をマイケル・マイヤーズと共に葬ったシーンであろう。
今作は、私の勝手な解釈であるが、不可抗力により幼児を殺めてしまった人間(今作ではコーリー)に対するハドンフィールドの住人達の人心の闇を描く事によって、”ブギーマンはマイケル・マイヤーズだけではないのだよ・・。貴方もブギーマンになる可能性はあるんだよ。”と言っているように感じた作品である。>
全シリーズの中では綺麗な終わり方
ハロウィンシリーズは3と6のプロデューサーズカットエディション以外全て視聴しています。
その上で今作はシリーズの中で最も綺麗にまとまっていると感じました。
新登場人物が出てくる時間が長すぎて前評判が悪かったのも納得な内容ではありますが、最後で挽回してくれましたし、ハロウィンシリーズの終わり方としては良かったと思います。
KILLSのスラッシャー要素は薄まりつつも結構グロいというか痛々しいシーンもあり、映画館の音響効果もあってびっくりする場面も何度かあったのでホラー映画として申し分ありませんでした。
また、ハロウィンは最初のシリーズもそうなのですが結構ツッコミどころが満載な映画で、心の中でツッコミを入れて楽しめました笑
以下ネタバレ
コーリーのメガネ途中で壊されちゃったけど、その後裸眼でバイク乗ってたので伊達メガネだったんか?ってツッコミたくてウズウズ。
そしてまさかの新キラー登場。マイケルさん新キラーのアシスタントみたいになってたし笑
俺がマイケルになるんだよ!と言いたげなホームレスとコーリー。
悪意はマイケルだけに非ず、ということを描きたかったんだなと思いました。
水路でマスクの取り合いしてて相撲になってたのはウケました笑
マイケルさんも歳には勝てないね…
マスクを奪ったコーリーは新たなブギーマンとして街に繰り出します。まさかの主役交代。
だけどマイケルの皮を被った青年のままで終わってしまった。どうなるのかと思ったけど、最後に主役の座を取り戻してくれて安心しました🥹笑
でも、マイケルさんがナイフ拾おうとしたら抵抗したコーリー。お前まだ生きてたんか…
ローリーを疑うアリソンにイライラしちゃったけど、ローリーもすぐにナイフ抜いたら指紋つくし駄目でしょって思っちゃった私。抜かなくてもあの状況では疑われるけど。
でも最後に疑いが晴れて良かった。
あまりの出番の少なさに、マイケルさん死なないでと思ってしまったのは私だけではないはず。
個人的にはローリーを道連れにするラストでも良かったと思うけど、最後に孫娘アリソンがタイミングよく助けに入って、生き残って誤解が解けたのはベストだったかもしれない。
住人によりマイケルの最期が見届けられたのを見て、本当に終わってしまったんだなと思いました。やはり寂しい。
これはローリーVSマイケルという話だけでなく、ハドンフィールドに根ざした悪意から街や住民が解放される瞬間だと思うと感慨深かったです。
その意味ではシリーズの終わり方の一つとしてはこれもアリなんだなと思いました。
この作品はマイケル・マイヤーズという人物そのものより、彼が街や住人に与えた影響にスポットが当てられてると感じます。
コーリーがどんどん悪意に飲み込まれていく様がそう。今思うと、ベビーシッター中に過ちを犯したコーリーは21歳。あの時のマイケル・マイヤーズと同じ年齢です。普通の若者が悪意に飲み込まれてしまった。
「悪意は形(シェイプ)を変えて残る」というローリーの最後の台詞がとても印象的でした。
これまでのシリーズのようにカッコいいマイケルが見たいと思っていると拍子抜けすると思います。
でも、最初の事件から44年。彼も高齢で、不死身のように思えても人間なんだと実感させられました。
ジェイミー・リー・カーティスがローリー・ストロードとして演じるハロウィンシリーズは終わってしまいましたが、HALLOWEEN ENDSという複数形のタイトルの通り、終わり方は一つではないのです。
これまでの他のシリーズを見たり、個々人でIfの世界を空想したり、いつかまた誰かがリメイクを作ってくれるかもと期待を馳せましょう。
まぁ、これまでのシリーズがどれもイマイチだったんで、次リメイクあってもイマイチになるかもしれないけど笑
圧倒的な強さを見せてくれたマイケルが大好きでした。2から役者さんが変わってしまっていたけど、今シリーズでまた演じてくれて嬉しかったです。本当にありがとうございました。
ローリーもお疲れさまでした。傷ついた心を日本の桜を見て癒やされてほしいです。
世界一強いお婆ちゃんシリーズ
残念ながらシリーズ1番イマイチ。
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