生きててごめんなさいのレビュー・感想・評価
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不思議ちゃんの穂志もえか
出版社に勤める園田修一は、仕事に追われ小説家になる夢を諦めかけていた。清川莉奈は何をやっても長続きせず、アルバイトもクビになり、実家からも見放され、修一の家で同棲し、ほとんど携帯をいじりながらブラブラと修一の家で過ごすことが多かった。ある日、修一は高校の先輩と再会し、その先輩が勤める大手出版社の新人賞にエントリーしようと、小説を完成させる事にした。一方、莉奈は、修一が担当する売れっ子の西川に興味を持たれ、西川担当として修一とともに編集部で働くことになった。西川や社員たちが莉奈をちやほやしたため、修一は嫉妬心を持ち、喧嘩し、同棲を解消した。その後、修一は西川の承諾ないまま本を印刷してしまい多額の損害を出して出版社をクビになり、莉奈はイキゴメのペンネームでSNSに書いてたものを本にして出版し・・・という話。
最初の頃は莉奈が仕事も無いし住むところもないから泊めてあげてただけなんだろうけど、それなら携帯いじってベッドに寝てるだけの不思議ちゃんやってないで、掃除したり夕飯作ったりしろよ、って思って観てた。しかし、この事が後に本として出版されヒットするんだから、何がお金に繋がるのかわからない時代なんだなぁ、って思った。
莉奈役の穂志もえかは不思議ちゃんを演じてたがやはり透明感あって良かった。
「かわいそう」は上から目線です
出版社で働きながら小説家になる夢をみる青年と、何をやっても長続きしない彼氏におんぶに抱っこの彼女の話。
居酒屋でやらかしてクビになったた彼女を持ち帰りいつの間にか同棲生活習が始まって行くストーリー。
小説を書き進めている様子のない彼氏と、彼氏が仕事に出ている最中、日がな一日暇つぶしの様な暮らしをする彼女。
片や敬愛する作家の編集担当の先輩に出会い、新人賞に意気込みを見せて、片や彼氏の手伝いで訪れたビジネス書の著者に気に入られ…あらすじ紹介で現代の日本の若者の云々言っているけれど、いつの時代にもいますけどね。
折角根性みせたのが実は…はどうかと思うけれど。
良くある根拠のない自信とプライドですね。
彼氏の結末はまあ良いけれど、彼女の方は…まあそれは現代社会ではありがちなのかな。
ちなみに専門書は別だけど、この手のビジネス本の良さとか自分も判りませんw
泣き虫な女の子
藤井監督が企画プロデュースとの事、楽しみにしていましたが近所ではやってない、迷いましたが評判が良いので遠征です。
とても映画らしい映画でとても良かったです。
まず、ほしさんがかわいい。泣き虫で弱々しくて可愛らしい。
それと、映画っぽく絶妙な間のようなものがあって、セリフ以外の行間が良かったです。これはテレビドラマでは伝わらない、強制的にスクリーンに注目させられる映画ならでは。
「私のどんなところが好き?」
に対しての返しに、そんな返事ある?っとハッとなりました。
あと、普段は殻を被って自己肯定している人が、あの感情むき出しシーンは良かったです。ちょっとウルっときました。
とてもリアリティのある言葉が多く、例えば言っちゃいけない言葉なのは分かっているのに、ついついカッとなって言葉を放ち、次の瞬間に、「ゴメン」と謝ったり。そういうことあるよね、、、って思いました。
基本的には、男性有利のはずがいつの間にか、、とありがちな展開ではありますが、刺さりました。
藤井監督ファンもそうですが、今泉監督ファンにもオススメです。
声帯手術を受けた犬。
小さな出版社に勤める作家志望の修一は自分に自信がない。そんな彼が居酒屋に勤めるダメ店員莉奈と出会い同棲関係となる。
莉奈はいわゆる社会不適応者で何をやっても長続きせず、結果修一の家に転がり込み毎日ごろごろしている。一見、莉奈に優しい態度で接する修一はそんな彼女に文句の一つも言わない。
そんなふたりの同棲生活を変える出来事が起きる。ダメ人間と思っていた莉奈の独特な感性が大物作家の目に留まり、彼女はアシスタントに誘われる。それを快く思わない修一は彼女に冷たく当たってしまう。
作家志望でありながら応募作品を書き上げられず、くすぶった人生を送る修一にとっては、一見ダメ人間の莉奈は羽を切った文鳥の如く遠くへ飛んで行かない自分にとって都合のいい存在だった。あるいは声帯手術を受け吠えることのない犬のように。
そんな彼女が自分より才能を見出されて行くことに堪えられない修一の本音が出てしまう。修一の態度にショックを受ける莉奈。
弱いもの同士の恋愛はけして長続きしない。一見、優しい修一も自身の弱さを隠していただけに過ぎなかった。
不器用で何をやっても長続きしない莉奈は親からも見放され、親しい友人もいない。やれ生産性だの、自己責任だのと叫ばれる現在の不寛容な社会で自身の声もあげれず居場所がない彼女のような人間は生きづらい。
そんな彼女は言う。ダメ人間とか誰が決めるのか、生きてるだけでいいのではないかと。彼女は生きづらさを感じながらもけして自己否定はしなかった。そんな彼女が上げていたツイッターが注目され一躍時の人となる。
声帯手術を受けながらも微かな声で吠え続けた犬のように彼女の声は同じく生きづらさを感じている現代社会の住人たちには響いていた。
まさに今の社会で生きづらさを感じる若者像を描いた、単なる恋愛ものとは異なる一段レベルの高い作品。
今泉作品で常連の穂志もえかが儚くも健気な莉奈を見事に演じた。彼女の最高傑作とも言える作品ではないか。
本日本命二作品鑑賞のための時間調整で観た本作が本命を食ってしまった。ただラストは莉奈のトークショウを見に来た修一の後姿で終えてほしかった。二人が再びくっつくような期待を匂わすラストでは甘い感じがする。人生において自身の未熟さから失ってしまったものの大きさを修一が嚙み締めるラストでないと人生の苦みを表現した作品としては弱い気がする。
敢えて星4つだ❗️みんな【文芸的な好作品】救済しようよ、鬼滅やスラムもいいけどさぁ 好作品ですよ。
基本的に、人間関係のドラマ 編集者、狡賢いコメンテーター、パワハラ上司、生活力というか生命力の弱い女子
主人公黒羽麻璃央がその狭間で、作家を目指すも、悩み、ひねくれる。
イヤイヤこう言う生活力のない女子、昔から身近に結構いた。
全然アルバイトも務まらない、朝起きることすらできない そう言う女子いたいた。
なんか変に小型犬のような小動物には情愛があるのですよ・・実経験なので、これ以上はやめときます
穂志もえか がそんな弱々しい女性を好演。申し訳ないけどまさにタイトルどおりの女子❗️松井玲奈のキャリアウーマン的な人物と好対照。
人生の挫折。職場の理不尽、男女の愛憎紙一重
がなかなか分かりやすくテンポ良く描かれている。難しくは無い、理解容易な文芸的作品。
ただし同日公開の【中川大志ほかのスクロール】と被ったのは興行的に不運過ぎる。
客3人は不安になってきた。ぜひ応援したい❗️
わかる、わかる的な気づきの作品。
個人的にはパワハラ編集長と、事実上のゴーストライター操っていばり腐るコメンテーター
ぶちのめして欲しかった。
ゴーストライターといえば いけ・・・き・天下りマン。チョット出版数多すぎだぞ❓疑問を感じる、強欲❓
最初の導入【そっちの人かい❓】でつかみはオーケーです。
正統派起承転結の作品。分かりやすい作品。若い人の悩み、病む気持ちもわかる。
誰でもわかる作品だから是非劇場で・・鬼滅の観客の1割とは言わない。5%でいいから、鬼滅、スラムダンクから流れてほしい、そう言う哀切を感じた。
やっぱり、若い人の人間ドラマ【北村匠海、中川大志】の【スクロール】と公開封切りが被ったのは痛い。
もっとも【スクロール】も鬼滅、スラムダンク と比べれば寂しい入りだろけど。
皆さん。この作品でなくてもいいから年に一度くらいは、人間関係的な気づきの作品見てくださいな【懇願】。
ややわかりにくい点もあるが基本的に好印象。
今年36本目(合計689本目/今月(2023年2月度)2本目)。
今の時代に生きづらいとされる、コミュニケーション能力に難があるといわれる(今時の)若者(の一部)の生活を切り取った、という趣旨の映画。
とはいえ、そういう若者がいるというのはリアル社会においては前提であるのに、何らの配慮もないマネージャ等「教える側の配慮のなさ」もすごく、その意味での「ディスコミュニケーション」という論点もあります。
まだお1人しか書かれていないし、あまりいろいろ書くとネタバレになってしまいますね。
個人的には、「「今時の若者のコミュニケーションのしかた」と「それを指導する30、40台のコミュニケーションのしかた」の差異から生まれるディスコミュニケーション」という論点でみました。ほかにもいろいろな論点はあろうかと思います。
この点、映画も一つの考え方を押し付けず、「こういう論点があるよ」と提示して、「残りは個人で考えてね」としていますので(映画自体は妙なところで終わってしまいます)、その点での「考える枠」なのかな、というところです。
採点において減点要素になった点は特にありません。
(参考/減点なし/いつまでに退職することができるか?)
・ 一般的には社内規則に従うことが普通ですが、実は社内規則よりも民法のほうが上にきます。
この映画でもちらっと出てくる、いわゆる「退職代行」は、一般法としての民法(627条の1)を適用して、「2週間でやめる」ということになります。もう退職すると決めている場合、(狭い地域で)同じ業界などで働かない場合、いわゆる「退職代行業」を頼む場合が多々みられますが(この映画でもそれを想定できるシーンがある)、それはもはや「辞める辞めないの状況で社内規則を持ち出しても無駄、最強の切り札の民法を持ち出して14日でさようなら」ということです。
何気ないストーリーでも観てしまう?
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