「ゲーム感覚で楽しめる作品」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー とっぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム感覚で楽しめる作品
実は正直、観るまでは少し馬鹿にしてた部分があった。
と、言うのも◯年前に某・◯ラクエのパロディ作品でかなり痛い目に遭っていたので「またこのパターンで、子ども時代の夢を掻き消されるのかしら…??」と言う懸念があったから。
しかし、どうよ?実際に見てみたら…
イャッフーーーーー!!!!!!
何コレ?最高に楽しいじゃん!!って感じ。
しかもピーチ姫がとても逞しくて格好良過ぎる。正直、スーパーマリオ…ではなくスーパーピーチプリンセスでタイトル変えても良いくらいにこの映画のピーチ姫は主役のヒゲ兄弟を良い意味で食っている。マリオが苦手なキノコ(キノピオ)達も愛らしくて、ピーチ姫のいる城までの移動も見ていてこちらまでゲームの世界に惹き込まれている感覚に宿りワクワクしてくる。
音楽も素晴らしい。クッパがピアノを弾きながら歌う場面が何度か出てくるが、あのダンジョン内で流れる「デレデレデレ」をクッパが部下とセッションで弾いていたりとサービス旺盛な所が堪らなかった。他にもマリオカートを取り入れた場面やDKと戦う場面など、ハテナBOXを叩いて何が出てくるのか⁈も楽しみであり、マリオが姿を変え変身して闘いを繰り出すのもゲームプレイと変わらずそのまんまで良かった。
兎に角、私達団塊ジュニア世代の子ども時代から愛されているマリオとその他キャラクターが目白押しで、老若男女問わず最後まで集中して見られる作品だと思う。映像もとても綺麗だし、内容も期待を裏切らない。
ただ、その中でも幾つか気になった点もあった。
◯ルイージが最後しか活躍出来てなかった。
→ 恐らくこのルイージの立場がゲームではピーチ姫なんだろうけど、最後犬にエッヘンなんて威張ってるけど…あんた殆ど活躍しとらんじゃん。無敵スター使っただけだろ(笑)
◯キノピオの声がまんま、スネ夫(苦笑)
→ 関智一の声の引き出しも若くは無いのでパターン化されて来ているなぁとこの映画を観てつくづく感じました。
◯ピーチ姫とマリオの恋愛模様が無い。
→最後のヨッシーの卵を観て、多分続編ありきで作成してるから致し方無いんでしょうかね。しかし、余りにもまだ二人がアッサリし過ぎな関係で、最後まで観ててもお友達って感じにも見えなかったですねぇ。
◯異次元(ゲームワールド)で起こった話を現代に持って来てしまうのって…どうなの?世界観メチャクチャになるじゃん(結局最後にピーチ姫の世界に兄弟でいるし…??よく分からん)
→ 恐らく、序盤の家族との関係性やルイージは犬やいじめて来た奴(名前忘れた)の伏線回収を一気にやってしまいたかったんでしょうけれど、だからと言って元の世界にラスボスまで引き連れて来るとか(苦笑)って感じでした。しかも都合よく無敵スターまで一緒に来ているし(汗)
正直、恋愛模様と世界が一緒になった件は続編考えたら大した事では無いのだが(ルイージ活躍も続編が有れば次で頑張ってくれると期待が出来るし)、スネ夫のキノピオだけは頂けない。その点で☆マイナス(無敵にはなれない)。
宮野真守と畠中祐のブラザーの声は良かった。マリオの軽快な感じやヒャッフー!!の掛け声もまるで本物のマリオやルイージがそこに居るように思えた。
ファイヤーフラワーの花畑は幻想的で綺麗だったなぁ。
また続編出たら観に行こう。