「映画を見に行くのではなく、映画館でマリオを見に行く作品」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー JANさんの映画レビュー(感想・評価)
映画を見に行くのではなく、映画館でマリオを見に行く作品
アクション映画やエンタメ映画としては非常に物足りないと感じる人が多いと思う。
正直言えば、見た後に何も残らない。
しかし、それが良い意味にもなる。
「ゲームキャラのマリオの映画を見に行くだけ」と考えれば、間違いなく大傑作である。
キャラクター映画の正しい形を1つだ。
「キャラクターの映画を作るか、キャラクターで映画を作るか」。
「キャラクターの映画」をこれ以上ないほど体現した作品。
余計なことは語らせない。ただひたすら「これがマリオです」と主張した作品。しかし、その結果はドラマ性などは皆無であり、映画に込められたメッセージ性もない。
これらは言わば「これ以上ないほど面白いのだが映画としてはダメ」というものだ。
ただ、エンタメ映画として正しい形の一つでもあるのだ。
ただ、あえて言うなら「みんなが望んだマリオの映画はコレ」と言えるので、「映画館でマリオが見たい!」という人には超おススメ。
逆に言えば、「マリオでどんな映画ができるのか?」「マリオは何を映画で語ってくれるのか?」という考えで行くなら酷評間違いなし。その期待から得られるものはほぼ無い映画だろう。
アドバイスとしては一言しかない。
「頭空っぽにして、マリオたちを見ろ」である。
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