「バスの中・・・でもう一工夫」ワイルド・ロード よしさんの映画レビュー(感想・評価)
バスの中・・・でもう一工夫
組織の金を奪い長距離バスに逃げ込んだ主人公苦闘を描く物語。
B級サスペンスにカテゴライズされるシチュエーションスリラーですね。お金はかけられていませんが、それでも無理なく鑑賞出来る設定とストーリー展開は見事でした。
手負いで朦朧となる主人公。仲間の危機、迫る追っ手、父親との邂逅。そして、少女との触れ合い。長距離バス・・・という限られた空間の中ですが、それらが上手に散りばめられていて、飽きさせません。
粗はそれ程感じませんが、それでもバス内でのやり取りに、周囲が無関心過ぎるのは不自然に感じてしまいます。
また、ラスボスとの係りについては、もう少し早く明示しても良かったかもしれません。恐らく制作陣が敢えてぼかして描いていたのだと思いますが、後半の納得感よりは中盤迄の戸惑いの方が大きく感じたのも残念なところ。
私的評価は普通にしました。
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