「長距離バス内で繰り広げられる予測不能サスペンス」ワイルド・ロード regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
長距離バス内で繰り広げられる予測不能サスペンス
犯罪組織から大金とコカインを盗んだ青年フレディが、逃れるために乗った長距離バスをメイン舞台としたサスペンスドラマ。腹部に銃弾を受け意識朦朧となりながら、2つの携帯を使って元恋人や仲間と連絡を取りつつ、他の乗客も絡んだのっぴきならない事情にも巻き込まれるという多重構成になっている。
何といってもフレディの疎遠になった父親役のケヴィン・ベーコンの、安定した曲者演技たるや。ハリウッドメジャーの超大作だろうと本作のような予算が限られたインディペンデント映画だろうと、確実にインパクトを残す俳優だ。
本作の脚本家ベン・コンウェイは、11月日本公開の『ナイトライド 時間は嗤う』も手がけており、実はこの2作はプロットがよく似ている。個人的には本作の方が好み。
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