ワウンズ 呪われたメッセージのレビュー・感想・評価
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ダメ男
主人公はBARで働く成人男性。
元カノじよには彼氏がおり自分にも彼女が出来ている。漁師と思われる常連のエリック(陸にいる間はいつも酔っているという主人公の台詞がある)ビリヤードしている女性がBARにいる。
大学生と思われるグループがBARに入ってきてビールをのむ。
エリックの仲間も店に来てビリヤードをするため先にビリヤードをしていた女性をキュウで突き追い出す!
しばらくするとビリヤードをしていたエリックが仲間と揉め出す!喧嘩を撮影する大学生、エリックはわれた瓶で顔を刺される、もみ合っているうちに大学生のグループに突っ込む。
主人公は警察を呼ぶ、大学生たちは警察を呼んだことを主人公に確認すると逃げるようにお店を出ていく。
エリック達もみんなお店を出て行き、元彼女とその彼氏とお店を片付ける。
大学生グループのひとりが落としたスマホを見つけるもそのまま家に持って帰ってしまう。
ここからがストーリーの始まり。
映画なのでしょうがないが、主人公すぐにスマホをけいさつにもっていかない!!彼女が持っていけって言ってるのに!!
そして元彼女に未練タラタラで絡む!
そしてスマホがきになって画像フォルダとか見てしまう!!
(ササッと警察持っていけ〜)
男性の死体の写真や何かの儀式の画像を見てしまう、そこに彼女が現れる。
浮気を疑われ痴話喧嘩、彼女にも画像を見せる、ギャレットという人から助けてとメッセージが来ており主人公はイタズラとかと思い込み無視したり失せろとか返事を出していたことに対して彼女から助けを求めてるのに助けようとしなかったことを指摘されギャレットに電話をかけるも何かよく分からない音が流れて苦しむ主人公、警察に持っていくように再度言われやっと重い腰を上げて持っていく。
朝から主人公をずっとつけていた謎の女性からスマホを返して
と拾ったスマホに連絡が来る。
手を見るとスマホから虫が大量に発生驚いた主人公はスマホを外に投げ車を下りて服を脱ぎ虫をはらいのたうち回る!
そのすき謎の女性がスマホを拾い立ち去る。
主人公も幻覚が覚めてスマホの元に行くも持ち去られたあとで何も証拠がないまま警察に行くもスマホない、謎の女性の車のナンバーも分からないで知り合いの警察官たちも笑うしかない!!
この後から主人公の幻覚や彼女がおかしくなり始めたり、元彼女に迫ったりと主人公が破滅していく。
得体の知れないものへの恐怖心が感じられるものの、謎の女性や儀式、呪いの正体など色々が分からないまま終わってしまいこの後どうなったのか知りたい気持ちで中途半端感が残ってしまう。
個人的にはエリックが可愛いので楽しめる。下着姿でウロウロしてて素敵。
悪魔や怪物より主人公の社会的な転落ぶりが怖い変わったホラー
原題が"Wounds"で、意味は傷やケガ、発音を日本読みにすると「ウーンズ」である。ところが邦題が「ワウンズ」ときては、かなりのやっつけ仕事ぶりを痛感させられる。
しかも、この監督ババク・アンバリの最新作「アイ・ケイム・バイ」を見ると、はっきり言って美味しい素材に下手な調理をした結果、残飯の山と化した代物だったのだから、事前情報を知っていたら見なかったに違いないw でも、知らないので見た。
ところが、本作はとてもよく出来ているので、びっくりさせられた。この落差は何だろう。
本作はホラーとなっており、確かに拾ったスマホから流れてくる情報に超自然現象のようなものが含まれている。
また、お定まりの悪魔か何かがスマホを通じて現れるのかと思いきや、これがいつまで経っても出て来ないではないかw ところが、実は出て来なくても、この映画は怖いのである。
何というか、発想の転換をしたホラーというべきか。登場人物たちはスマホからの情報が原因で人間関係をこじらせ、人間性の最も醜悪な部分を露出させられる羽目になる。その結果、恋人や友人、さらに勤め先の経営者、同僚、周囲の仲間や顔見知りの警察官たち全員との関係を破綻させ、失業し、恋人と別れ、警察に呆れられていく。
この人間関係の破綻や社会的な地位喪失が丹念に描かれているところが、普通に悪魔や怪物が出てくるホラーよりよほど怖い。
超自然現象的なシーンは切断された生首が動いたり、そこから手が伸びてきたり、最後には大きな顔の「傷跡」(ウーンズw)から、何やら怪物か何かが潜んでいそうな洞窟が覗けたり…といったものが申し訳程度にあるくらいなもの。しかも、最後は中途半端で終わってしまうので、何だこれは!と怒る人もいるに違いない。
それ以外はもっぱらゴキブリがしょっちゅう、たくさん出てくるので、生理的にそれがダメな人は途中でギブアップかもしれない。
それらをカバーしてなお主人公の転落ぶりが怖く描かれていて、拾い物のホラー映画という感じだ。
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