石があるのレビュー・感想・評価
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あの丸刈頭を川に投げ込んでみたい
何気ない出会いが連鎖して、都会っ子が田舎の川に召喚されて川縁を遡上するお話し。川に飛び込む男のお陰で全編緊張感がある。ただし、中盤から終盤にかけてダルい。
例えば、日記を書く行為をただ単に撮っている。これはキツい。同じ行為でも『シルビアのいる街で』のように捲られていくページ上で単語を単数系から複数形に書き換える、単純だが、記憶の女を理想の女像に昇華させるような劇的な変化を描写してほしかったなー。あと、田舎に出かける必要性や社会性がもう少し感じ取れたらグッと面白くなった気がする。加えて、あの丸刈頭を石に見立てて川に投げ込む素振りなりがあればより良かったなー、そこはかなり不満。
劇場初公作品で多分才能ある監督で、清原惟が助監督で、映画館以外では観れない面白い発想の映画だと思います。
結界
やべぇだろ、そーじゃ無いだろ、行くのかよ、挙句 橋下で集合とな?(失笑)、そんなふたりの稚戯に付き合ってると、いつの間にか俺“弛緩を許されない”事態で焦る。
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そうか、結界が張られている…柵を跨ごうとしても、バスが来ようとも謎の後戻り…。
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まるでブニュエルがブラック(ギヨーム)に出会った様な(個人の感想です)
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対岸(彼岸)からの異形の者
#賽の河原 で戯(遊ん)じゃダメだよ
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#結界 #ルイスブニュエル#ギヨームブラック
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#太田達成 #カイエデュシネマ
#石がある
#小川あん #加納土
今年一番集中(緊張)したかも、終盤のカオスはラストの数秒で救済…傑作だよ
いいぞ大谷51ー51
気乗りしなかったが知人に付き合い鑑賞。
ああやっぱり、何も起こらないやつか…映画はさぁ、意味とか意義とか理論とか深読みしながら観るもんじゃないよな。以上が感想。だがこの後、映画終わりで知人が私にこの作品の“解説”を熱く長く語るだろうことはじゅうぶん予想がつく。応戦するか、仮病で逃げるか……
かつて三島由紀夫がベケットの『ゴドーを待ちながら』を貶して、いやしくも芝居で何も起こらない、ゴドーが来ないというのはけしからんと怒ったが、世界中で愛されるベケット信望者たちから非難の砲火を浴びた。何も起こらない芝居だと分かっていながらも観客は絶えず、日本の劇団員も大好きで……ハアどんだけおるんそっちの人間!
上映後、外に出ると、なんと大谷の号外が配られてるじゃないですか~助かった~これで話題は大谷君のみ。やっぱり人生、“何かが起こる”って愉しいなあ。
ヤ―マ―キタ――(゚∀゚)――!!
仕事で郊外の町を訪れた女性が、河原で出会った男となんということのないつかの間の時を過ごす話。
あらすじ紹介を読まないと旅行会社に勤めていることもわからないし、読んでも名前もわからない主人公が、向こう岸で石切乎りをする男に声をかけられて一緒に石切りをすることになっていく…まあ、川に入ったところで逃げて〜っ!て感じですけどね。
そしてなんてことない時間を過ごしていくけれど、大人版鉄塔武蔵野線て感じですかね?冒険心みたいなものがないからこちらはかなり冗長ですけど。
そして仕事しなくて良いの?だし。
そして終盤、GSの行は何?鍵開けっ放しのところに不法侵入?良くわからん。もしかしたらセルフのGSには人がいないとか思ってます?
男目線だとまだ少しはわからなくもないところもあるけれど、いい大人だしね。
そして機微らしい機微もみえないし、これでこの尺は長過ぎるってことで自分には刺さらなかった。
人生のリバーサイドロードムービー
川で出会った男女がつかの間の時を過ごす姿を軽やかにつづったドラマ。
物語としては河原で偶然出会った二人が石遊びしながら歩くお話し。
だけど、場面場面の全てが人生に例えることができるような気がします。人との出会い、水切り、見つけた石を投げられる、靴がだんだん汚れていく、石積み、木を運ぶ、河原の行き止まり、あっけない別れ、朝帰り などなど。
こんな映画を観るために私は映画館に通ってます。
小川あんさん、加納土さんでしか成り立たない物語でした。じーんとさせて頂きました。
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