「辛いときは誰でもいいから話す」あしたの少女 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)
辛いときは誰でもいいから話す
職場でみんなで見るべき映画ですね。
ダンスが好きな正義感が強い少し不器用な高校生ソヒ、担任の先生からコールセンターの仕事を紹介させられる。高校の担任の先生からは夢のような職場と聞いていましたが、現実はお客様の意向を反する解約阻止でした。元上司が自殺に追い込まれ、やがてソヒも遺体として見つかる。
前半はソヒが自殺までのストーリー、後半は刑事ユジンの捜査によって明らかになってきます。
ソヒのことを知らないソヒの両親、ソヒが一番辛いときに喧嘩してしまった親友、事件当日に迎え行けなかったソヒの好きな人、ノルマの為に自分たちの仕事を守るために適当に実習企業を選んだ担任教師と教頭、会社も学校も官公庁もノルマな社会。自分の命を経つまで告発を選んだ元上司であったが、示談になってしまい、2つ目の事件が起きてしまった。
呆れた世界になりがちな中でも戦い続ける刑事ユジン。実際の事件をモチーフにして作られたということもあり、ユジンが戦わなければ、映画となっておらず、映画を観た方に「辛いときは誰かに話す」ということを伝えられなかったと思います。
間違いを否定する世界で戦い続けることを恐れずに、辛くなったら遠慮なく話すことが自分の命を守ることになります。
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