非常宣言のレビュー・感想・評価
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敗北を認めよう。韓国映画に。
ソン・ガンホとイ・ビョンホンの
韓国を代表する二人が出られて、そりゃ文句なしに名演されます。
撮影班のカメラワークも、劇場上映目線で撮られていて、さすがだなぁと感心。ハリウッドのパニックムービーに無い、アジア視点、韓国視点の映像作りにとても感心しました。
ストーリー終盤のまとまり方に、少し難ありと感じましたが、日本映画界隈では、怪獣にでも攻撃されないと作れないでしょう。こういうパニックムービーは。
敗北を素直に認めたくなります。
エンタメ作品ですよ
ものすごい批判されている方がみえるが
領空侵犯し再三警告しているにもかかわらず従わなければ威嚇射撃されてもしかたないかと
あくまで威嚇ですけどね
当たって墜落すれば日本の街が破片とウイルスで危険に晒される
かつ強硬着陸しようとしているならば体を張って阻止しなければやはり日本国民が危険に晒される
着陸しようとしている正面からギリギリのところで下へもぐりこんで阻止する
国を国民を守る事が自衛隊の使命ですからね
携帯電波うんぬんも自国上空を低空で飛んでいれば繋がるんじゃないですか
未知のウイルスだワクチンだ治療薬との関係も早すぎるとか
未知じゃないし何を観てたのか
逆に2時間の映画でよくまとまった脚本で良かったと思うけどな
今までの国の関係性など変に勘繰り過ぎ
SNSとメディアの力は世界をコントロールしている
愛とコムタン
「ヤバい奴感」がえげつない
題材的には不謹慎な言い方になりますが、いやぁ、楽しい。最高です。
ソン・ガンホ、イ・ビョンホンの二枚看板が素晴らしいことは言うまでもなく、キム・ナムギル、キム・ソジン、そしてチョン・ドヨンなど見せ場にきっちり仕事をしていてどの役の立場にも深く感情移入できます。
そして韓国映画における最高の醍醐味と言えるのが「ヴィラン」。
本作のテロ事件を起こす犯人リュ・ジンソクを演じるのはイム・シワン。出てきて早々、そのたたずまいだけで感じるヤバい奴感がえげつなく、そして言動の全てが「サイコパス」という表現では収まり切れない超異常者で恐ろしすぎます。
また、観ていて誰しもが考える「同じ立場にいたら」という仮定について、作品上の登場人物たちに、けして格好つけることなく正直な姿勢を見せる部分も韓国映画に感情移入できる重要な要素です。
悩ませ、揉めさせ、一旦は分断させるからこそ、一体感が生まれたときに「キレイゴト」に見えず素直にカタルシスへ誘われて涙腺を刺激します。
そして、俳優たちの演技も然ることながら、急降下する飛行機の機内シーンや、バイクを追いかけるカーチェイスシーンなど、観ていて身悶えすること必至です。
これは劇場で観ないと勿体ないですよ。是非。
バイオレンス感満載
年初に見るには最高の作品
展開は凡庸、サブスク待ちが正解
第74回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部⾨出品。ソン・ガンホとイ・ビョンホンの共演ということで、観に行ってみた。
飛行機内という密室で発生したウイルステロの恐怖、右往左往する地上を描いたパニックスリラー。
お定まりの閉鎖された空間における恐怖、人間のエゴがぶつかるという既定路線。ソン・ガンホの演技は光るも、人間ドラマ的側面は希薄。
韓国映画らしく、激しい人間模様、これでもかと押し寄せるストーリーのため、2時間27分という長尺を感じさせない作品だが、純粋な商業映画。
一本調子な展開で、映像的な演出にも乏しく、「パラサイト 半地下の家族」には遠く及ばす、大衆向け娯楽映画止まり。
お急ぎでなければ、サブスク配信後に観るのが正解。
アトラクション
刑事がテロ搭乗飛行機を特定⁉️
新年早々、秀逸な韓国映画に出会えて満足。
新年初の映画館来訪で、初レビュー。
昨年は貧乏暇なしなのに、映画館で頑張って180本鑑賞し、自分としては新記録。私的ベスト1位は『RRR』でした。レビューを書く余裕も足りず、今年は控えめにしたいのだが・・・最近は本当に観たい映画が多くて、今年も嬉しい悲鳴の日々になりそう。
今年最初の映画は、たまたま韓国映画に決まり。刑事役ソン・ガンホと乗客役イ・ビョンホンの2大スターがダブル主演というだけで、「これは観るしかない」と即決して映画館へ。宣伝が足りないのか、外がめっちゃ寒過ぎるせいか、公開初週にしては30人に満たない客数。鑑賞後の余韻が凄く良い映画だっただけに、この少なさは勿体ない気がしました。
持ち込み禁止なのに、白いレジ袋に買い込んだ食い物を取り出し、ガサガサと物音を立てながら長時間食べ続けるオッサン客がえらい迷惑でした。短髪・メガネで背が低いクソジジイで、劇場で見かけたら要注意。レジ袋のガサガサ音、遠くまで聞こえてくるんだが、数分ならまだしも、2時間超えるまで、いつまでもガサガサとうるさい物音を立てながら食い続けてる無神経なジジイ。映画館を自分の食事場だと思ってるらしい。周囲のお客さんに丸聴こえなのに、本人は平然として知らん顔を決め込んでガサガサと大きな物音を鳴らしまくる。こういう迷惑客、何とかなんないのかなー。
タイトルの「非常宣言」とは?
映画の冒頭で流れ、公式HPでも書かれてますが抜粋。「飛行機が危機に直面し、通常の飛行が困難になったとき、パイロットが不時着を要請すること。“これ”が布告された航空機には優先権が与えられ他のどの航空機より先に着陸でき、いかなる命令を排除できるため、航空運行における戒厳令の布告に値する」との事。
内容は簡単に言うと「飛行機内でウイルステロが起こって大パニック!」というもの。数年前、めちゃ面白かった韓国映画『新感染』もウイルス題材でしたが、あちらはゾンビ系ホラーなので、全くの別物。ゾンビが大群で襲い掛かって来るような派手な場面は無いが、こちらはリアルな恐ろしさで観客を引きずり込む絶妙な展開が素晴らしい。冒頭は平和な家族風景、のっけから大きな鍋にいっぱいのコムタンが美味しそう。食べた過ぎる!単にパニックばかりに焦点を絞るのではなく、登場人物の家族や背景や過去や人間関係など様々な視点で物語を構成して、伏線の回収の仕方も見事。人の生死についても考えさせられる、深いヒューマンドラマ的な見せ方にも魅了させられます。パニック時の機内の映像とか、今までの映画で観た事のない場面が多くて新鮮で、「よくこれだけの映像が作れたな~」と感心。邦画ではここまでは出来ないであろうと思えるレベルで、制作費も相当にかかったに違いありません。
ハラハラドキドキの展開に引き込まれ、141分の長尺を全く感じさせないほどに、最後まで飽きさせずに楽しめた満足のいく秀作でした。ラストシーンも自分好みで、この映画のメッセージ性は人間愛に満ち溢れています。観る前の期待度を超えるクオリティに「やはり韓国映画は当たりが多い」と感じた次第。文句無しの5つ星です。「邦画は当たりハズレが目立つけど、韓国映画はどれも唸らされる秀作が多い」と普段から思ってる私のような鑑賞者さんには特にオススメです。
良い意味でメンタル疲れた(^_^;)
泣きました。
終盤は荒いがおもしろい!
今日は2023年最初の金曜日で、公開作品がめじろ押し。で、上映スケジュールを考慮して4本目に選んだのが本作。
ストーリーは、ハワイ行きの飛行機の中で乗客が次々と謎の死を遂げてパニックとなり、機内では元パイロットのパク・ジェヒョクがその経験を生かして対応にあたり、地上ではバイオテロを疑ったベテラン刑事ク・イノが執念の捜査を進めるが、機内の感染は瞬く間に広がり、各国の空港が着陸を拒否する中、燃料があとわずかとなり、墜落の危機が迫るというもの。
いや〜、おもしろかったです。もうとにかく緊張の連続で、全編にわたってドキドキさせられます。一人の乗客の変死をきっかけに一気に緊迫感に包まれる機内。ネットの犯行予告動画やわずかな情報から容疑者を特定してじりじりと真相に迫る捜査。この二つが同時進行で描かれる相乗効果で、観客は固唾を飲んでスクリーンを見つめるしかなく、作品世界にどっぷりと浸れます。
その舞台設定だけでも興味深いのに、そこに自分勝手な人間の醜さ、国家間の利害、政府と企業との駆け引き、刑事としての矜持、パイロット同士の確執など、ありとあらゆる要素をこれでもかと盛り込んでいます。それでいて、ほぼ破綻なく成立させている脚本もなかなかよかったです。とはいえ、上映時間の長さや終盤の荒さを考えるともう少し内容を絞り込んでもよかったかもしれません。
また、映像的には、車内カメラで撮った迫力のカーチェイス、360°回転セットで撮影した乱高下する機内などが、かなりの迫力で描かれます。臨場感あふれる映像が、さらに没入感を高めます。視界不良の中で見えてきた空港の灯、暗闇の中で増えていくスマホの光は、乗客の希望のようでもありました。
ただ、終盤になって腑に落ちないシーンがちらほら。そもそも冒頭であれだけ「非常宣言は…」って謳っておいて、宣言後も着陸拒否されるとはどういうことでしょう。逆に、そこを問題提起したかったのでしょうか。また、日本の航空自衛隊が、民間の旅客機に対して威嚇射撃するなんてあり得るのでしょうか。ましてや着陸体制の機体に向かって正面から突っ込むなんて考えられません。そうまでして成田着陸の強行を試みたのは、燃料切れが迫っていたからだと思うのですが、その後また韓国まで飛行できるものなのでしょうか。その間、ク刑事が体を張ってワクチンの有効性を証明しようとしていましたが、彼一人のデータで実証されるのでしょうか。その一方で、乗客全員が着陸を諦めるのですが、ウイルス蔓延の機体をパクはどうするつもりだったのでしょうか。おそらく韓国内陸か近海に墜落するのでしょうが、海に落とせばウイルスは死滅するのでしょうか。怒涛の展開でまんまと押し切られた感はありますが、内容の詰め込みすぎのしわ寄せがここにきていたような気がします。
主演は、ソン・ガンホとイ・ビョンホンで、地上と機内でそれぞれの持ち味を生かした演技が光ります。その他の俳優は知らない方ばかりでしたが、犯人役のイム・シワン、副操縦士役のキム・ナムギル、チーフパーサー役のキム・ソジンが印象的でした。
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