「怒涛の展開」非常宣言 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
怒涛の展開
面白かった。
大きな難(瑕疵)は4つあるが、それを感じさせない俳優陣たちの頑張りと、怒涛の展開に拍手。
飛行機内のパニック状態については、リアリティ方向に振って素晴らしい表現でした。
おそらく輪切りにした実物大飛行機内のセットを作って回転させていると思う。
映画が配信全盛へと向かう中、劇場で観る作品には「体験」「体感」が重要かなと。
細かい辻褄合わせの失敗や、現実との違いを指摘するより、勢いがあってアトラクション感が出ればある意味OKなんすよ。
むしろ、4DXやスクリーンXで観たかった。
とはいえ、その4つ。
1.各国の着陸拒否は即座に推測できることなので、韓国政府が無能に描かれすぎ。
2.密閉状態の飛行機ゆえ、軍事基地のような限定的空間なら給油だけの対応はする可能性はあったのでは?ってか、成田へ辿り着くのも無理なくらいハワイから引き返しての燃料は少ない設定じゃなかった?
3.自衛隊機は威嚇の接近や照準合わせはしても、発砲まではしない気が。ましてや、海上で処置するはずで、住宅地の上で射撃する表現はおかしすぎる。
4.ワクチンや治療薬の治験対象は1人でなく、数100、数千人単位で行い、血中のウイルス残量や後遺症の確認をしてからではないと、使用は認められないのでは?
他にも細々あるが、まぁドラマだし。
私のように昭和の特撮映画で鍛えられた驚異の「スルー力」が発揮されれば大丈夫!
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