「兎にも角にもセクハラに風穴を空けた最強コンビ」SHE SAID シー・セッド その名を暴け ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
兎にも角にもセクハラに風穴を空けた最強コンビ
『プロミシング・ヤング・ウーマン』のケリー・マリガンと『ビッグ・シック』のゾーイ・カザン。それぞれ偏見と差別に敢然と立ち向かう女性を、強烈なインパクトで演じきったふたり。
本作では知的で冷静な新聞記者を演じている。
そのギャップが見どころといえば見どころ。
特に、『プロミシング・ヤング・ウーマン』では、過激な手段でしか活路を見出せなかったケリーが、ここでは知的な手段で、性犯罪者のテレビプロデューサーを兵糧攻めにする。彼女の役は、元トランプの番記者。ずっと担当していれば、もっとトランプを糾弾できたのではと残念至極である。
性犯罪告発運動“=#MeToo 運動とは、ひとことで言えば、絶対に泣き寝入りしないこと。
いままで我慢してきた理不尽に対する飽くなき抗い。
何も#MeToo 運動に限らず、すべての理不尽を許さないこと。
ハーヴェイ・ワインスタインのようなクズを二度と出さないという強靭な意志。
兎にも角にもセクハラに風穴を空けた最強コンビ。
そう思って観ると、言いようもない戦慄が身体に走る。
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