「双子のように呼応しあう二人の記者」SHE SAID シー・セッド その名を暴け talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
双子のように呼応しあう二人の記者
怒りと悲しみで辛くなるだろうから見ないと決めていたが、ドイツ映画「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」の監督(マリア・シュラーダー)がこの映画の監督だと知って見ることにしました。構成というか編集がとてもいい映画だと思いました。
辛くて苦しくなってもタフな二人の記者をキャリー・マリガンとゾーイ・カザンが素晴らしく演じてました!笑うことさえできた。
二人が白の夏ワンピースのお揃いで「双子みたい」と言い合ったところがいろんな意味で好きだ。その時々の二人の服の色、素材、デザインが自然に呼応しあってた。幸せも正義感も辛さも仕事の達成感も共有しているかのように。
家族やインタビュー相手や同僚の為の感情労働をこなしながら、強く優しく冷静に客観的な仕事をする彼女たちと同僚の仕事に敬意と感謝の気持ちを抱いた。
ジョディが祖母の話だったか、腕の黒い数字の入れ墨に触れていた箇所は辛かった。
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レントさんのコメント
2023年1月21日
こんばんは。本作は確かに見るのがつらい作品でしたが、理不尽な権力による横暴を止められる力がジャーナリズムにはあるということが再認識させられると同時に、ぜひとも日本のマスコミ関係者には本作の記者たちの爪の垢を煎じて飲ませたいと思いました。