劇場公開日 2023年1月13日

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「男であることが恥ずかしくなる」SHE SAID シー・セッド その名を暴け ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0男であることが恥ずかしくなる

2023年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ハリウッドの大物プロデューサーによる女性への性的暴行を暴いた、ニューヨーク・タイムズの2人の女性記者を描いた作品。
原作は2人の共著によるノンフィクションだが、本と映画ではアプローチの仕方が異なる。本も三人称だったが、映画は完全に客観的な視点で捉えられており、原作ではあまり触れられなかった2人の家族が頻繁に登場する。記者・妻・母の3役をこなす2人の立ち位置が明確になり効果的だった。
登場人物が膨大なので誰が誰やらになってしまうかもしれないが、それだけ被害者が多かったということだ。これでも原作よりはだいぶ減らされていたけれど。複雑になりすぎるため整理された部分もあるが、それも正解だと思う。
なにより素晴らしいと思うのは、取材し記事を書いたのが女性記者だったこと。『大統領の陰謀』は男性記者2人によるスクープだったが、本件は女性だからこそ取材が可能だったのではないだろうか。さらに映画化にあたって脚本・監督に女性を起用したこと。先述した家族シーンはそのおかげかもしれない。

ぽてち