SMILE スマイルのレビュー・感想・評価
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トラウマのバトンリレー
よくあるといえばよくある連鎖系ホラーだが、得体の知れない恐ろしい存在が「作り笑顔」という姿で現れてくる不気味さと、主人公が精神科医のセラピストというキャラクターであることが映画をより面白くさせている。
不安神経症の患者の言葉をテンプレ対応で受け流し、どことなく高みから見下すような対応をしていたセラピストの主人公が、事件を境に患者側になり、得体の知れない何かに怯え、周りに自分の言葉を信じてもらえないという孤独に、精神状態の悪化を加速させていく様も凄まじく見応えがある。
笑顔の正体のビジュアルもなかなかの怖さ。
続編を期待してます。
58点 呪いのビデオみたい
予告でこれは面白いと思い早速DVD借りてきました。
恐らく低予算でこれだけの驚かしてくる映画は中々ない、珍しい映画です。
前半ダラダラと展開が遅いので流石に長いと思った。
後半になってやっと自分が今度死ぬ番だと解決しようとするが、、、
ローズの妄想が怖すぎ、思わずテレビの前で声出してしまうぐらい。
不気味さで言えばミッドサマーより劣ってますが近いです。
映画館で見ればもっと点数良かったと思う。
呪い?は抜け出せない。
般若
また新たにホラーの異才があらわれたという感じ。
ニンマリで固まると怖い──をみごとに映像化していた。
かえりみるとニンマリで固まると怖い──は誰もが認知している不気味さなのに、それがモチーフになった映画をはじめて見た。気がする。
空気に味があった。ミッチェルのIt Followsを見たときのような楽しさ。撮影も精妙。Sosie Baconもすごくじょうず。(ケヴィンベーコンの娘さんだそうな。)
ジャンプスケアのタイミングも絶妙で裏をかかれた。
(ホラー慣れしているとフェイントのフェイントくらいまで読める。たとえば人物が鏡に向かって歯を磨いている。とする。口をゆすいで吐き出すために前屈みになったとき鏡にでるのがふつうのジャンプスケア。それだと読めてしまうから何事もおこらないショットを2、3度撮してからドンとだすわけ。ホラー慣れすると、そのフェイントもまあまあ読める。──という話。)
この映画では裏をかかれて椅子から転げ落ちそうになった。が、ジャンプスケア以上に空気を満たす上質ホラーの芳香に魅了された。
プロットはリングやIt Followsにも通じる呪いの連鎖。
呪われると笑顔のまま人前で自害する。それを見たものに転移し連鎖していく。主人公は断ち切る方法を探るが、呪いを誰かにうつすしかないことを知る。・・・。
呪われているとはたからは狂っているようにしか見えない。
まわりはぜんぶ日常、たったひとりで非日常をかかえてしまったローズ(Sosie Bacon)の演技がすごくうまくて、面白さを根幹で支えていた。
父親の背中を追って子役からやっているそうだ。
血は争えないね。
U-Nextでは本編と同時に元ネタになったLaura Hasn't Sleptというショートフィルムが見られる。
主人公が眠れないという話で、スマイルとはほとんど似ていない。そのことが原石を長編化することで宝石にしたという感じがして興味深かった。
ところで怖い笑顔というものが何に似ているかというと(能面の)般若。
まず無表情をつくり、そこから口角をこれ以上ないほど上げ、ちょっと眉根をよせる。
・・・あれ、笑ゥせぇるすまんになっちまったw
シアターで上映しないようなのでBlu-ray購入しました。 何が起...
シアターで上映しないようなのでBlu-ray購入しました。
何が起こってるのかが最初は分からないが、段々と真相に近づく感じが、最初のリングを観ているようだった。
最終的には何も解決していないのだけれど。
洋画なのにJホラー的な展開珍しいし観やすいと思う。
その笑顔から逃れられない
タイトルだけ聞くとハッピーな作品かハートフルな作品のように思う。が、180度違う…。
昨秋の全米公開時から気になっていた本作。
昨秋の全米興行は夏の大作ラッシュの反動から例年通り冷え込み。『ブラックアダム』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』まで大ヒットが期待出来る作品が無い状況だった。
そんな中、サプライズヒットとなった本作。監督もキャストもネームバリュー無く、そんじょそこらの低予算ホラーの一本かと思いきや、1億ドルを超えるヒット。批評も上々。
『ゲット・アウト』もそうだが、時々大化けする低予算ホラー。それには目新しさや秀でたものが必須だが、本作も然り。
精神科医のローズ。患者が自殺するのを目の前で目撃してから、怪現象が続く…。
自殺した患者も別の錯乱した患者も不気味な“笑顔”を浮かべる。
自殺した患者は死の間際に言った。人の顔をした人ではない“それ”が存在する。“それ”は他人には見えない。
やがてローズも自分にだけ何かが見え、何かが聞こえ…。
調べると、似た怪異が続いていた。人から人へ、“それ”は存在し、死を連鎖し、“笑顔”を浮かべて…。
大まかな話の流れや設定は過去の優れたホラーを連想。
精神的に不安定になっていくヒロイン。周囲から怪訝され、孤立…。リブート版『透明人間』。
自分にしか見えない何かが迫ってくる。これは『イット・フォローズ』的。
逃れられない死。期限は一週間というのは『リング』っぽい。
ただのいい所の寄せ集めにはならず、旨みを存分に活かし、本作だけの新味も。
“笑顔”。
笑顔が恐怖と化す。その発想が新しい。
話的には怪現象ホラーだが、確かに“笑顔”がインパクトになっている。
劇中幾度か浮かべる笑顔。それらが非常に不気味…。
その笑顔を見たらトラウマになりそうな…。
絶つ手段は、一つ。が、それは、人としての在り方を問われる。
“それ”や“恐怖の笑顔”は人から人へ乗り移る。だから止めるには、誰かを殺めるしかない。
しかし…、そんな事、出来やしない。
ローズは別の方法を思い付く。人から人へ乗り移るのならば、人と接しなければいい。
ローズはたった一人で“それ”と対する。場所は生家で。
今は廃屋となった生家。それは同時に、彼女自身の過去のトラウマと向き合う事でもあった…。
上質のホラーはドラマ性も高い。ヒロインのトラウマはありふれたものではあるが、その対峙や至るまでの過程を丹念に描写。
ラスト、遂に姿を現す“それ”。ちゃんと“見せる”に値するインパクトあり。新たなホラーアイコンの誕生か…?
ローズ役のソシー・ベーコンはケヴィン・ベーコンの娘。
幾つかの映画やドラマですでに女優として活躍しているそうだが、個人的には初めまして。
複雑な内面演技を見せ、性格俳優と評される父親譲りの器を期待させる。
じわじわ煽る恐怖演出。要所要所でビクッとさせる恐怖描写。ドラマの語り口も確かなもの。
上質ホラーのもう一人の醍醐味。オチ。一件落着かと思いきや、急転直下。衝撃のオチ…。
自身の短編映画を基に、長編デビュー。パーカー・フィン監督はまたまた登場したホラーの逸材。
幸せや喜び、感動を呼ぶ笑顔。
死ぬ時でさえ、最後は笑って…とも言う。
が、この恐怖の笑顔で死にたくない。最後に見たくない。
トラウマのように脳裏にこびりつく。
その笑顔から逃れられない…。
当初は配信のみの予定だったが、テスト試写で好評を博し、全米では劇場公開。大ヒット。
が、日本では劇場未公開。目下の所、見られるのは配信のみ。
本作と言い、『スクリーム』新シリーズと言い、ハリウッド上質ホラーの日本劇場未公開が続く。
惜しすぎる!
恐怖に満喫した笑顔を、また劇場で見られるように。
ネタバレたければ見てね。(お化け屋敷)
話しは、リング+呪怨。
ただしちょ〜覚悟が必要。マジで。
確か去年全米公開1週目で売り上げ1位か2位。
日本では未公開。だったかね?
未公開で良かったです。
たかだか配信で5回絶叫してしまいました。
これは反則だよ反則。映画館で観てたら確実に
10回は即死です。
今までのアメリカ映画の恐怖映画のパターンは
幽霊を怪獣と勘違いしていたが、他の人が言ってるように日本の怪談映画から呪怨映画迄の幽
霊描写を取り入れて作り始めたある意味画期的
な映画かもしれない。(ラストは怪獣に戻って
しまったが)
話し的にはもはや陳腐だが、なんたってド直球
で脅かしてくるので、お化け屋敷が大好きな
カップルにはちょ〜お勧め。
マジです。まじ、まじ。やべぇっす。
深夜に友達のマンションで観てたら、おわぁ!
おわぁ!おわぁ!おわぁ!おわぁ!って散々わめきました。隣が怒鳴り込んできやしないかと冷や汗ものでしたよ!
脅かしだけなら「ヘレデタリー」を越してます。
ローラは眠れないも無料で見れるよ!
こういう何だかお金も全くかかってないのに演出だけで盛り上げる映画が好き。
ただ、惜しいかな、誰かもレビューで書いてあったけどイットフォローズそっくりなんだよね。同じ監督かと思って調べたら別人じゃん。
流石にこれはダメなんじゃん?
前半の展開の速さと雰囲気作りはすごく良かったけど、内容の割に話が長くて途中だれちゃったな。80分くらいでいいのではないか?
自殺の連鎖の理由とかあったら良かったのにな。結局はわからずじまいなんでしょ?
もしかしてお母さんが恨んで巡り巡って主人公にたどり着いたのか?と思ってたんだけどどうも違うようだった。
この手の映画ってそんな激しい展開や見せ場があるわけじゃないから、なんでもないシーンというか主人公が謎を追っていくことで自分がいかに危険な状況にあるか知る行動やなんでもないシーンで不穏な雰囲気を出すことが重要でこれはそれがうまかったと思う。よくあるパターンで洗面所の鏡を開けて閉めると人がいるってパターンがあると思うけど、その逆で画面上扉が開いてて向こうが見えないとなんかいるんじゃないか?というありふれた演出を逆手に取って、結局居ないというような、ちょこちょこなにもないのに不安にさせる細かい演出が効いていたのかな?
日常空間で一人芝居で椅子から転げ落ちるシーンとか監督はこだわりがあったのか結構迫真に迫ってた。アマプラのおまけにこの監督がスマイルを作るきっかけになった短編映画「ローラは眠れない」でも同じように椅子から転げ落ちるシーンはなかなか良かった。変なところで感心してるけど。
個人的にはちゃんと原因があってそれをつ食い止めて欲しかったがそれは野暮なのだろうか?まあとにかく、色々思うところはあるけど結局はそこそこ面白かった+好きな話なので★3.5。
スマイルにもセンスが必要
個人評価:3.8
脚本がなんとも邦画的で、あの日本ホラーの名作を彷彿せずにはいられなかったが、いいホラーでした。
怒り顔や無表情よりも怖いのはスマイル顔だと、本作で初めて知る事になる。そのスマイルも役者によってセンスを感じ、本作に出てきた人達のスマイルは一級品でした。ただケヴィン・ベーコンの娘のスマイルはもっと練習が必要と感じた。
ニッコリ笑顔でサクッと逝く
コンセプトはリングに近いですね。ジャンブスケア系と聞いてビビりながら見ましたが…まぁビックリしましたよ何回も笑
心臓には悪いですがグロ描写はあまりないのでそういうのが苦手な方でも観れるホラーです(責任は取りません!)
Monster
劇場公開の情報が一切出なくて不安になっていましたが、悪い予感が的中し、iTunesや U-NEXTでの配信スルーにされるという形になりました。日本に上陸しないよりかはマシなんですけど、それでも劇場で観るべき作品だなと予告の時点で思っていたのでガックシです。「バーバリアン」といい「スクリーム」といい全米で好成績を残したホラー映画は謎に配信スルーされる傾向にありますが、なんとか改善してほしいなと思う次第です。
なんて作品外の事をごちゃごちゃ言ってしまってもしょうがないので、作品の事を語っていくと、まぁ〜素晴らしいものに仕上がっていました。しっかりと怖がらせてくる前半と、最近のホラーにある良い傾向を取り入れたハイブリッド型の作品でした。
まずジャンプスケアの量がそこまで多くないのが良かったです。急に出てきて驚かされるのは心臓に悪いのもありますが、それ頼りになってしまうとどうにもお化け屋敷感が否めないので、物語の面白さに欠けてしまうところなんですが、今作はそれを交えながらも、自殺する前に見せる不気味な笑顔が最高でした。急に笑うんじゃなくて、画面に映ったらニターっと笑っていて、その笑顔が微動だにしないという内から襲ってくる恐怖が素晴らしかったです。
自殺の仕方も物騒で、ガラス片で自分の顔の周りから首を切りつけての自殺という見応え抜群の死に方がエグかったです。立派なR15+指定だなと思いました。これ劇場で観てたら直視できたかなぁと思ってしまいました。姉の息子の誕生日プレゼントの中に動物の死体が入ってパニックになったりと、辛い展開が中盤までは続いていました。
主人公がどんどん幻覚を見ていくたびに、笑顔の人が色んな場所に出現しますし、笑顔のまま首がブラーンってなったりしますし、ゾンビみたいに襲いかかってきますし、幻覚の中人殺しをしてしまいますし、と主人公ロクな目に合わないなと変な共感しながら観進めていきました。
母親の怨念から生じるトラウマが恐怖になって娘に降りかかっていたという事実が明らかになった後、その母親の怨念がモンスターになって娘を飲み込んでいくとかいう最高な展開になってくれました。手足が異常なほどに長くなるわ、見るからに巨大化するわ、最終的に皮膚を剥いでいくわ、そんでもって主人公を飲み込んでいくわで、超展開を畳みかけるかの如くやってのけてもはや清々しかったです。
少し残念だったのは、思ってたより長かった事です。ワンシーンワンシーンの間延びが結果的に長くなってしまったなと思いました。
期待していた通りの素晴らしい作品でした。劇場で観れない事が本当に悔やまれます。この監督は追って行かなければ。そう心に決めました。ホラー最高。
鑑賞日 4/6
鑑賞方法 iTunesにてレンタル
予告編に負けてなかった
YouTubeの予告編チャンネルでたびたび目にして、観たかった作品。日本公開は微妙かなーと危惧していたけど、動画配信で観られた。
悪意を孕んだ笑顔、底意が読めない笑顔、無表情の笑顔、固まった笑顔…恐ろしい笑みのオンパレード。観ていて心拍数がキュッと爆上がりするような怖さは無いものの、平常時二割り増しの心拍数がじっとり続く感じだった。あっという間に追い詰められて壊れてゆく主人公に同調してしまうと、観ていて息苦しくなる。女優としてはちょっと辛いよね、と思うくらい、鬼気迫る表情を撮られまくったソシー・ベーコンの役者魂と演技力に拍手。こういう怖さは久しぶりに味わったかも。
最後の最後に姿を現すモノのビジュアルがちょっと残念だったので星4までいかなかったけど、終わり方も嫌いじゃないし、概ね期待を裏切らない作品だった。
良く出来た作品★
B級の違和感ありましたけど、めちゃめちゃ面白かったです♪
連鎖系はよくありますけど、凄く分かりやすく皆様笑顔が素敵でした(  ̄▽ ̄)
イットホローズ思い出しました(^.^)
あれも最後に巨人出てくるよな~
ソシーベーコン
2023年旅行の帰国時、機内で視聴
機内視聴だったので吹替版があり予備知識の無いこの作品を選びました
紹介欄によると主演のソシーベーコンはケビンベーコンの娘らしい
30代だと思われるけど今まで彼女の存在を知らなかった
作品に恵まれたならバイプレイヤーとしてブレイクしそうな雰囲気をまとう女優
自殺した人を目撃した人がまた自殺と序盤はいくらか興味を惹かれます
作品はオカルト映画に分類されると思いますがミステリー要素が強く謎や原因が全く解明されず消化不良
2022年作品でレビューが私で2件目?
日本未公開なのかな?
賛否あると思いますが私には合いませんでした
自慢するかのような狂喜の笑いの謎、そして感染する、リングを想起させる新しいホラー
これから自殺しようとするときに、勝ち誇ったような笑いを見せる。ジェイソンやゾンビではないジャパニーズホラーを連想させるホラー映画だ。映画は一人の精神科医の女性を主人公として展開する。精神科医自身にも問題が多い。自殺した母親との思い出等、現実と過去の物語が交錯する。本人の味わう恐怖が見ている者にも伝わってくる。面白かったが、未回収部分が多い。続編が作成されると思うので期待しましょう。
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