モンタナ・ストーリーのレビュー・感想・評価
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モンタナと馬
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昏睡状態に陥った父親を見舞に、離れ離れに暮らす姉弟が家に戻るところから物語が始まる。子どもの頃はモンタナの農場で一緒に暮らし、先住民族の家族とも懇意にしていた故郷だったはずなのだが…。
弁護士の父親が故郷の鉱山汚染の隠蔽に加担していたことを娘のエリンが学校新聞で告発。このことでエリンは父親から暴行を受け、愛馬も殺されてしまう。
弟のカルはこのとき15歳で、父親から暴力を振るわれていることを目撃しながら何もできなかったことに苦しんでいる。
エリンは家を飛び出し7年ぶりに家に帰ったのだったが、父親を許すことは到底できない。
寝たきりで、自宅で看護を受ける父親は全く意識がない。もとはといえば、この父が子どもたちを苦しめているのに、なんの弁解もできないことが恨めしくもある。
しかし、この父親が死に瀕していることが姉弟のわだかまりを解き、再び心を通わせることができるきっかけにもなる。どういう形であれ、家族というものの切っても切れない繋がりを感じるし、故郷というものや幼少の頃の親しかった人たちが凍りついていた心を溶かしてくれるのを感じた。
後悔と罪悪感に苦しんできたカルが父親を看取るシーン遠回しな表現ではっきりなんであるかとも言えないものだが、彼なりの決着のつけ方をしたのだろう。
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家族の木綱の話は完結した。姉弟の絆の話。
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『あなたのお父さんの人生は完結した。もう、何も加わらない。完成形だよ』
人の死を受け入れられるフィクションストーリーを暫く振りで鑑賞できた。
矛盾するストーリー展開と思いきや、後に繋がり、モンタナをあとにする姉は余裕を秘めてニューヨークに戻る。姉弟の絆は繋がった。もう、木綱ではない。
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