「自由を求めて城を抜け出した王女を悪い魔法使いがさらってしまう。騎士になりたい若者は無事に助け出すことが出来るのか。剣と魔法のファンタジー作品です。」ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
自由を求めて城を抜け出した王女を悪い魔法使いがさらってしまう。騎士になりたい若者は無事に助け出すことが出来るのか。剣と魔法のファンタジー作品です。
ウクライナ製アニメーション作品との事
ぜひ観ておきたいと思ってました。
公開している事に気付いて早速チケット購入したら
なんと公開初日の分でした。・_・
そこまで気合い入れていた訳ではないのですが
観られるときに観ておかないと… というのが
「春に散る」の時の教訓 ・_・; ホントデスヨ
そんなわけで鑑賞です。
◇
剣と魔法の世界。
舞台はキーウ。お城と城下町。
街は中世風、石畳が敷き詰められた広場。
そこで芝居を演じる若者。名はルスラン。
騎士になることが夢なのだが、現実は厳しい。
" 騎士の子でなければ騎士にはなれない "
そんなことはない …と信じながらも
その日を生きるために役者として生きている。
一方、お城には深窓のプリンセス。名はミラ。
父王の溺愛が激しく外にも出られない。
退屈な毎日。自由が欲しい。
ある日、父王に結婚相手を決めるよう申し渡される。
” 明日までに決めなければ、ワシの選んだ相手と結婚だ ”
父王に猛反発し、こっそり城を抜け出す王女サマ。
治安の悪い地区に迷い込んでしまう…。
荒くれ者と遭遇。さっそくピンチ > _ < きゃー
そこに居合わせたルスラン。
何とかプリンセスを助けて逃げきる。
ロープのゴンドラで海岸へ。
少し歩いては大きな建物の中へ。
” 僕は騎士のルスラン。 貴女は? ”
” 私はミラ”
本当は役者なのに騎士と嘘をついたルスランと
本当はこの国の王女であることを隠すミラ。
相手の語る言葉に惹かれ、互いを意識するようになるのだが…。
突然の竜巻。 いったい何が?
「ふふふ」と、悪い魔法使い登場。
若い女から魔力を得るのだ と、ミラが攫われてしまう。
さあ大変。救出にいかなければ。
と
悪い魔法使いに攫われた王女を取り返すため
魔法の剣と鎧を身につけた若者が
悪い魔法使いの城に乗り込んで闘うという
正統派の冒険ファンタジーです。・_・p
物語の冒頭、一人の女性をめぐって
魔法使い二人が争う場面から始まるこの物語。
一方は自分を 「正義の魔法使い」と言い
もう一方は 「悪い魔法使い」 と名乗ります。
とても分かりやすいです。
どちらを応援すればよいか、迷いません。
#どこかで見たようなキャラかも とか ・_・
#どこかで聞いたようなお話かも とか ・-・
#都合良くストーリーが展開する とか @_@
そんな風に感じたとしても、それはきっと
観る側の少年少女が、かつて一度は読み聞かされた
事があるようなお話だからなのでしょう。
そんなことを想いながら鑑賞したのですが
あっと言う間の90分(と少々)でした。
ストーリーのテンポも良く
登場人物の動きもコミカルで飽きさせません。
観て良かった。
満足です。
※ 2018年制作との事。今起きている出来事とは全く
無関係の作品として鑑賞するのが良い気がします。
◇あれこれ
■石にされた女性たち
悪い魔法使いの城。
過去に石にされた女性の像が立ち並ぶ… うう
一番手前の女性の像から涙が一筋流れ落ちます。
#新たな犠牲者の発生を予感し悲しむ涙 なのか
#石の姿から解き放ってくれる期待の涙 なのか
いったいどちらだったのか、悩んでいます。
( かつて正義の魔法使いの恋人だった女性?)
■ウクライナ人の声優さん
日本で避難生活を送っているウクライナ人男性が
騎士3兄弟の末弟の声をアテていたことをパンフで読み
以前ニュースでも見たことを思い出しました。
もともと日本のアニメ等が好きで、ウクライナのTVで
日本のアニメが放送されるのが夢とのこと。
今後の活躍を応援したいです。
◇最後に
この作品を日本で上映する権利を得るため
仕事を辞め奔走された方のご苦労と、
クラウドファンディングで支援された皆様の発意。
それによってこの作品を観ることができたことに
あらためて感謝します。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。