「☆☆☆☆ (Live版のダイジェスト版に点数を付けるのもどうか?…...」中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0☆☆☆☆ (Live版のダイジェスト版に点数を付けるのもどうか?…...

2024年3月21日
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☆☆☆☆
(Live版のダイジェスト版に点数を付けるのもどうか?…とは思うものの)

〝 CITY POP を拒否した DIVA 〟

私は《ポプコン》世代です。
当時芽吹き始めたCITY POPは、深く静かに潜行しながら。時代を経てYouTubeとゆう波に乗り、いつしか世界的な(寧ろ強力なオタク意識の人に見染められ)音楽の潮流に躍り出る。
…と同時に、同じ時期に一大勢力を築き上げた《ポプコン》は直ぐに、【ニューミュージック】なる冠を被り。日本の音楽シーンを覆い尽くすものの、次第次第に淘汰され。やがて訪れるアイドルソングや、イカ天から発生するバンドブームの波にかき消され消滅し始める。

そんな中でも、いまでは〝 大物 〟と呼ばれ。しぶとく生きぬき、独自の世界観でフアンを惹きつけて止まないアーチストが多く存在する。
(おそらく)それらアーチストの中に於いて、中心点にズドンと腰を据えて存在して居ると思えるのが中島みゆきではないだろうか。

勿論、荒井由実時代から一線を走り続けている松任谷由実もその1人ではあるでしょうが。彼女自身は、ニューミュージックからCITY POP。果てはアイドルソングへの楽曲提供等を踏まえ、常に時流に乗りながら〝 どんなモノにも 〟融合してみせる。カメレオンタイプのアーチストととしての【顔】を持っての歩みを進めているのを見ると。どう考えても、中島みゆきの様な【唯一無二】のDIVAとは少し違う気がする。
(あくまでも個人的な意見)

ところでこの劇場版シリーズ。
何度か劇場鑑賞をしているのですが。いわゆる《いいとこ取り》の編集版だけに、これに料金2600円は果たしてどうなの?と、思ってはいたんですが…

上映前の予告編の段階で既に音量が普段の1・5倍くらいあり。最初に映し出されるバージョンは劇場で未見だった為にちょっとテンションが上がる。
3曲目の♬ ファイト! ♬が圧巻だったなあ〜。

ひょっとしたらこの前半部分で、もう料金分は取り戻したかもしれない。
その後の映像は、以前に劇場鑑賞をしているので特にテンションが上がる事もなく。まあ、維持しつつ終了。
勿論、フアンならば充分に元は取れる筈ですが。やっぱりもう少し安く観れれば良いのに…と。

「そりゃあ〜フアンだからだよ!」と言われたら。実は私、中島みゆきのフアンではないんですよね〜!
同級生の影響で、当時のニューミュージック系アーティストのLPを沢山聞かされて。確かにデビュー当時の中島みゆきのLPも何枚か所有し、繰り返し聴いてはいましたが。それもいつの間にか聴かなくなり、、、
どうしてだっただろう?おそらく、ある時期から彼女の歌い方の〝 癖の強さ 〟に段々と離れていったから…だったのかも知れない。

とは言え今回ダイジェスト版ではあるものの、その存在自体の凄さは存分に伝わるし。唯一無二の歌声を堪能したのも事実。
それと同時に、世間に融合する事なく今の時代を生き抜く中島みゆきの姿を見て思った事は、、、

「この人は越路吹雪になろうとしているのかも?」だった。
(勝手な思い込みで)

2022年 1月23日 MOVIX柏の葉/スクリーン7

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松井の天井直撃ホームラン