「結構斬新な映画。フランス映画好きなら今週の対抗以上かな。」ファイブ・デビルズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
結構斬新な映画。フランス映画好きなら今週の対抗以上かな。
今年332本目(合計607本目/今月(2022年11月度)19本目)。
嗅覚に特殊な能力を持つ少女が主人公のフランス映画です。
予告自体はかなり前から流れていましたが、予告からは絶対にわからないストーリーに飛ぶのが特徴です。
登場人物はそれほど多くなく(この映画のタイトルから、人数はわかりますよね?)、その限られた登場人物、それぞれ、またはある2人(以上)の過去・現在に起きた、起きていることを、その優れた嗅覚を使って探っていく、という、まぁ一言でいえば「タイムトラベルもの(原則、過去と現在の2軸構成)」ですが、結構特殊な設定の気がします。
こういう「よくありそうなのだけど、実はあまりないよね」だったりというのがフランス映画らしいし、フランス映画らしく、ラストまで目が離せないうえに、結構余韻を残すエンディングだったり(ラストについては複数の解釈が可能?)、いわゆる「フランス映画らしさ」の点はほぼほぼ備わっている感じです。
特に減点要素とすべき点はないのでフルスコアにしています。
ちょっと短文になっていますが、ネタバレ要素が異様に強く(私は明日見に行く予定なのだけど、「ある男」並みにネタバレ要素がありそう?)、あれこれ書くとネタバレありにしようがどうしようがあまり好ましくないのでこのあたりです。
なお、フランス文化についてはそれほど深くは問われないし、字幕も丁寧なので混乱することもありません。今週はどうしても「ある男」と「ザリガニ~」の対決(および、そこに「すずめ~」と「ソードアートオンライン」がまだ入ってくる?)かなという気がしますが、フランス映画好きなら推せるかなという一作です。