「抱きしめたい」次元を超える ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
抱きしめたい
あらすじを読んでも予告を観ても内容がさっぱり分からないまま映画館に向かう事は早々出来る体験ではないと思ったのでウキウキしながら鑑賞。
しっかり見届けたはずなんですが面白いくらい内容が入ってこなくてずっと混乱していました。
ストーリーもさることながら映像においても謎さが蔓延しており困惑の嵐でした。
初っ端からセリフ無しで延々と進められるので不安を煽ってくるのですが、開幕早々怪しげな宗教のドンの声でパリッと雰囲気が引き締まるあたりでやっとこさ集中することができました。
完璧に怪しげな雰囲気、徐々に起こる怪奇現象、暗殺者の佇まいとワクワクさせるものはたくさんあるんですが、思っていた以上に勿体ぶるのでちょっと飽き飽きしてしまいました。
タイトルコールや宇宙の映像を延々と垂れ流し始めた辺りから、これドルビーシネマとの相性良いだろうなぁとしか考えられなくなり、申し訳ないんですが一瞬眠気に誘われてしまったりと、一度集中力がプツッと切れてしまう瞬間がありました。
狼介が本格的に登場してからの展開はカオス全開で、全面鏡のフィールドに飛んでは見つめあったり、過去回想に浸ってみたり、銃弾ぶちかましながら合間見えたりとやってはいるんですが、映像極振りか?ってくらいストーリーがどこかにいってしまい、ずっと首を傾げながらの鑑賞でした。
暗殺者の新野もそこまで活きたキャラではなかったのが終盤になって足を引っ張ったかなと思いました。
割と唐突に終わってしまうところは笑ってしまいました。
ジュニアさんの胡散臭い宗教のドンは最高でした。
喋り方や素振りや何から何まで大喜利を始める前のジュニアさんなんですがとても良い味を出していて、指切りの容赦の無さも高笑いしながらやるのでサイコなキャラが強く出ていて最高でした。
空気の玉を撃って牽制したり攻撃したりする少年ジャンプの師匠ポジションみたいな事もしてくれるのでめちゃくちゃ好きでした。
インチキクソロン毛パツキンクソ坊主とかいうとんでもねぇあだ名か爪痕残しまくっていました笑
今作で一番良かったと言っても過言ではないのがThe Birthdayの「抱きしめたい」が爆音でエンドロールで流れたことでしょうか。
チバさんの声が響き渡ってくれて沁みました。
今作の次元に追いつくことはできず、遥か遠くに飛ばされてしまったなぁと思いました。
観るタイミングとかでまた評価も変わってくるのでは無いかなと思いましたが疲労感は上映時間に反してかなりあるので体力に余裕がある時にどうぞ。
鑑賞日 10/20
鑑賞時間 14:05〜15:45
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