私は世界一幸運よのレビュー・感想・評価
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心の後遺症
最近ニュースでよく目にする性加害問題とアメリカの学校で毎年のように起こる銃乱射事件。この作品では本来全く関係のないその2つの問題が絡み合うからややこしい。
所々アーニーがフラッシュバックするシーンがあるのだが、銃乱射事件と性被害が混在している。だから最初はこの2つの出来事がどう結びつくのかというサスペンスなのかと思った。
実際はサスペンスではなく、性被害を受けた人が訴える勇気がなかったり、立場的に訴えることができずに泣き寝入りし、その後の人生も苦しめられていく様子が描かれている。
性加害問題の重さを再認識すると同時に、被害者には声を上げる勇気を与える作品だったと思う。
私は世界一幸運よ
【ピロシの映画レビュー③⓪】
邦題 私は世界一幸運よ
原題 Luckiest Girl Alive
⚫︎監督
マイク・バーカー
⚫︎脚本
ジェシカ・ノール
⚫︎原作
ジェシカ・ノール
⚫︎製作
ブルーナ・パパンドレア
ジャンヌ・スノウ
エリック・フェイグ
ルーシー・キタダ
ミラ・クニス
⚫︎製作総指揮
ジェシカ・ノール
マイク・バーカー
バディ・エンライト
⚫︎出演
ミラ・クニス
フィン・ウィットロック
スクート・マクネイリー
⚫︎音楽
リンダ・ペリー
⚫︎配給
Netflix
⚫︎製作年
2022年
⚫︎上映時間
115分
⚫︎制作国
🇺🇸アメリカ合衆国
⚫︎ジャンル
ヒューマンドラマ
大好きアクターのデンゼルワシントンの「サブウェイ123 激突」があまりにも⚫︎作だったため笑、負けず嫌いな私は続け様にこちらを鑑賞しました。
⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️
テーマは「再生」。
NY在住の女性ライターが主人公。
堅い記事を書く訳ではなくエ⚫︎雑誌?担当。
側から見れば素敵なパートナーもいるし、仕事も成功しているものの、忌まわしき過去を清算できずにいるという。
被害者は自分を追い込み、他人からはあなたに責任があったのではと責め立てられ、さらに自分に過ちがあるのだと♾️ループに陥る。
作中の野郎達のヤンチャぶりは胸糞悪くなるのですが、パートナーや上司の優しさには救われますし、終盤、御涙頂戴な加害者の自己弁護を論破する場面は出色でした。
映画の内容的に過激なシーンはありますが、こういう映像こそ性教育向けではないでしょうか?
薬物を使ってやらかす男達にも見せたい作品です。
是非是非ご覧ください。
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演出家の性別は兎も角、この女性の出した結論を大いに評価する
最初から『彼女の告発』見たいな女性なら良かった。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』とは違う?同じか?
乱射事件とレイプ事件は違う。フェミニストだろうが男の監督の演出だ。あり得ないフィクションだ。
男が考える演出と違う理由が分かった。原作が女性だ。
しかし、
最期の復讐だけでこの映画を評価する。
自分の心に正直になること…
暴行された過去をずっと黙り続け、自分の心に閉じ込めてきた彼女。おまけに銃撃事件の加害者たちの一味とも思われ、事件後には誰からも相手にされない孤独な学生生活を送ることになる。母親や、やっと捕まえた婚約者にも本音を明かさずにずっとひた隠してきた精神状態は破裂寸前だったのかも知れない。被害者にも落ち度があるかのような話は現実の世界でもよく起きていること。だからこそ、勇気ある女性の告白がMeToo運動に繋がるのだろう。しかし、結婚式前日にそれを告白するのは婚約者にとって酷だと思う。。結局二人はうまくいかなかっただろうけど。
被害者の葛藤
暴行に遭った女性はその人生がナイフのようなものになってしまう。
かのじょは悪くない。が、恐怖の呪縛から逃れられず、自分自身に箝口を強いて、なににつけ狷介(頑固で人と和合しない)になる。
情緒が散らかりふさぎ込みどんどん自分を追い込んでいく。
二次被害という言葉があるが、苦痛は永続的なもので、回数じゃない。かのじょは死ぬまでずっとそのことと戦わなければならない。
事件には、あきらかなものを除いて、双方向からの観点がぶつかり合う。たとえば買春で逮捕されたとのニュースには売ってる女はどうなんだ──という疑惑がともなう。ヤフコメにも一定数の「被害者側の落ち度」意見が集まる。被害者に対する懐疑心はあんがい加速しやすい。
が、被害者は、おうおうにして事件を打ち明けたくない。かのじょは事件をきっかけにナイフに変わっている。まっとうな判断力と社会性を失っている。周囲も自分自身をも敵にまわすかのじょは孤立をきわめていく。
Luckiest Girl Aliveはそんな性犯罪被害者の胸中を描いていた。
『小説の執筆は、ノール(原作者:Jessica Knoll)が10代の頃に集団レイプされ、いじめられたという自身の体験をもとにしているが、ノールは本のプロモーション中、このことを公にしておらず、最初はレイプとその余波について、他の人から聞いた話をもとにしたとファンに話していた。
2016年3月、ノールはオンラインのフェミニスト通信Lenny Letterに、レイプサバイバーとしての体験を記したエッセーを書いた。さらに彼女は本のサイン会で複数のレイプサバイバー仲間に交流してから名乗り出ることにしたのを明かした。
彼女はこう言っている。
『私が『そんなことない、作り話よ』と言ったときの女性たちの顔を見ると、本当に胸が痛くなったし、そんな顔を二度と見たくなかった』
ノールは後にインタビューで、「そのことについて話さないように仕向けられていたので、(話すことを)思いつきもしなかった」と述べている。』
(Jessica Knollの小説Luckiest Girl AliveのWikipediaより)
映画には実体験にもとづいた説得力があり、たんじゅんなフェミ(男性に対する敵愾心)にもおちいっていなかった。
被害者の心象が響くのは両義をもっているからだ。日本で性犯罪の被害者を描いたら「男は悪」や「かわいそうな被害者」に終始してしまうだろう。ナイフみたいにとがってしまったアーニー(ミラ・クニス)だからこそシンパシーを寄せることができたのだと思う。
タイトルLuckiest Girl Aliveは、逆説ひょうげんとはいえ、真相を明かしたことで、あるていどの解放を得たアーニーの心中でもあるだろう。
ミラクニスはウクライナ出身だがスラブではなく両親ともにユダヤ人。
個人的な印象だがずっと軽い役しかなかったと思う。重い役が新鮮だったことと、地で珍獣ハンターイモト並みの眉だった。
まさかのダブルの展開でくるとは
たまたまミラが見たくて、軽い気持ちで見てたのですが…
そんなこともなく、のめり込みました!
過去のトラウマと戦っていく主人公の姿に感動しました。
日本では銃の事件はあまりないけど、被害者と加害者についてすごく考えさせられました。
最後は気持ちよく終えたので、よかったです。
真の強さ
女性の脆さと女性の強さをすごく感じる映画でした。
女性が本当の意味で強くなっていく人が変わっていく姿を見れる映画でした。
お金持ちの頭が賢い主人公からスタートしたのに
過去には壮絶な体験があり、今があって。
あの時、銃を手にして復讐をした男の子2人は、やり方は違ったけど、ティファニーのこともすごくすごく大事に想ってくれてたなぁって思います。
ナイフで刺してしまったけど、復讐する勇気を出した結果があの形になったんですね。
アーニーはまた違う形で復讐してました。
結婚を辞めて、ニューヨークタイムズで自分の記事を載せる、自分がしたいことを自分の手で成し遂げていました。
最後の捨て台詞も、前のアーニーなら言えてなかったと思います。
強く逞しくそして脆く、世界の女性に平和を。
声を上げる勇気を持つことのすごさと、強さを感じました。
見てよかったと思う作品でした。
アーニー役の女優さんの顔の表情使いとかが
すごいなぁって思いました。
被害者が加害者とされていた世界を
声を上げることにより
自分が被害者だったと伝える。
声を上げないと何も変わらないなと思いました。
エールを贈りたくなる!!
自分の気持ちをさらけ出す事が出来たら、気持ちが良いし、爽快だ。
しかし、なかなかそうはいかない。
周りのことを気にしたり、もしかしたらその一言で人が離れていったり、立場が危うくなる事もあるのかもしれない。
でも、人の目を気にせず、自分自身がどうしたいのか、自分の気持ちや行動を大切にしていきたいと考えた。
発言するのとしないのとでは状況が大きく変わる場合もあり、話す術を持っていて意見があるにも関わらず、思った事を口に出来ないのは黙認·同調しているようなもの。
伝えたい事があるにも関わらず、自分の気持ちを押し殺し、伝えないのは勿体ないことだ。
自分に素直になる事は大切だし、物事によっては一歩を踏み出す少しの勇気もいる。
勇気を持って、真正面から痛みや悲しみや苦しみに立ち向かう事の出来る主人公に共感を持てたし、そういう気持ちに寄り添い、背中を押す事が出来る人物でありたいと思う。
「他人の望みじゃなくて自分の望みを口にして行動しなさい。」上司の言葉が心にとても響いた。
自分にとっての幸せとはなにか。
自分自身にも前向きなエールを贈りたくなるお話です。
女性が強くあり続ける為の映画!!
都会的なミラ・クニスを堪能できる映画でした。社会的に成功してから過去の事件と向かい合い、また味方してくれた子が事件を起こしたり、加害者が障害を負っている事にも重みがありました。NYを闊歩する憧れの女性や、ガンガン言ってくれる職場の上司も印象的でした。日本ではまだまだ女性が抑圧され虐げられていると感じます。#MeToo映画のお手本のような感じでした。
声を上げて
母親にさえ守ってもらえなかった女の子が大人になってようやく声を上げられた。
過去の悲劇と華やかな現在が交互に。
今更蒸し返さなくても、と今もあの母親は言うのだろうか。
若気の至り、酔っていたから、十分反省している、などなどいくらでも言えるだろう。
でも言い訳にはならんのだよ。
なかなか見応えのある作品だった。
ただ、あの2人が婚約中からのゴタゴタでよく別れないなぁ、と。
普通なら別れてもいいくらいの感じだったのに、どんな風に乗り越えたんだろ。
個人的に…トーマス・バーブスカ頑張ってるね(笑)
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