世界が引き裂かれる時

劇場公開日:

世界が引き裂かれる時

解説

2014年7月にウクライナ・ドネツク州で実際に起きたマレーシア航空17便撃墜事件を背景に、ウクライナで懸命に生きる女性の姿を描いた戦争ドラマ。

ロシアとの国境付近にあるウクライナの小さな家に住む、出産間近の妻イルカとその夫トリク。ある日の明け方、家が襲撃に巻き込まれて壁に大きな穴が開き、彼らの平穏な日常は一変。夫婦は壁の修繕に取り掛かろうとするが、親ロシア派と反ロシア派の対立はますます加熱し、事態は混乱を極めていく。

ウクライナ出身の女性監督マリナ・エル・ゴルバチがメガホンをとり、2022年・第38回サンダンス映画祭ワールドシネマ部門で監督賞、第72回ベルリン国際映画祭パノラマ部門でエキュメニカル賞を受賞した。同年の第35回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では「クロンダイク」のタイトルで上映。

2022年製作/100分/G/ウクライナ・トルコ合作
原題または英題:Klondike
配給:アンプラグド
劇場公開日:2023年6月17日

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映画レビュー

5.0ウクライナの苦悩を見事に映像化

2023年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これはすごい映画だ。現在続くロシアとウクライナの戦争は、昨年始まったかに見えるがその火種はずっと前からくすぶっていたのだということを描いているという点でも貴重だが、一本の映画としての芸術性が大変に高い。
2014年にドネツク州で起こったマレーシア航空の墜落事件をめぐって新ロシア派と反ロシア派の対立が浮き彫りになる。妊娠中の主人公が住む家はその対立に巻き込まれ家が爆破され、壁に大きな穴が出来てしまう。その穴からは広大で美しい大地が見えるが、点在するのは武装した男たち。このショットの構図が抜群に素晴らしい。広大な空間は開けているように見えるが、精神的にはどこにも行けない閉じられた牢獄である。ここで怯えながら、武装集団に従い生きるのか、それとも脱出するのか、その厳しい選択を迫られる様は、今のウクライナに住んでいる人々のことを思わざるを得ない。
本作はとにかく絵がいい。横にゆっくりと移動する移動撮影で美しい大地に悲劇が横たわる様を見事に映している。撮影監督はさぞ優秀なのだろうと思う。スヴェトスラフ・プラコヴスキーという人だが、国際映画祭で撮影賞を受賞しているようだ。この人の撮影した映画をもっと見てみたい。

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杉本穂高

4.0【”明日、世界が滅びるとしても今日、私は新たなる命を生み出す・・。”2014年に実際に起こった民間機撃墜事件を背景に、ウクライナで生きる選択をした女性の崇高な姿が印象的な作品。】

2023年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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NOBU

3.0(原題) Klondike

2023年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ロシアの国境に隣接するウクライナの田舎町の日常に息が詰まってしまいました。

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AYK68

5.0見るのが

Mさん
2023年7月23日
Androidアプリから投稿

つらくなる。
爆撃というのは、案外あんなものかもしれない。
みんなに見てほしい。

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M