「強く美しく、やはりガルは“ワンダー”でなきゃ!」ハート・オブ・ストーン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
強く美しく、やはりガルは“ワンダー”でなきゃ!
MI6の新人エージェント、レイチェル。
チームに支えられ、アルプスで緊張の初任務。
せっかくガル・ギャドットを配していながら…。今回は初々しいガルが見られる…?
そんな訳なかった。
咄嗟の機転を利かせたり、車で待機と言われながら先んじて行動したり…。
本当に新人…? 彼女は何者…? 正体は…
元諜報員たちによって極秘で作られた世界平和維持の為の組織“チャーター”。そこに所属する敏腕エージェント。
格闘も武器の扱いもハッキングも超一流。カーチェイスも“ワイルドなスピード”で。
やっぱりガルは“ワンダー”でなきゃ!
アルプスでの任務中何者かの邪魔が入り、ピンチに。
その後別任務に就くも、チームは暗殺される。チームリーダーの裏切りによって。
その男も二重スパイ。チャーターへ復讐を企てていた。
目的達成の為にある物を狙っていた。チャーターが有する量子コンピュータ“ハート”。世界中のあらゆるシステムに侵入可能で…
…って、最近似たようなの見たぞ。
そうそう、あのスパイ。AIの脅威とそれに立ち向かうスパイなんてほとんどまんま。
影響や比較は避けられない。“女性版”やシリーズ化を目指して作られたであろう事も明らか。
ストーリーについては目新しさはない。二重スパイとか裏切りとか、組織への疑念とか、ワンパターン。
AIの脅威もさほど感じられず…。
どうしてもあちらと比べてしまい、見劣りも…。
が、それでも奮闘するのは、ガルが魅せるアクション!
記事かなんかで“『ワンダーウーマン』を超えるアクション”とされていたが、ハードさは確かに。
格闘、銃撃戦、空中ダイブ、カーチェイス…。
CGも使われているが、身体を張ったアクションの連続。
アルプス、ロンドン、リスボン、アイスランドと世界を股に駆け、ボロボロに傷付きながら。
ガルのカッコ良さ、強さ、逞しさに惚れ惚れ。
勿論その美しさも。
本作を見たかった一番の理由はやはりこれである。
敵対するハッカー役で、『RRR』に出演していたアーリアー・バット。
心情の変化などなかなか見せ場ある役回りで、ガルだけに留まらずこちらにも注目。
ガルの魅力やアクションは大いに見応えあり。
ストーリーや脅威の題材は改善の余地あり。
ロッテントマト支持率も低く、目論見通りシリーズ化なるか…?
ラストで結成された新チームによる新たな任務も見てみたい気もするが…。