フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
全76件中、41~60件目を表示
人生ままならぬけれど
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕,レンタル)
スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品と云うだけでとても興味を掻き立てられましたが、いじめっ子との和解エピソードは良かったものの、親子関係のストーリーなど、「だからなんなの?」と云う感じであまり刺さりませんでした。
私の人生経験が足りないせいかもしれませんが…
人生ままならぬこともあるけれど、それら全てをひとつの経験として映画に反映させ、素晴らしい作品に昇華して来たスピルバーグ監督の原点を知れただけで良しとしたい。ジョン・フォード監督に言葉を掛けてもらっていたなんてすご過ぎる。
最後のあのシーンはズルい、面白いけどズルいよ!
列車のクラッシュに夢中になって映画製作を始めてしまう幼児スピルバーグ、芸術を目指す人間に呪いのような言葉を残していなくなる悪魔みたいな大叔父さん、カメラが映す虚像に気づいて自己崩壊するイジメっ子、いやあ、どれも本当に素晴らしいシーンだった! のだけれど、それに匹敵するだけの面白いエピソードが思春期以降の主人公にないのは、おそらくカメラを覗く傍観者としての性質を表しているのだとは思う。その分、両親をはじめ周辺のキャラクターが物語的な面白さを牽引する映画になっている。
それでもなお、従来のスピルバーグならば偏執的なくらいにどのシーンも面白く見せようとした気がしてならず、今回は自伝ということで、照れが出たのか自分をネタに面白くみせるのを怠ってしまったのではないか。もちろん映像の凝りようはいつものスピルバーグで、前述した飛び抜けたシーン以外では、ドラマよりも撮り方が突出してしまっているように思った。伝説の監督2人が二人羽織みたいになるあの最後のシーンは、もはや飲み屋で聞いても絶対に同じくらい盛り上がるであろう鉄板ネタであり、豪華なオマケをもらった感。あの唐突さはズルい。ズルいよ。
芸術は痛みを伴う
スピルバーグの自伝映画。
小さい頃から才能があったのは予想通りだった。
母親の才能を受け継いだのか〜。
でも誰もが思い描くような、こんな努力をしてのし上がった〜とか、環境に恵まれてて華々しくて理想的な人生〜とかいう訳ではなかった。
現実は映画通りじゃないと思うけど、なんか上品な作品に感じたからよかった。
ごく普通(ちょっといいとこの子?)の日常で、でも父親からの理解が得られなかったり、母親の裏切りがあったり、ユダヤ人だからと差別を受けてしまったり。
ただ、そんな関わり合う人たち、家族、友人、恋人といった身近な人たちのひとつひとつの言葉や思いが、本人の中で積み重なって、映画に対する抑えられない情熱が膨らんで、夢へ一歩ずつ近づけてくれるのだと思った。
人生の中で何度躓くことがあっても悲観的になることなく、今をひたすら生きているって感じ。
辛いことをされても、すれ違っても、愛する家族だからどうしても憎めない。
そう、全ての出来事には意味がある。
それが映画に活かされていると思うと...深い!
映画は大事なものを壊すし痛みを伴う。
情熱は痛みを吸収しながら大きくなっていくのかな。
派手な自伝映画ではないけど、映画監督になるべくしてなったんだな〜と思った。
最後のシーンで、これから彼の映画人生の始まりを感じてワクワクした!
駆り立てられる
スピルバーグの自伝的作品、という前情報のみで鑑賞。
まぁ、あとはアカデミーノミニー作品だったということくらい。
どこまでが事実を元に構築されているのか分からないが、スピルバーグの初期衝動と逃れられないサガは感じた。
正直な感想としては、もっと両親との関係性を掘り下げても良かったと思う。別にエンタメ性が高い作品でもないのだから。
残念に感じた点が一点。
頑なにカメラを封印していた彼が、再びカメラを取った理由がアリフレックスだったこと。
そんな安易な形で戻らず、駄目押しくらいな形で戻って欲しかった。
欲を言うと、この後商業映画に突入した彼の苦悩も観たかった。それこそ、シンドラーくらいまで描いているもんだと思っていたわ。
丁寧な映画
役者さんたちの演技がみんなすごく丁寧でよかった。
このお母さんなにかのトラウマか、子どもっぽいというか承認欲求なのかアダルトチルドレンなのか、ちょっとおかしいなと思わせる演技が素晴らしい。案の定浮気して、子どもにバレることでお母さんも少しずつ大人になっていった気がする。
サミィが一人で抱え込んで、はち切れてお母さんに暴露して、それでも誰にも言わないよと優しくお母さんを支えてあげるところは号泣しました。
映画を撮る過酷さとかスピルバーグのこととかぜんぜん知らないけど、すごく丁寧でおもしろい映画でした。
ほ~。← (納得のほ~)
スティーブン・スピルバーグ監督の原体験を元にした自伝作品。
初めて行った劇場で映画の虜になるサミー。
母親に8ミリカメラをプレゼントされ、そこから子供ながらに仲間を集め映画を製作していく話。
映像を撮影してはダメな箇所を模索しながら修正し、納得出来た作品を観せる。
作品を観て喜ぶ人の姿を見て映画製作の楽しさを知る。
この作品には監督になるまでの話だけでなく家族内でのドラマ、学校でのドラマも描写されてる。
ラストのフォード監督に言われた地平線の話、「上と下にある地平線は面白い、地平線が真ん中にくるのはつまらない」、は何か深いな!
監督だけでなく何か私にも刺さりました!
意味はわからないけど(笑)
ローガンの涙
彼はなぜ泣いたのだろうか、
いわゆるスクールカースト上位で筋肉モリモリ、女には困らない男。
サムをぶん殴ったり、チャドと人種差別を騒ぎ立てる。
彼はプロムでの映像でイメージと違った自分を見る。
映画が切り取る事実は、当事者からすると真実ではないらしい。
ローガンも本当の自分、周りからのイメージの自分との間で何か不安を抱えていたのかもしれない、葛藤があったのかもしれない、
そのピークがチャドをぶん殴ることにつながったんだと思った。
この展開がとてもいい。これぞ青春映画。
複雑な悩みを抱えて廊下でうずくまるサムに一番共感できた。
映画小僧やな。
僕も、ミクロの決死圏を子供の時に観て、映画小僧に
父の8mmフジカシングル8で撮りまくったね。
彼ほどの才能はなかったね。編集したね。カットして
テープで貼って。サウンド8がでてからは、トーキーになったけどね。ミシェルウィリアムスがいいね。
ポールダノも太って感じでてるよね。
みんな、活動が好きやね。デビットリンチのフォード監督僕は、ハワードフォックスかって思った。
音楽は、ジョンウィリアムスなんや。
小さい頃から才能あったんだなとか家族みんな愛らしくて可愛らしいな...
小さい頃から才能あったんだなとか家族みんな愛らしくて可愛らしいなとかブルーが象徴的に出てくるなとか云々置いといて。
ETやキャッチミーイフユーキャン等等でも出てきた両親の不倫・離婚について、じっとりねっとり描かれる。両親死ぬの待ってから作っただの、実名でやりたくなかっただの散々言われているが、驚くほどガッツリやっている(だからそう言われるのもわかる)。“あの2人“の目線の交差を過剰に何度も繰り返すので、ビックリするぐらい説明的(に感じる)
それで言うと、キャンプ場でドレス姿で踊るシーン、性的に見つめるアイツの眼差しでのちに訪れる不穏を予感させるの上手い。(いちお、妹に抵抗させるのは時代的な配慮か??)
ミシェル・ウィリアムズはブルーバレンタインに出ていたので、余計に「the・夫婦倦怠モノ」の色で見ちゃう。ので、自伝的映画と言いながら半分は夫婦倦怠モノ。とは言え、キャラクターの愛らしさもあって、ジメッとし過ぎない。
人種差別やいじめについても描かれるが、本人のあのハンデについてはさほど描かれていない。
スピルバーグの過去作は見といた方がいいに越したことはない。いろんな場面で、プライベートライアンとか「これはあの映画のことか」と言わんばかりのシーンが出てくる。
あと、「地上最大のショウ」と「リバティ・バランスを射った男」は見といた方がいいんだろな。。。
同級生らが、サミーが撮った映画を見て感情剥き出しにするシーン、一瞬??とはなるものの
サミーが自分の才能に畏怖を抱く瞬間でもあって、こんな形で自己言及しちゃうんだという変な驚き。「自分すげぇ」までの威圧感とかは感じないけど、すごく変なことをナチュラルにやってる。あの本人だからそんな表現してもこちらも平伏すしかないんだけど。
ラストのあの人、半年前にカメオ出演についての記事見たような気がするけど、それでもここでこんな形で!?という驚きはあった。
映画愛についての映画は最近散々見たが、仕上がりとしてはこれが1番上品に感じた。
基本的に自伝映画は知らん人の話だし、知らんわ、となるのだが基本的に...
基本的に自伝映画は知らん人の話だし、知らんわ、となるのだが基本的に面白くなるように出来ているから、流石のスピルバーグである。
彼のフィルモグラフィに常に潜む人を怖がらせるエンターテイメント性と父性への疑心の理由を解き明かす。お父さんがあれで嫌われちゃうのは可哀想というか、お母さんのほうがあかんヤツなのだが、それも織り込み済みの現在だから描ける、と言われちゃえばそこの文句はどうでも良い。
ラストに非常におしゃれな助言をくれるジョン・フォード、演じるのはデヴィッド・リンチという説得力もまた、スピルバーグのなしえたものだ。
「自分」と「他者」で揺れる物語は見事だが…
◯作品全体
自己完結した感情と他者との関わりに揺れる物語だった。
映画作りに没頭するのは、父・バートからすれば夢を追うのと同義だ。ここでいう「夢」はロマンだとかそういうポジティブなものではなくて、実在しないものを追いかけるというネガティブな使い方で、作品に想いを込めることは自己完結に近い行為として序盤は存在する。主人公・サミーはその自己完結的な趣味と家族との関係性によって揺らぎつづける。
サミーと同じく「芸術家」と家族から言われるサミーの母・ミッツィは、サミーと似たようでいてまったく異なる人物だ。自分自身で向かうべき方向を完全に自己完結させている。アリゾナへの転勤話が出たときのミッツィの行動が顕著だ。親友・ベニーを置いて転職するバートを非難する一方で、タイフーンが出たと聞くと赤ん坊を一方的にバートへ押し付け、自分自身の人生観をも子どもたちに復唱するよう求め、危険なタイフーンへ向かっていく。その行動に自己嫌悪するかのような仕草をするけれど、ベニーとの関係を離さないあたり、ミッツィは終始自己完結している。
サミーに数学を勧めたり母のために記録映像を作るよう指示するバートも、サミーに想いを込めるという自己完結に近い育児をしているわけだが、ミッツィとの関係性に思い悩んだりするシーンも多く、自分の想いと他者の考え、どれを優先すべきかで人生が左右される人物だった。
終盤では、それぞれにある自己完結した感情と家族との関係性の調和に歪みが生じ、それぞれがそれぞれの道を歩みだす。それでも悲壮感がないのはそれぞれの熱意が一番あるところへ向かっていくからだろう。
妥協ではない、自分自身の感情を信じる決断は決して平坦ではない。でも、そういう人生こそ自分らしさに溢れた進路を進むことができる。真ん中に地平線がある画面ではなく、上や下に地平線があるような進路を良しとするラストシーンでは、そのことを強く訴えていた。
自分自身の決断という意味ではミッツィが物語の軸にいたのだけど、包み隠さず言ってしまうと、そのミッツィがすごくノイズだった。
ミッツィの自分勝手な行動もちょっとイラつくし、ベニーの転職とかについてバートを非難しつつ、自分は赤ん坊をほっぽりだしてタイフーンを追うのも最悪だった。しかもそういうベニーへの執着は浮気をしていたからだし、家族とのキャンプでそれを匂わせちゃうし、最終的にそれが原因で家族がバラバラになるし個々の自己実現としては良かった、というラストなんだけど、やってることが最低すぎる。
ミッツィを擁護するシーンもちゃんと挿れているんだけど、サミーの妹が「父は優しく話を聞いているだけで、母と並び立つことはなかった」みたいな、ミッツィのやったことに対してあまりに不釣り合いな擁護をしていてモヤモヤした。バートも確かに悪い。転職ばかりで、収入が良くなることを第一にしてしまっていて、家族の気持ちを配慮してない。それが家族をバラバラにする原因でもあった。でも、個人的にはそれがミッツィの浮気を正当化するものではないと思う。
怒ってすぐ感情的になるところ含めて、ミッツィが嫌なキャラクターだったなあ。それがチャーミングであれば良いんだけど、結構不快だった。
サミー自身の世界が広がったり、揺れたりする物語はすごく繊細に描かれていて、自分自身の経験を重ねられたりもできて面白かったんだけれど、その根幹をなすキャラクターを「天才肌」で終わらせようとしている感じがしてラフな造形に感じたし、あまり楽しいキャラクターでもなかったのは残念だった。
◯カメラワークとか
・題材が題材だからか、構図で見せるカットが結構あった。一番印象的だったのは終盤のシーン、大学生となったサミーがバートのアパートへやってきて、ミッツィから届いた写真を見せるところ。バートが写真を見たとき、画面右下にバートを映し、左側にバートの影が映る壁を見せる。バートの暗い感情、ミッツィが隣りにいないという余白…バートの感情へグッとよる演出だった。
・個人的に面白かったのはサミーがガールフレンド・モニカにベッドへ押し倒されるシーン。ダッチアングルのあおり気味のカットで、二人の真上にキリスト像を置く。アングル自体もエッジが効いていたし、コメディチックなキリスト像も面白かった。
・「おサボり日」の記録映像を上映するとき、司会の先生(?)がジェスチャーと言葉を間違えて、やり直すみたな芝居があった。これがすごい良かった。みんなを喜ばせようと慣れないことを考えてきたんだろうなっていうのが伝わるし、やり直すのも面白い。司会の先生はここしか出てこないけど、キャラが立ってた。
◯その他
・親友の妻を寝取ったベニーはどういう心情だったんだろう。家族といるミッツィを引き離して二人っきりになったとき、どういう心情だったんだろう。サミーへカメラをプレゼントする気風の良いヤツとして物語から退場するけれど、それじゃあダメだと思うんだけどなあ。
・家族の会話シーンは、なんというか、演劇っぽかった。外国作品ってセリフの演技の良し悪しが分かりづらい気がするんだけど、かなりわかりやすく演技が過剰だったと思う。やってることは突拍子もないことなのに、やけに段取りが良いところとか。ミッツィの爪を切るシーンとかが顕著だった。
・この作品に限らず、「浮気された側」を良き理解者として達観したような存在にさせちゃうのは、なんかもったいない気がするんだよなあ。しっかりと感情を掘り下げている作品だったらなおさら、急にフィクションになってしまうというか。もっといろんな葛藤があったり、達観するに至る経緯があるはずなんだけど、退場したキャラクターみたいな役割になってしまって放置されがち。
・一番グッと来たのは同級生・ローガンとサミーの衝突シーン。サミーはローガンを嫌っているけれど「画になる」ローガンを映すことに抗えない。映画人としてのサミーの矜持を感じるし、それを真っ向からローガンにぶつけるのもカッコいい。対するローガンはローガンなりにカッコよくあろうと努力しているんだけれど、そういう自分も含めて「チープなかっこよさ」を映像で露わにされてしまう。その核心を突かれた映像に打ちのめされてしまう、というのが、すごくローガンの内面に潜り込んでいるようで、素晴らしいアイデアだった。ほんの一瞬だけの邂逅だけれど、そこに日常生活の何千倍ものエネルギーが動いている感じが、とても良かった。
なんとなく『桐島、部活やめるってよ』の菊池と前田の関係性を思い出した。終盤の屋上で前田が映画への気持ちを吐露するんだけど、菊池からはなにも出てこない。カメラに映された菊池はルックスはカッコいいんだけど、中身がない、ということをカメラ越しに露呈されてしまう。「自分の本質を見られる」という意味では同じような使われ方だった。
私ごとですが 劇中に登場する8ミリ編集機 幼い頃に祖父の家にあった...
私ごとですが
劇中に登場する8ミリ編集機
幼い頃に祖父の家にあったように記憶しています
祖父が撮影した旅行の風景とか
見せてもらいました
そんな祖父に影響されたのか
私の父は映画が好きでよく観に行ってました
(息子を連れて行ってはくれない)
今頃、天国で祖父と父とで8ミリ上映会を楽しんでいるかもです
この映画を観て
映画の素晴らしさを改めて感じました
エンディングが好きです
ですが、母の行動は許せない派です
納得の少年時代
兎にも角にも巨匠スピルバーグの幼少期から青春時代を描いた自伝的映画、クレジットで両親に捧ぐと出ていました。コンピューター技師の父、ピアニストの母、天才的知性と芸術性の遺伝子を受けていたから大成したことへの感謝もあるのでしょうが、そんな私的な感情で映画を撮る人ではないと思います、おそらく自身を継ぐかもしれない映画を志す若き才能への励ましが込められていると感じました。
巨匠ジョン・フォードが若きスピルバーグにカメラアングルの秘密を語る絵画のシーンは印象に残りました。
仲良し一家が離婚の悲劇、技術屋と芸術家では相性が悪いように言っていましたが、夫は妻の最大の理解者だし優しさ、感性においても非はありませんね、ただ、妻は完璧主義者の夫に気後れし疲れたようにも思えます。
率直に言えば家族のホームビデオ、これがスピルバーグさんの物語でなければ2時間半を超える長尺には耐えられなかったでしょう。両親の離婚で傷ついたにもかかわらず、ご自身も離婚歴がありますから、両親の気持ちが分かる年になったということでしょう・・。
•••納得
フェイブルマン家、
天才的なお父さん、
お母さんとベニーとの事、
サムのスカウトや学校仲間ガールフレンド、
サムの映画作りの才能、
スティーブン•スピルバーグの自伝的作品
でなかったら、
モヤモヤ〜〜〜。
お母さん、自分の心のままに、って息子に言うけれど、いろんな場面に当てはめると、
評価もそれぞれになるかと。
お父さんに落ち度なんて無いし‥‥、
サムが転校してイジメにあい
お父さんの事責めてたけど、
悪いのはイジメているヤツらということ
間違わないで欲しい。
色々とお父さんが可哀想に思えて来る。
しかし、このお父さんの
広い広い神のような愛と
一つに秀でた才能とその探究心を
受け継ぎ、
天真爛漫で自由な温かい心模様を
お母さんから受け継いで、
さらに楽しい家族にも囲まれて、
芸術作品とも言える
数々の作品を
生み出せたのなら、
納得❗️
余談、
子供だからいいのかしれないけれど、
宗教の事気楽だったな、と感じた。
イスラム教ではないのかな。
地平線が話題になったことの真意
サミー少年に会う前に、ジョン・フォード監督が、彼について、どの程度の紹介を受けていたのかは、本作には描かれていないので未知数なのですが…。
評論子には、初対面で同監督が地平線の話をしたのは、サミー少年が起伏のある家庭環境で育ってきたことを知った上で、平坦な人生を歩んできた者よりも、(父親の家族への無関心・母親の(父親の親友との)不倫、学校でのいじめや理不尽な人種差別など)起伏に富んだ人生を経験してきた者にこそ、観客の心を打つ映画が作れることを示唆したものと思えて、ならないのです。
一家の団欒を切り取ったはずの映像が、実は意外な真実を切り取ってしまっていた。
被写体を喜ばせようとして撮った映像がら逆に勘気を起こさせてしまった。
楽しさ・素晴らしさだけでなく、そういう映像の負の部分も知っているからこそ、誰もを楽しませることのてきる作品を、しかも次々と生み出すことができたのでしょう。
スティーブン・スピルバーグ監督という人物の一端を知ることのできる、素晴らしい一本であったと思います。評論子は。
ジョン・フォード監督
若かりし頃、スピルバーグが、ジョン・フォード監督と会っていたんだ、
スピルバーグの親の離婚に興味無い、
ジョン・フォードが、ラスト出て来なかったら、真中に地平線のある映画だった。
映画は光も影も映し出す
スピルバーグ監督の自伝的映画。どこが自伝でどこから自伝的なのかよく分かりませんが、この映画には監督が作り上げてきた名作に影響を与えた出来事がちりばめられているのでしょうね。
自伝的なのだから、事実に着色して壮絶なストーリーに仕上げているのかと思いきや、想像していたよりも平坦なストーリーに感じました。
キャンプで母が踊るシーンやラストの父が写真を見るシーンは、影が強調されていました。
映画も光と影で映されるものなので、ときの感情をまるで映画のように影で表現しているようでした。
日記
監督の撮る映画は好きだけど、監督に興味があるわけでない俺には、さして感動する様な物語ではなかった。
が、
なぜ自らの自伝を撮り商業ベースに乗せようと思ったのかには興味があった。
意図はなんだろう?
興行収入を見込めると算盤を弾いたのだろうか?
見終わって思うのは、えらく客観的な視点だったなぁと。本人が本人を撮ってる訳なのだけど、あまり本人である事への執着を感じさせない。
とある作品の登場人物。
それ以上の感想はなかった。
…それはそれで凄い事なのかもしれない。
こうこうこうで、こんな事があったからスピルバーグが出来上がったんだな。
そんな事を解析するような物語だった。
衝撃的な映画との出会い。
それ以降、彼の隣にはいつもカメラがある。
青年期に至り、カメラから離れるも物理的な接触を持たなかっただけで、常にどこかにはあったのだろう。
映像における表現を模索する少年期などは見応えあった。自分のイメージが具現化された時の充実感は格別であろう。
そして、この映画で語られるスピルバーグは、やっぱり普通ではない。
変人だ。
彼の両親は、よく彼を理解できてたなあと思う。
いや、むしろ、映画制作に傾倒していた事が隠れ蓑にでもなっていたのかもしれない。
自伝なだけに彼を形作った金言がちょいちょい出てくるのは、楽しかったな。
自分で自分の生い立ちを撮るなんて、これ以上に小っ恥ずかしい事はないと思うのだ。とはいえ、第三者にハリウッドの流儀に則って、色々デコレーションされるのも違うのだろう。自伝でありながら、それが自伝ではない事が自分だけが知っているみたいな居心地の悪い環境はゴメンだろう。
やむにやまれすぎ2択を迫られたら、自分で撮る方が、まだ誤解は少なくて済む。そんな事なのかしら?
劇中、イケメンがスピルバーグ少年にブチギレた内容によく似てはいる。
なんかの記念なのかしら?
それとも、不治の病でも宣告させたのだろうか。
…まぁ、俺の思考が及ばないとこに理由はあるのだろう。
「地平線が真ん中にある絵はクソ程面白くないっ!」
この言葉は覚えておきたい。
全76件中、41~60件目を表示