フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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ファン向け
スピルバーグの自伝…という作品でなかったら、おそらく最後まで観ていられなかった。 それでも、対照的な夫婦の元で映画の沼にハマっていく若き日のスピルバーグ少年を眺めている中盤までは楽しかった。 おばあちゃんが亡くなる時、お父さんは心電図を眺め、お母さんは身体を抱きしめ、主人公は脈打つ皮膚を観察してた。 なんて象徴的な描写なんでしょう。 障がいがあること、身体が小さいこと、ユダヤ人であることなど、おそらく当時の社会では、特に年頃の子供にとって辛いことが多かったであろうことは想像に難くない。 それでも彼は「世界で最も成功した映画監督」になれたワケで、好きなコトを続けるってやっぱり大事よね。 ただ、映画そのものはあんまり…。 最終的に「主人公がスピルバーグだということ」が私にとって物語に集中させる最大の要素になっていた。 後半、プロムで起こるあれこれも何だかピンと来なかったし。 少し前に公開されている「パビロン」と繋がってる部分もあるけど、何しろ出てくる映画も監督の名前も古いので、かなりの映画好きでスピルバーグファンならもっと楽しめたのかな。 私はスピルバーグ作品は好きだけど、この映画が「ジョージ・ルーカスの自伝」だと言われても、「…それはそうかもな」と思っていただろうし。 おそらく有名なエピソードもあるんだろうけど、後の作品につながる様な「いかにもスピルバーグ」って要素も無くて残念。 追伸 観た後、配信で「宇宙戦争」観てたら、序盤で一瞬、主人公が最初にショックを受けたあの鉄道のシーンがTVに映った。 多分、詳しい人はこういうのも楽しいんだろうな。
全体的に退屈だけどラストは良し。
地平線の位置はどこ?そこからラストの遊び心は星0.5増加。 はじめの汽車の衝突シーンのエピソードは昔、新書で読んだのとちょっと違う感じだったがきっかけになった出来事だった事は間違いないのだろう。スピルバーグの手で答え合わせをしてもらえるのは幸せだな。 世にも不思議なアメージング・ストーリーを思い出すようなシーンなど楽しいシーンもあるが全体的に両親との関係や宗教観のズレが主軸で映画はあくまでサムのキャラクター付け程度。その点で少し期待はずれではあった。
スピルバーグ家の為に作られた名作
スピルバーグの少年時代を描いた自伝作。 巨匠が自身の大切な思い出を映画にした、とあって 全編通して丁寧に描かれており 本作が上質な映画であることは間違いない。 これまで「シンドラーのリスト」をはじめ さまざまな後世に残すべき実話を 映像化して送り出してきたスピルバーグ。 これは果たして映画にするほどの“実話”だったのか。 スピルバーグの父親は2020年に亡くなったと言う。 劇中でも祖母が亡くなり 悲しむ母のために映画を作るシーンが描かれているが これはスピルバーグがスピルバーグ家のために作った 作品なのではないかと思った。 要するに個人的なのだ。 何となくスピルバーグの自伝作という付加価値が 映画そのものの価値となっている印象さえ受けた。 もちろん映画ファンとしての観点からすると 後のスピルバーグ作品への影響を妄想しながら 鑑賞する楽しさは充分に味わえたのだが。
あんまり…
スピルバーグ監督の自伝的作品とのことで必見だと思っていて、いざ鑑賞したら少々期待外れ。劇的な何かがあるわけでもなくやたら長い。家族や学校での様々な出来事があってスピルバーグ監督が誕生したんだろうけど、おもしろい作品とは言えませんでした。
今回はハズレ
スピルバーグって、当たり外れの激しい監督だと思う。 というか、娯楽大作は得意だけど、ヒューマンドラマはいつも詰まらない。 で、今回はハズレの回。 やっぱ自分のことは客観視できないのか、それとも妙な思い入れを込め過ぎたのか、始終ダラダラしていてミリハリがなく、退屈な映画だった。
スピルバーグ自体は凡人!?
スピルバーグの映画を劇場へ足を運ぶのは小学生の時に観た『フック』以来、今までの作品も『激突!』と『続・激突!カージャック』に『ジョーズ』をここ何年かで、近々にも20年以上前の『プライベート・ライアン』を観たくらいで映画監督として偉大だと理解しながら撮る作品に興味が持てずに。 長尺の上映時間が苦になり始める鑑賞中、ジョン・フォードが登場する終盤戦、これからの展開が気になりながら唐突に終わってしまう感じ、率直な感想はデヴィッド・リンチ版フェイブルマンズが観たい、スコセッシのフェイブルマンズはギャングが登場したり想像するだけでワクワクする、個人的に興味が持てないスピルバーグの幼少期や少年時代は当然ながら興味の対象外だった。 特筆すべきはミシェル・ウィリアムズ演じる母親、彼女の役柄が『ブルーバレンタイン』や『テイク・ディス・ワルツ』で演じた女性像に近いものを感じながら、家族を中心に描く物語は妹たちがお飾りにも自分大好き人間と誤解してしまうスピルバーグの自己満足映画として、裕福で何ら不自由のない子供時代は青春映画として物足りない、家族の歪みや人種差別、そして"映画愛"と何を一番に描きたかったのか、簡単に新作を撮ってしまう印象のスピルバーグとそうはいかないデヴィッド・リンチ、そんな二人が監督と出演者として奇妙に思える関係性と違和感だけが残る!? 《本作は"映画愛"などという一般的な話ではなく"芸事"を職業とする者の"業"を描いた物語でありジョン・フォードの"地平線"はそのことを言っている》 by.某 映画評論家。。。
なんか普通‥
いや、スピルバーグって事で、何か凄いストーリーを期待してたのが、ちょっと間違いだったかな‥ まあ自伝だし、そんな物凄い事とか、大どんでん返しとかあるわけないんですが。 ただ、やはりこんな凄い実績残してる人は、自主映画撮り始めたりまず動いてるんですよね。その映画作りへの情熱はやはり凄い。 高校の?卒業パーティーで流した、学年全体でのビーチでのレクリエーションを編集した映像とか、自主映画(戦争物)の撮影でのちょっとした工夫とか、スピルバーグ本人が関わってる映画だから、ディテールも正確だと思うんですが、ちょこちょこ才能の片鱗が見えるところは面白かったです。
青春デンデケデケデケ。
青春デンデケな素材と画調ゆえ、 スピは大林だな、 大林の方がスピよりスピ的だなと改めて感じた。 世界は映画で出来ている、と私も感じている節がある。 静かで強く隙が無くて優しい、そして怖い一本。 セルフパロと映画史パロの混入量の正しさ。 私的年テン入り。 重要作。
映画好き少年と家族のごく普通のお話
出来るだけ脚色しないようにしたとスピルバーグ本人が語る通り、映画好き少年が映画監督を目指すまでを描いた、ごく普通の家族のお話です。処女作の激突!を撮るあたりまでの話だと思ってたので、ちょっとがっかり。あまりエンタメの要素はありません。 広く知られているようにユダヤ系の家庭に生まれ、差別と家庭の不和に苦悩する様がリアルに描かれる。そんな彼を支えたのは映画作りのへクリエイティブ。才能を開花させ、友人たちと作品作りに没頭する様は、楽しかったです。僕も子供の頃、ハイエイトの8ミリフィルムをセロテープで繋いだりしたので(笑)懐かしかったなー。 母親役は、マンチェスター・バイ・ザ・シーの名演が見事だったミシェルウィリアムズ。今作も抜群の存在感です!デビッドリンチ監督がカメオ出演してるラストシーンの名言は、映画作りの指針になっていたんだね。 監督を目指す過程を描いているので、映画創りへのカタルシスは日本アカデミーで作品賞にノミネートされているハケンアニメの方が強く感じた次第です😊
スピルバーグ家の物語
スピルバーグが成功するまでのサクセス・ストーリーだと思っていました。 ファースト・カットのお母さんがメインだったんですね! やはり、メロドラマは苦手なようです。良いシーンは有りますが、全体的に良くないです。 最後のこの人にこの役を演じさせたスピルバーグ、汚いなー‼️
ラスト数分に詰まったもの
特に劇的な展開があるわけではない しかし、ラストカットの不自然なカメラの動きに様々な思いを感じた 尚、この作品はデヴィッド・リンチがすべてをかっさらっていきます!(笑) This is a different kind of missing.
スピルバーグの遺書じゃなかったのでよかった
私は小学校3年生時、スティーヴン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」のロードショーを見て、映画の面白さ、アメリカ映画のスケールデカさに驚き、映画ファンになりました。だからスティーヴン・スピルバーグは僕にとって映画の神様みたいな人で、その神様が自分の幼年期をモデルで映画を作ったので、「スティーヴン・スピルバーグからの遺言書」なんだろうと思い、実は結構構えて見にく事にしました。(近年には「ウエストサイト物語」のリメイクを作ったりしていたので) しかし、見終って、そうでない事に気がつきホッとした状況です。 映画の内容の方は、スティーヴン・スピルバーグ監督の幼年期(大学生になる頃まで)のお話を題材にしたある意味青春映画、お話の前半は、意外に人間ドラマのような要素でしたが、後半になるほど青春映画の雰囲気になります。 もう少し、映画に対してコアな内容なのかなと思っていましたが、意外にそうではなく、人間ドラマと言うか家族ドラマの方に力が入っているかな・・・ しかし、本作品、本当のお話であるのなら、友達と映画を作る際の部分は羨ましいぐらい本格的に8mmで映画を作っていて、出来れば、そう言った作品が存在しているのなら、ソフト化する時に特典に付けて貰いたい思うような作品で見てみたいな・・・ 映画全編のお話を通して言えば、特にメリハリのついたお話ではなく、あくまでも「遺書」ではなく、自分の体験をお話にしてみようと作った作品が本作品なんだろうと・・・・ 76歳でしょ、あと20本は撮れると思うので、これからも楽しみにしている。 ゴールデングローブ賞の作品賞をとっただけはあります。凡人には、「凄く」いい作品なんだろうと理解は難しいね・・・・ ま、作品として楽しめます。
才能とはこういうことをいうのでしょう
そのことに寝食を忘れて没頭できる、苦労を厭わない(こういう人はそれを苦労と思わないでしょうが)。そういうことを才能というのだと思いました。私のような凡人はちょっとすると面倒に感じてしまう。 そこなんでしょうね
高評価のレビューが多いが、私には不思議でならない。
スピルバーグ監督が映画界に入る前までの自伝的映画である。メインは両親との関係を描く家族映画である。私には微温的で物足りない。母の不倫が中心となるが、食い込みが足りないと感ずる。 不倫相手と肉体関係は無いように匂わせているが、嘘っぽい。自分の母親だから、綺麗に描きたい気持ちはわかるけれどもね。妻の不倫を薄々感じている父親の苦悩も伝わってこない。 それと肝心な映画にのめり込んていく監督自身が十分に描かれているだろうか。足りないと私は思う。 ジョン・フォード監督とのエピソードは、本当だろう。幸運としか言えない。地平線の目線の話は面白かった。
スピルバーグの生い立ちを
自伝的な作品なので淡々と進みます。偉大な映画監督の生い立ちを知るための作品です。一見の価値はありましたが劇的なものは何もありません。それを期待する作品ではないですが面白いとは言えません。知識のひとつとして記憶に留めておきます。 31
家族の物語ですね。
スピルバーグの自伝的な映画だと言うことだったので、スピルバーグの映画作りを追った映画だと勝手に思ってました。 けれど、ジョーズも未知との遭遇も激突さえも出て来ません。 彼の話と言うより、彼の家族の話でした。 私もその昔8mmフィルムで映画(と呼べる物じゃないけど)を撮ってた事があるので、フィルムに傷を付けたり、編集したりした事を思い出したりして見てました。 この映画、どこ迄が本当なのかな?
思ってた感じと違いました
試写会にて鑑賞。 スピルバーグの自伝的映画と聞いていたので名作へのルーツなど感じられるかもとワクワクしていたのですが、思っていた感じとは違うテイストでした。 幼少期の映画との出会いや少年の彼が映画を作る過程のシーンは興奮しましたが、家庭問題がメインとなり、そこが観たいんじゃないんだよなぁというのが正直な感想です。とはいえ、名匠にもこんな闇深な過去があって、苦労もしたんだなと感じることができて良かったです。
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