フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
全311件中、221~240件目を表示
これがスピルバーグの自伝ではなかったとしたら?
スピルバーグの少年時代から映画業界の門を叩くまで…家族の物語が丁寧に描かれる良質な作品と言って良いでしょう。
なるほどー、スピルバーグってこんな少年時代だったんだー。
僕はスピルバーグが大好きなのでそれなりに楽しみましたが、スピルバーグの自伝というタイトルを外して普通に何の先入観もなく見たとしたら?
そんなに凄い面白いと言うほどではなかったかな。
どっちかって言うと見たいのはこの続きのほう。せめて「激突」や「ジョーズ」が出来るまで。続編があったら絶対見ます!
てか、スピルバーグさん、デヴィット・リンチのファンなんですか?
全ての出来事は、必然。
想像以上にスティーブンのキャラが普通
もっと老成した映画が見たかった
この映画に限らず最近の映画は長すぎる。昔のスピルバーグの編集技術の手腕なら、90分とは言わないけれど、2時間以内に収められたのでは?
自分は、スピルバーグ映画で育った世代なんだけど、シンドラーのリストやミュンヘンの後あたりから、この監督の映画を続けて見る意欲がなぜかなくなってしまいました。
かなり話がずれますが、その昔「リプレイ」と言うタイムリープ物のSF小説があって、繰り返し時空を飛ぶ主人公が、深遠な映画を作って人々に感動を与えると言うくだりがあって、「未知との遭遇」を作った頃のスピルバーグは、まさにいわゆる「降りてきた」的な存在だったと思ったことがありました。
何が言いたいかと言うと、巨匠と呼ばれる監督が、晩年に作る自伝的な映画としては、ちょっと残念と言う印象でした。
スピルバーグには、もう一山超えて頂き、もっと円熟した傑作を残してもらいたい。
映画制作じゃなく家族愛物語
スピルバーグの自伝的なお話しなので、映画制作者になるまでの苦労話で、メンタルやテクニックの勉強になるかもって思いながら着席。
小さい頃、家族で映画館へ行きアクション映画を鑑賞し、感銘したサミーがフイルム撮影にはまる。そこから困難な監督への道がスタートかと思いきや、彼の作る映像が最初から素晴らしすぎる。そっか、カメラワークや演出は天才だから細かい勉強はしなくてもできちゃうってことなんだな。てな訳で彼の作品についての批判は無しで、ストーリーは展開していく。
ユダヤ系の家族。父はできる技術者、ピアニストの母、可愛い妹達。心暖まるとても素敵な家族。そんな中、父親が転職する事になる。ん?母ちゃんの言動!まさかそりゃ無いよ。カリフォルニアに引っ越したサミーはユダヤ系ってだけでイジメの対象になる。フェイブルマンはベーグルマンか、クスッ。60年代のアメリカがそうだったのか、今もそうなのか知りたいわ?
仲の良さそうな両親だったのに最後は…。お互いの幸せの為の選択?お父さん、気づいていたのかもね。
いろいろな事件はあったけど、サミーの作るムービーのお陰で、皆んな幸せになれる。映画の力って凄いよね。ハラハラドキドキは無いけれど、フワフワジワジワでずっとウルウルしてました。最後のジョン・フォード監督、まさかあの監督だったとはビックリ。とっても楽しかったです。
思ってたのと違ったけど良い映画
最も大好きな映画監督の一人、スピルバーグの自伝的作品とのことだったので、てっきり映画監督として成功するまでのサクセスストーリーだと思ってたら、少年時代の物語でした。
ユダヤ教であったことや家庭環境など、たくさん悩みや苦労があったなかでも、彼が作る映画はどれも煌めいて、ファミリーでのキャンプや高校の遠足が、素敵な一つのストーリーになっているのが天才過ぎてさすがです。
サムの映画作りに夢中になっていく表情がとても良くて、目をキラキラさせて撮影したり編集したりしているのを見るとこちらまでワクワクしてきます。クラスメイトや妹たちと映画撮影して、みんなが楽しんでくれるのを見て嬉しそうなところ、良かったな〜。
サムの成長と共に描かれる家族の物語は、優しくて天才科学者のパパと破天荒で芸術家のママという正反対の両親が中心でしたが、後半はママの行動にサムと同じくモヤモヤしてしまった…。
でも最後のパパとサムのやり取りはグッと来ましたし、未来へ向かって歩くサムの背中は希望に満ちてキラキラしていて、ここからあの名作映画が生まれていくんだなぁと胸が熱くなります。
スピルバーグ作品のオマージュもたくさんで、少年期の経験が彼の映画に繋がっていることが感じられたのも面白かったです。
心が温かくなる良い映画でした。
ポール・ダノ
最初1時間30分ぐらい、かなり退屈…
眠かった…
ポール・ダノが、いい演技してました、いい俳優だと思いました。
デヴィッド・リンチがチョイ役で出てきますが、
「地平線が~」の話は、リンチが言うと説得力ありました(笑)
演技もセリフも全部アドリブじゃないのかな?
すごい貫禄(笑)
持っていきました(笑)
映画としては、あまり良くない。
ポール・ダノありきで、出演5分ないデヴィッド・リンチ目玉の映画かと。
ガッカリ作(笑)
『エンパイア・オブ・ライト』
『バビロン』
『エンドロールのつづき』
『フェイブルマンズ』
映画愛あふれる最近の映画の中、この順番で最下位です(笑)
50年代60年代の昔のアメリカ文化は、オシャレでイカしてて良かったです。
地平線は下か上に!
巨匠スティーブン・スピルバーグの自伝的作品ということで、どんな内容なのかと期待して鑑賞してきました。
ストーリーは、家族と観た初めての映画のとあるシーンに強烈なインパクトを覚えた少年サミー・フェイブルマンは、自宅でおもちゃを使ってそのシーンを再現し、それを8ミリカメラで撮影したことをきっかけに、映像制作の魅力に触れ、数々の作品制作を通して、さまざまな人々と出会い、映像のもつ力に気づき、その道で生きていくことを決意するというもの。
映画の中の衝突シーンが脳裏に焼き付き、まだ幼いサミーが映像制作に一気に心を奪われていく様子が印象的でした。その後も友達を集めていくつもの作品を作っていくのですが、撮影のアイデア、編集の工夫、演者への指導など、すでに監督としての片鱗とその後の作品の素地をうかがわせる描き方がなされているところに巧みさを感じました。
一方で、映像のもつ力を経験として感じ取っていく様子もしっかり描かれています。サミーが巧みな編集で、母の浮気を隠したり、逆にカットしたシーンをつないで母自身に感じ取らせたり、級友を虚像で賞賛したり、逆に貶めたりしています。映画は、現実をベースにしながらも虚構を描き出し、人の心を大きく揺さぶり得るものだということを、経験則として学んでいったように思います。その撮り方、観せ方しだいで、いかようにも表現できるのだと訴えているようでした。それは、ラストの「地平線の撮り方」にも繋がっているように感じました。
本作は、スピルパーグの映画監督としての原点が知れるという点で、とても興味深い作品でした。ただ、残念なことに映画としてはおもしろみに欠ける印象でした。大した起伏もなくサミーの幼少期から青年期が描かれるだけで、スピルバーグ監督や彼の作品に関しての予備知識がないと楽しめないと思います。自分も、あとで他の方のレビューを読んで、スピルバーグ監督作品との関連がいろいろとわかりましたが、鑑賞中は退屈に感じる部分が多かったです。監督自身も、これが撮りたかったというより、映像作品として残しておきたかっただけなのかもしれません。
主演はガブリエル・ラベルで、多感なサミー役を好演。その母役にミシェル・ウィリアムズ、父役にポール・ダノと、実力派が顔を並べます。
「フェイブルマンズ(一家)」の話
さて、95回アカデミー賞までと10日を切り、日本での劇場公開も大詰めの今週ですが、本日は『フェイブルマンズ』です。
やはりスピルバーグ監督(製作、脚本)ということで否が応でも期待が高まります。その「(かなりの)高さの水準」を前提にしての感想ですが、正直「超えてくる」程ではないかなあ。。いや、普通に良い映画だとは思います。
サミュエル(サム、サミー)は幼いころから利発でやや老成すら感じる少年ですが、初めての劇場映画鑑賞の体験を機に抑えられない創造力に火がつき、母の後押しもあってビデオを手に取り映像を撮りはじめます。そこから(フィルム)カメラに持ち替え、編集をして映画を作ることにハマっていきます。
悪くないんですけどね、、、例えば同じように監督自身の自分懐古映画『リコリス・ピザ(22)』や『ベルファスト(22)』などに見るようなキラキラ感があまり感じられなくて、ちょっと残念。年齢を重ねるごとに「(ユダヤ人)差別といじめ」や「大学になじめない」などの苦悩もありますが、それらも映画を観る限りにおいては掘り下げも浅いせいか、挫折というほどの印象はありません。
とは言え、この映画はサムのことだけではなく「フェイブルマンズ(一家)」の話です。
サムの少年期、けして裕福ではない家庭環境ですが、父親は薄給を補うために副業をし、母もピアノでTVの仕事に携わるなど、真面目で献身的に子供たちに不自由を感じさせず、そして常に笑い声を絶えさせません。とりわけ、主演女優賞ノミネートのミシェル・ウィリアムズが演じる母親ミッツィはまさに「太陽」のような存在です。サムのアーティストとしての才能はこの「母方の血」を引くものなのですが、さらにそのミッツィの伯父ポリスを演じるジャド・ハーシュ。サムに「アーティストとしての生き方」を説いて将来に影響を与えるキーマンの一人で、出演時間こそ短いながら助演男優賞ノミネートされています。更には父親バート役のポール・ダノ。どんな役でもいい意味で個性をもたせて印象に残る万能且つ多才な役者で安定感抜群です。それ以外にセス・ローゲンも外せないし。。。
こうして書いていると、もう少し評価を高くすべきかと思いつつも、、、いやケチの付けようのない良い映画ですよ。
スピルバーグ様、振り返りのお年頃、、、
家族愛、夫婦愛、初恋、不倫離婚、、、、これ全部入れなきゃダメですか?って思った。とにかく尺が長い。けど、ご本人が振り返る半生、全てに意味があって全てが繋がっているのでしょう。個人的には聡明で常識的な眼鏡の妹さんが好きだった。
理系天才肌の父親と自分大好き芸術家肌の母親から、存分なDNAを引き継いだこと、映画監督になるということは心がズタズタになる覚悟がいること、やりたいことが決まっていて才能にも恵まれている人は大学なんて行くだけ時間の無駄であること、はよくわかりました。
プロムパーティーで上映されたサミー手作りの映画の中で、かっこよく演出されていたのに「本当の自分と違う!」と怒り嘆いて泣き出した強面同級生のローガンの気持ちがヒリヒリと伝わってきて、あのシーンは自分なりの白眉だった。
リベラルイメージの強いカリフォルニア州だけど、あの当時はあんな風にユダヤ人いじめがあったのかとちょっとびっくり。構内の暴力沙汰に教職員も素通りしていたような、、、唖然。
無邪気な映画愛だけでなく、芸術の「呪い」も感じることができる
劇中、最も印象に残るのは、祖母が死んだ後に突然やって来たその弟が、主人公の少年に語って聞かせる言葉だ。
曰く「芸術という麻薬の中毒となった者は、孤独という代償を払わなくてはならない」というもので、まるで、魔法使いが、少年に呪いをかけているかのように描かれている。
おそらく、これは、長年、映画という芸術に携わってきたスピルバーグの実感、あるいは本音なのだろう。
確かに、主人公の少年は、映画作りにのめり込みながらも、その一方で、両親が離婚したり、人種差別でいじめられたり、プロム会場で彼女にふられたりと、必ずしも幸せ一杯な生活を送っている訳ではない。
特に、主人公が作った映画を楽しんでいる人々と、それを映写している主人公の冴えない顔の対比は面白い。
ただ、どうせなら、芸術を選んだがゆえに味わう孤独のようなものが、もう少し明確に描かれても良かったのではないかと思われる。
芸術家の母親はもちろん、技術者の父親にしても、主人公に対する理解があり過ぎて、映画の道に進むに当たっての葛藤のようなものがまったく描かれないのは、どうしても物足りなく感じてしまう。
ところで、ジョン・フォードのエピソードは、スピルバーグが経験した事実なのだろうか?
いずれにしても、ラストショットのカメラアングルのズレには、ニヤリとさせられた。
自伝的作品もエンターテイメント作品に。
芸術を取るか家族を取るか
スピルバーグの自伝、といっても、映画監督になってからのキャリアの話ではなく、青年期までのスピルバーグとその家族についての映画です。
夢を持つ子供とその一家の物語として楽しみました。
「芸術を取るか家族を取るか」という問いが、この映画の一つの主題のように思います。
科学の道を極める父親や、ピアノを弾いたり踊ったりと「表現者」な母親。
家族それぞれに芸術肌な一面があり、よく言えば個性的、悪く言えば収まりの悪い家族に見えます。
芸術を極めることと、家族の一員として生きることは相反することで、夢を追う人はいつでも、どちらを選ぶかという選択を迫られているのだと思います。
夢を追う人だけでなく、その家族にも見てほしい映画だなと思いました。
最後のワンショットがとてもいい!
映画の時間から何十年も経って、今も生き生きとカメラを持っている「少年スピルバーグ」が最後に出てきてくれたように感じました。
淡々さに若干違和感が‥
スピルバーグ監督の映画愛
映画に魅せられた少年が映画作りの道へ進むまでを、家族の物語を中心に描きつつ、芸術を仕事にすることへの喜びと困難にも触れていて2つの面で楽しめた。
映画作りの楽しさが中心となっていて2時間半があっという間に感じるくらい、エンタメ作品として完成度が高かったと思います。
ユダヤ人差別の描写などメッセージ性もあって、監督の経験がベースになっているのがよくわかる作りになっていたと感じました。
エンドロールのつづき、バビロン、エンパイア・オブ・ライトを見て感じた共通点は、映画の仕組みや映像として見える仕組みも含めて映画という存在が好きなんだなってこと。
この部分はどの監督も語っていて見比べるのも面白いと思います。
作品は、幼少期に初めて映画を見てから虜になり、青春時代の話と、彼が...
作品は、幼少期に初めて映画を見てから虜になり、青春時代の話と、彼がプロダクションに入るまでのストーリーを描いています。 思春期に家庭環境や生活環境が変化し、悩みながらも映画を取り続けた人生が描かれています。
この作品の中で映画を撮るシーンがとても印象的で良かった。
また、スピルバーグの人生の一端を見ることができて、とても良かったです。
夢を描く全ての人!地平線の位置を面白くしよう!
試写会にて鑑賞!
映画.comいつも試写会ありがとうございます!
スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的作品と言うことで絶対観ようと決めていた作品!
もちろん脚色はあるだろうけど、若かれしスピルバーグ監督には世界がこんな風に見えていたのかな?
ファッションや街並み、色合いカメラワーク…とにかく画面に映るもの全てが美しい!
流石スティーヴン・スピルバーグ。
映画館に初めて行った時の高まる気持ち、映画と共に歩んだ人生…。
自伝的作品というだけあって、スティーヴンスピルバーグ監督の原点を少しだけ知れたような気持ちになる作品でした!
芸術家の想像力の豊かさと家族と葛藤…。
スピルバーグ監督の作品で家族の絆が素晴らしい表現で描かれる理由も少し覗けた気がする。
鑑賞後にはぜひラストシーンの地平線とポスターの地平線に想いを馳せてほしいです!
夢を描く全ての人!
さぁ!地平線の位置を面白くしていかないとね!
私事ですが…スティーヴン・スピルバーグ監督と誕生日一緒なんです✨
だからなんだって話なのですが、誕生日が一緒の有名人(しかも好きな映画の監督)ってドキドキワクワクしませんか?
全311件中、221~240件目を表示