フェイブルマンズのレビュー・感想・評価
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巨匠も最初は、しくじり少年
こんな方におすすめ。
●自主映画を撮ったことがある。
●できない壁に、ぶち当たったことがある。
●50〜60年代の外国映画を見たことがある、または好き。
●譲れない夢があった、またはある。
正直個人的には、地味な印象だけど。
ちらっと監督作品を連想するシーンもあり。
1人の映画人が、どうその芽を伸ばしていったか。
家族との関係、時に母親の描写が印象的でした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「映画は決して覚めない夢」
フェイブルマン家の話
よくあるファミリーの物語。特に母親役のミシェル・ウィリアムズが良かった。
スピルバーグ監督の青年期までの過去の記憶。
どのようにしてスピルバーグが世界的なヒットを生み出す監督になっていったのか、それに興味があったが、それほどでもなかった。
印象に残ったのは、母親役のミシェル・ウィリアムズ。明るく振る舞うが、苦悩するシーンも演じきっておりとても良かった。子ども3人を育て、スピルバーグには映画への興味を全面的に支援する。父親は真面目で几帳面なエンジニア、そしていつも一緒に仕事をしている友人。この良好な関係に変化の兆しが表れていく。
映画づくりでいえば、若かりし頃の情熱やトリックづくりの仕掛け、機材のプレゼント、制作した映画上映会は家族で試写など普通の家庭にもよくありそうな微笑ましいエピソードが心を和まさせる。
一方、学校でのユダヤ人への差別・いじめなど、キリスト教徒との違いも実感として分からない私たちに考えさせられたシーンもあった。
最後の方は前半と違った「転」が繰り広げられるが、「結」のところはちょっと物足りなかった。
スピルバーグ監督の過去が明かされる自伝的作品。 本年度ベスト。
予告編が映画作りの愛に溢れた作品みたいな感じで期待して鑑賞。
だけど映画作りの要素は少なめ。
スピルバーグ自身の幼少期から映画監督になる事を決意する迄を描いたストーリーでした(汗)
そんな思い込みから出だしでスピルバーグ(本作での名前はサミー)が家族と初めて映画を観るシーンから、サミーが8ミリカメラである乗り物を撮影するシーン。
その後、ある工夫で銃を撃つシーンで火花が飛んでいる様に見せるシーンなどに引き込まれる。
その後も映画作りのシーンがあると思いきや思ってもいない展開に。
本作のメインはスピルバーグの自伝がメインだと言うことに気付く(笑)
期待と違った展開に新たに気持ちを入れ替えて鑑賞する事に(笑)
近くにいたオジさんはこの頃、早々と劇場を後に(笑)
多分、自分と同じ感じで鑑賞していたと推測です。
サミーが与えられた8ミリカメラで家族の団らんを撮影し、編集して家族と一緒に観るシーンが印象的。
そんな編集作業の中、あるシーンにに気が付いてしまう展開。
幸せそうな家族だけど知って驚く新たな事実は本当の事なのか?
気になるところ。
サミーがこのシーンを何故編集してしまったのか謎。
その場面を何故編集する事にしたのかは後になって知るけど、そうする事の意味も解らず。
サミーがユダヤ系アメリカ人と言うことで学校でのイジメが辛い。
卒業前に学校をサボって海で皆で遊ぶシーンの映像が良い。
そこにも映画作りの遊び心のある工夫が印象的。
終盤、ある映画監督の巨匠と数分だけ会話するシーンのセリフが印象的。
そこからのラストのワンカットはメッチャ良かったです( ´∀`)
手堅い自叙伝だけどオカンの章はやや厚め
スピルバーグ監督の自伝的作品だけど、タイトルのフェイブルマンズは寓話の人々とも取れるからかなりフィクションなんでしょうね。鉄道模型の衝突シーンを皮切りに、主人公が家族の記録や友人と戦争映画や西部劇を撮るシーンはとても楽しく、ちょっとした工夫でリアルで迫力あるシーンを演出するのは、スピルバーグ自身楽しんでいる感じです。一方で、卒業アルバム映像で学園のヒーローが、実物よりも素晴らしく撮られていることに重圧を感じてしまうエピソードは、映像の魔力みたいで面白いです。とは言え、中盤から母親の比重が高くなり映画少年の主人公の話と家族のエピソードのバランスが悪くなるので、なんかすっきりしない展開になるのは残念。役者ではミッシェル・ウィリアムスが大熱演、ポール・ダノもバットマンでのリドラーの凶暴演技とは真逆の慈愛溢れる父親を好演でした。
地平線は真ん中に有るとつまらない
初めて映画館に行き、その時観た列車の衝突に衝撃を受け、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされた。買ってもらった模型機関車を衝突させそれを撮影することから始め、映画撮影の夢を追い求めていった。母親はそんな彼の夢を理解してくれたが、父親はその夢を単なる趣味としてしかみない。サミーはそんな両親と、父親の転職と引越しで、さまざまな人々との出会い、失恋などを経験する話。
サミーが主役なんだろうけど、母役のミシェル・ウィリアムズの複雑な心情を描いた作品のようにも感じた。
夫は優しいし、子供は4人もいて父親としても子供の相手をしてたし、稼ぎも十分で理想の男のように思ったけど、あれでもダメなんだね。夫婦は難しいものだと思う。
キリスト教徒がユダヤ人を嫌う理由がキリストを殺した事だと明確に言ったのは知ってはいたが、劇中に若者が言うのは初めて聞いたかも。違う宗教の人同士の恋愛の難しさも感じた。劇中映画も面白かったし、フォード監督の、地平線は下や上に有ると面白い、という言葉は印象に残った。
『バビロン』よりエグい母
これがスピルバーグの自伝ではなかったとしたら?
全ての出来事は、必然。
想像以上にスティーブンのキャラが普通
もっと老成した映画が見たかった
この映画に限らず最近の映画は長すぎる。昔のスピルバーグの編集技術の手腕なら、90分とは言わないけれど、2時間以内に収められたのでは?
自分は、スピルバーグ映画で育った世代なんだけど、シンドラーのリストやミュンヘンの後あたりから、この監督の映画を続けて見る意欲がなぜかなくなってしまいました。
かなり話がずれますが、その昔「リプレイ」と言うタイムリープ物のSF小説があって、繰り返し時空を飛ぶ主人公が、深遠な映画を作って人々に感動を与えると言うくだりがあって、「未知との遭遇」を作った頃のスピルバーグは、まさにいわゆる「降りてきた」的な存在だったと思ったことがありました。
何が言いたいかと言うと、巨匠と呼ばれる監督が、晩年に作る自伝的な映画としては、ちょっと残念と言う印象でした。
スピルバーグには、もう一山超えて頂き、もっと円熟した傑作を残してもらいたい。
映画制作じゃなく家族愛物語
スピルバーグの自伝的なお話しなので、映画制作者になるまでの苦労話で、メンタルやテクニックの勉強になるかもって思いながら着席。
小さい頃、家族で映画館へ行きアクション映画を鑑賞し、感銘したサミーがフイルム撮影にはまる。そこから困難な監督への道がスタートかと思いきや、彼の作る映像が最初から素晴らしすぎる。そっか、カメラワークや演出は天才だから細かい勉強はしなくてもできちゃうってことなんだな。てな訳で彼の作品についての批判は無しで、ストーリーは展開していく。
ユダヤ系の家族。父はできる技術者、ピアニストの母、可愛い妹達。心暖まるとても素敵な家族。そんな中、父親が転職する事になる。ん?母ちゃんの言動!まさかそりゃ無いよ。カリフォルニアに引っ越したサミーはユダヤ系ってだけでイジメの対象になる。フェイブルマンはベーグルマンか、クスッ。60年代のアメリカがそうだったのか、今もそうなのか知りたいわ?
仲の良さそうな両親だったのに最後は…。お互いの幸せの為の選択?お父さん、気づいていたのかもね。
いろいろな事件はあったけど、サミーの作るムービーのお陰で、皆んな幸せになれる。映画の力って凄いよね。ハラハラドキドキは無いけれど、フワフワジワジワでずっとウルウルしてました。最後のジョン・フォード監督、まさかあの監督だったとはビックリ。とっても楽しかったです。
思ってたのと違ったけど良い映画
最も大好きな映画監督の一人、スピルバーグの自伝的作品とのことだったので、てっきり映画監督として成功するまでのサクセスストーリーだと思ってたら、少年時代の物語でした。
ユダヤ教であったことや家庭環境など、たくさん悩みや苦労があったなかでも、彼が作る映画はどれも煌めいて、ファミリーでのキャンプや高校の遠足が、素敵な一つのストーリーになっているのが天才過ぎてさすがです。
サムの映画作りに夢中になっていく表情がとても良くて、目をキラキラさせて撮影したり編集したりしているのを見るとこちらまでワクワクしてきます。クラスメイトや妹たちと映画撮影して、みんなが楽しんでくれるのを見て嬉しそうなところ、良かったな〜。
サムの成長と共に描かれる家族の物語は、優しくて天才科学者のパパと破天荒で芸術家のママという正反対の両親が中心でしたが、後半はママの行動にサムと同じくモヤモヤしてしまった…。
でも最後のパパとサムのやり取りはグッと来ましたし、未来へ向かって歩くサムの背中は希望に満ちてキラキラしていて、ここからあの名作映画が生まれていくんだなぁと胸が熱くなります。
スピルバーグ作品のオマージュもたくさんで、少年期の経験が彼の映画に繋がっていることが感じられたのも面白かったです。
心が温かくなる良い映画でした。
ローガンの涙
彼はなぜ泣いたのだろうか、
いわゆるスクールカースト上位で筋肉モリモリ、女には困らない男。
サムをぶん殴ったり、チャドと人種差別を騒ぎ立てる。
彼はプロムでの映像でイメージと違った自分を見る。
映画が切り取る事実は、当事者からすると真実ではないらしい。
ローガンも本当の自分、周りからのイメージの自分との間で何か不安を抱えていたのかもしれない、葛藤があったのかもしれない、
そのピークがチャドをぶん殴ることにつながったんだと思った。
この展開がとてもいい。これぞ青春映画。
複雑な悩みを抱えて廊下でうずくまるサムに一番共感できた。
ポール・ダノ
最初1時間30分ぐらい、かなり退屈…
眠かった…
ポール・ダノが、いい演技してました、いい俳優だと思いました。
デヴィッド・リンチがチョイ役で出てきますが、
「地平線が~」の話は、リンチが言うと説得力ありました(笑)
演技もセリフも全部アドリブじゃないのかな?
すごい貫禄(笑)
持っていきました(笑)
映画としては、あまり良くない。
ポール・ダノありきで、出演5分ないデヴィッド・リンチ目玉の映画かと。
ガッカリ作(笑)
『エンパイア・オブ・ライト』
『バビロン』
『エンドロールのつづき』
『フェイブルマンズ』
映画愛あふれる最近の映画の中、この順番で最下位です(笑)
50年代60年代の昔のアメリカ文化は、オシャレでイカしてて良かったです。
地平線は下か上に!
巨匠スティーブン・スピルバーグの自伝的作品ということで、どんな内容なのかと期待して鑑賞してきました。
ストーリーは、家族と観た初めての映画のとあるシーンに強烈なインパクトを覚えた少年サミー・フェイブルマンは、自宅でおもちゃを使ってそのシーンを再現し、それを8ミリカメラで撮影したことをきっかけに、映像制作の魅力に触れ、数々の作品制作を通して、さまざまな人々と出会い、映像のもつ力に気づき、その道で生きていくことを決意するというもの。
映画の中の衝突シーンが脳裏に焼き付き、まだ幼いサミーが映像制作に一気に心を奪われていく様子が印象的でした。その後も友達を集めていくつもの作品を作っていくのですが、撮影のアイデア、編集の工夫、演者への指導など、すでに監督としての片鱗とその後の作品の素地をうかがわせる描き方がなされているところに巧みさを感じました。
一方で、映像のもつ力を経験として感じ取っていく様子もしっかり描かれています。サミーが巧みな編集で、母の浮気を隠したり、逆にカットしたシーンをつないで母自身に感じ取らせたり、級友を虚像で賞賛したり、逆に貶めたりしています。映画は、現実をベースにしながらも虚構を描き出し、人の心を大きく揺さぶり得るものだということを、経験則として学んでいったように思います。その撮り方、観せ方しだいで、いかようにも表現できるのだと訴えているようでした。それは、ラストの「地平線の撮り方」にも繋がっているように感じました。
本作は、スピルパーグの映画監督としての原点が知れるという点で、とても興味深い作品でした。ただ、残念なことに映画としてはおもしろみに欠ける印象でした。大した起伏もなくサミーの幼少期から青年期が描かれるだけで、スピルバーグ監督や彼の作品に関しての予備知識がないと楽しめないと思います。自分も、あとで他の方のレビューを読んで、スピルバーグ監督作品との関連がいろいろとわかりましたが、鑑賞中は退屈に感じる部分が多かったです。監督自身も、これが撮りたかったというより、映像作品として残しておきたかっただけなのかもしれません。
主演はガブリエル・ラベルで、多感なサミー役を好演。その母役にミシェル・ウィリアムズ、父役にポール・ダノと、実力派が顔を並べます。
「フェイブルマンズ(一家)」の話
さて、95回アカデミー賞までと10日を切り、日本での劇場公開も大詰めの今週ですが、本日は『フェイブルマンズ』です。
やはりスピルバーグ監督(製作、脚本)ということで否が応でも期待が高まります。その「(かなりの)高さの水準」を前提にしての感想ですが、正直「超えてくる」程ではないかなあ。。いや、普通に良い映画だとは思います。
サミュエル(サム、サミー)は幼いころから利発でやや老成すら感じる少年ですが、初めての劇場映画鑑賞の体験を機に抑えられない創造力に火がつき、母の後押しもあってビデオを手に取り映像を撮りはじめます。そこから(フィルム)カメラに持ち替え、編集をして映画を作ることにハマっていきます。
悪くないんですけどね、、、例えば同じように監督自身の自分懐古映画『リコリス・ピザ(22)』や『ベルファスト(22)』などに見るようなキラキラ感があまり感じられなくて、ちょっと残念。年齢を重ねるごとに「(ユダヤ人)差別といじめ」や「大学になじめない」などの苦悩もありますが、それらも映画を観る限りにおいては掘り下げも浅いせいか、挫折というほどの印象はありません。
とは言え、この映画はサムのことだけではなく「フェイブルマンズ(一家)」の話です。
サムの少年期、けして裕福ではない家庭環境ですが、父親は薄給を補うために副業をし、母もピアノでTVの仕事に携わるなど、真面目で献身的に子供たちに不自由を感じさせず、そして常に笑い声を絶えさせません。とりわけ、主演女優賞ノミネートのミシェル・ウィリアムズが演じる母親ミッツィはまさに「太陽」のような存在です。サムのアーティストとしての才能はこの「母方の血」を引くものなのですが、さらにそのミッツィの伯父ポリスを演じるジャド・ハーシュ。サムに「アーティストとしての生き方」を説いて将来に影響を与えるキーマンの一人で、出演時間こそ短いながら助演男優賞ノミネートされています。更には父親バート役のポール・ダノ。どんな役でもいい意味で個性をもたせて印象に残る万能且つ多才な役者で安定感抜群です。それ以外にセス・ローゲンも外せないし。。。
こうして書いていると、もう少し評価を高くすべきかと思いつつも、、、いやケチの付けようのない良い映画ですよ。
映画小僧やな。
僕も、ミクロの決死圏を子供の時に観て、映画小僧に
父の8mmフジカシングル8で撮りまくったね。
彼ほどの才能はなかったね。編集したね。カットして
テープで貼って。サウンド8がでてからは、トーキーになったけどね。ミシェルウィリアムスがいいね。
ポールダノも太って感じでてるよね。
みんな、活動が好きやね。デビットリンチのフォード監督僕は、ハワードフォックスかって思った。
音楽は、ジョンウィリアムスなんや。
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