「昔の自分に向き合う時、それは一つの時代の終焉を告げているのだろうと感じた。」フェイブルマンズ The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
昔の自分に向き合う時、それは一つの時代の終焉を告げているのだろうと感じた。
春近し、鼻はモゾモゾ 花粉症!
ティッシュは手放せませんねぇ~
と言うわけで?
今日は「フェイブルマンズ」を鑑賞しましたよ!
最近思うのだが、誰かも書いておられたが映画を
映画館(劇場)で鑑賞するのは
やはり既に終わっているのだろうかと感じる。
昨今、誰でも携帯等で動画撮影し編集そして配信も出来る。
そして 上手くやれば収益も上げられるのである。
映画界という物は今まで特別であったけども、
TV業界から個人製作のYouTubeの様な物に
ここ数年でがらりと変化してしまった。
アカデミ-賞などと言う権威も、後数年で100年を迎えるが
コレで一つの節目が来て、映画の役目も終焉なのだと
それを 今作で少し感じたかな。
※映画は永遠なれ~と信じてきたが 儚い夢かも知れぬ。
今作は 見方(感想)は二つに分かれそう。
一つが、映画を主に観るだけの方の感じ方。
内容を重視してしまうと、一人の名映画監督の自伝的展開なので
母の愛、家族の絆や人種的差別などに
心流される事はあったカモだが
さほど共感 感動はその視点では生まれては来ないと思う。
恋愛的な部分も彼の人柄では奥手であって、その事が
恋愛シ-ン演出では冴えなかったことを物語っていると思う。
そういう観点では 評価は★3ぐらいで低めだろう。
もう一つの視点が、映画好きで 製作に憧れた人達である。
勿論、役者志望の者も入るだろう。
彼の過去を知る事で、自分の未来や叶えられなかった夢を
そこに重ねることが出来るからである。
この場合、評価は高く★5に匹敵すると思う。
彼が映画に触れ初めた経緯や、趣味で撮った映画の数々、
そしてアイデア。これ程までに興味を獲た事はないかな。
凄く為に成った~ ってのが本音ですね。
特に演出の妙技、やっぱ観察力が長けてるなと感じる。
フィルムの針の穴開けね。ナルホド~。
卒業メモリアル作品の製作で、人の心(見た目)は
撮りと編集次第で自由に出来るんだよって事を
さらりとやってのけてる。
ここが 凄く彼らしい生き様だなと感じるわ。
夢を映画で描く基本姿勢は、この頃に培われたんだろうね。
なんとか 相容れない級友が友人に成れればと、彼のために
上手く取り計らう思いは、映画製作する人なら
そういた気遣い(思い)は 常に考えている事だと感じる。
昔、大島監督が 挨拶一つまともに出来ないヤツが
映画なんか撮れるかい~ って言ってたの覚えてるわ。
それぐらい 沢山の人達の協力で製作現場が進むんで
気遣いや配慮は常に大事だなと思うね。
生前に深作監督にもお会いしたが、見た目怖そうだったけど
誰に対しても丁寧な方だった事 思い出したわ。
きっとスピルバ-グ監督も同じ目線を持った
方なんだろうと思うね。
会える事が出来るのなら会ってみたい思いです~。
てな事で、映画人生で
久しぶりにパンフレット買ったよ!
映画創る方に興味などある方は
お薦めな作品かも。
アカデミ-賞とか気にせず
是非劇場へ お越し下さいませ。