「面白かった。」フェイブルマンズ ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった。
・母親がピアニスト?で食器やテーブルクロスが使い捨てっていう生活が目新しかった。
・父親の親友?と母親とが付き合う事になって、二人は別れて、ラストに親友とのツーショットを見て、深く落ち込んだ父親の姿を見て、好きだったりするとやっぱり完全に感情を切り離した他人という風にはなれないんだなぁとしみじみと思った。
・ラストに出てきたのがデヴィッドリンチとはわからず、後から知って驚いた。
・母親がキャンプ中に親友と浮気?している映像を家族の中では編集して流さず、一人ひっそりとまとめていて言いたいけど言えないという苦しみの感じが辛そうだった。それを後から見せる形になったけど、幼少期に見せたおもちゃのSLの映像を楽しそうに見せたシーンとを重ねる映像的な面白さもあって悲しいなぁーと思った。
・ユダヤ人ってだけでいじめてきた背の高い男が好きな女子と仲良くなるのかと思ったら、その友達と仲良くなって驚いた。その子が確かキリストの見た目が大好きっていうのも何だか新鮮だった。その後、付き合って両親が離婚するからって一緒に来てくれっていってそれとどう関係あるのと別れるというのが切なかった。
・また、いじめてきた男を英雄のように編集した余暇の映像を流していた。5分間だけ仲良くなりたかったという理由でそういった編集をしていたのが、なんとも言えなかった。それが結果、当人はあんな立派な人間じゃないのに何であんな事をしたんだと傷つけるというのも皮肉だった。
・母方の祖母の兄?が突然家にやってきて、映画関係?の仕事をしていたもあり、映画の仕事は身を削るだけで不幸だというようなことを言っていた。創作は楽しいだけじゃないという以上の重たい感じだった。何か、頭に残った。
・カメラで撮影していたり、編集機で作業しているシーンが楽しそうで面白かった。