「永遠の映画少年。」フェイブルマンズ masamiさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠の映画少年。
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
ちょっとしくじりました。スピルバーグの映画は大体観てるんです、面白そうなエピソードは「ウエスト サイド ストーリー」のレビューで語ってしまいました。いやね、そん時はこんな自伝的な映画を作るとは思わなかったもん。
EP1
スピルバーグの大作も好きなんですが、オムニバスも好きなんですよ。例えばですね・・
「世にも奇妙なアメージングストーリー」
スピルバーグは製作総指揮。
父親がミイラになっちゃう話が面白くってね。原題はマミーダディ。わかりますよね。マミーに母とミイラと掛けています。ところが邦題は・・・
パパはミイラ。
韻踏んでねえ‼️
EP2
リバイバルでETを観に行ったんですよ。10年前くらい前かな。今は無き松竹セントラルに。後ろのJKがうるさくてね。黙れこら!とか思ったんですね。なんかお母さんに無理矢理連れてこられた感じです。そして映画は終盤。後ろから鼻をすする音。
ちらっと見るとJKは嗚咽してる。
名作は時代を超えます。
EP3
2年前の年末に柴又に行きました。鰻を食べにね。寅さんのロケ地の有名店。ところがなんと年始に備えて休み。仕方がないんで駅の近くの寿司屋に行きました、あんまりやる気のない感じです。
テレビでは懐かしい映画。「ジョーズ」
後半です。うん、面白いなあ。その時女将さんが一言・・・
うちの大将、「男はつらいよ」に出た事が有るんですよ。
えーーーまじっすか! 早く言ってよ!
一作目のエキストラだったんだって。以上柴又の寿司屋でほっこりした話しでした。
締めるなよ‼️
はい。枕終了。
この映画って自伝的作品と言われてます。のちのスピルバーグの映画に通じる描写が沢山有るんですね。
例えば列車の衝突。8ミリ映画の偏愛。プロムのドキドキ感。言いづらいんですがユダヤ人への偏見。種族の違う生き物への愛情。一人親のせつなさ。映画音楽の重要性。
なんの映画かは言いませんが、わかりますよね?
全部抱きしめて、スピルバーグは成立しました。
この映画はスピルバーグのphillosophy(哲学)なんですよ。
何回も繰り返される、シーエンク。家族や同級生に自分の撮った映像を観せます。様々なリアクション。やった!笑った!びっくりさせた!怖がらせた!それが後のスピルバーグを動かすエネルギー。
映画は観客に届けて成立する。
簡単に言っちゃうと娯楽映画ですよ。でもそれこそが一番大事。個性とか芸術性とか作家性とかうるせえよ!
前も同じ事言ったんですが・・・
スピルバーグと同じ時代に生を受けて良かった。
スピルバーグは永遠の映画少年‼️
お付き合い頂きありがとうございました。
masamiさん
アカデミー賞発表前にギリギリで観る事が出来ました。
巨匠スピルバーグ監督の青春時代が、自身の手による作品として観られる日が訪れるとは。監督の優しい目線に溢れた作品でした。