劇場公開日 2023年3月3日

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「よくあるファミリーの物語。特に母親役のミシェル・ウィリアムズが良かった。」フェイブルマンズ M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5よくあるファミリーの物語。特に母親役のミシェル・ウィリアムズが良かった。

2023年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

スピルバーグ監督の青年期までの過去の記憶。
どのようにしてスピルバーグが世界的なヒットを生み出す監督になっていったのか、それに興味があったが、それほどでもなかった。

印象に残ったのは、母親役のミシェル・ウィリアムズ。明るく振る舞うが、苦悩するシーンも演じきっておりとても良かった。子ども3人を育て、スピルバーグには映画への興味を全面的に支援する。父親は真面目で几帳面なエンジニア、そしていつも一緒に仕事をしている友人。この良好な関係に変化の兆しが表れていく。

映画づくりでいえば、若かりし頃の情熱やトリックづくりの仕掛け、機材のプレゼント、制作した映画上映会は家族で試写など普通の家庭にもよくありそうな微笑ましいエピソードが心を和まさせる。
一方、学校でのユダヤ人への差別・いじめなど、キリスト教徒との違いも実感として分からない私たちに考えさせられたシーンもあった。

最後の方は前半と違った「転」が繰り広げられるが、「結」のところはちょっと物足りなかった。

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M.Joe