劇場公開日 2023年3月3日

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「映画制作じゃなく家族愛物語」フェイブルマンズ 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画制作じゃなく家族愛物語

2023年3月5日
iPhoneアプリから投稿

スピルバーグの自伝的なお話しなので、映画制作者になるまでの苦労話で、メンタルやテクニックの勉強になるかもって思いながら着席。
小さい頃、家族で映画館へ行きアクション映画を鑑賞し、感銘したサミーがフイルム撮影にはまる。そこから困難な監督への道がスタートかと思いきや、彼の作る映像が最初から素晴らしすぎる。そっか、カメラワークや演出は天才だから細かい勉強はしなくてもできちゃうってことなんだな。てな訳で彼の作品についての批判は無しで、ストーリーは展開していく。
ユダヤ系の家族。父はできる技術者、ピアニストの母、可愛い妹達。心暖まるとても素敵な家族。そんな中、父親が転職する事になる。ん?母ちゃんの言動!まさかそりゃ無いよ。カリフォルニアに引っ越したサミーはユダヤ系ってだけでイジメの対象になる。フェイブルマンはベーグルマンか、クスッ。60年代のアメリカがそうだったのか、今もそうなのか知りたいわ?
仲の良さそうな両親だったのに最後は…。お互いの幸せの為の選択?お父さん、気づいていたのかもね。
いろいろな事件はあったけど、サミーの作るムービーのお陰で、皆んな幸せになれる。映画の力って凄いよね。ハラハラドキドキは無いけれど、フワフワジワジワでずっとウルウルしてました。最後のジョン・フォード監督、まさかあの監督だったとはビックリ。とっても楽しかったです。

涼介