「歯を見よ」デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム たちつてとんさんの映画レビュー(感想・評価)
歯を見よ
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ネタバレです。
●歯がだんだんキレイになっていくのを見るストーリー。乱れた歯並びに出自を見て一種の「粋」を感じていたファンのお姉様方は、アメリカ進出とともにヤニが落ち歯並びがキレイになって幻滅したとも言われている。
●ジェフ・ベックは出てくるがロバート・フリップは出てこない。
●飛行機嫌いで鉄道と船でやってきた70年代の日本公演の際のどんちゃん騒ぎで「営業バイ」がバレた話など、散々先人たちから吹き込まれている身としてはこうなると修正主義に近い。ボヘミアン・ラプソディなら「お話ですから、ファンタジーですから」で済まされそうだが、この映画のモノローグがあたかも聖人君子の哲学者のようで違和感。結局飛行機に乗ってるし。
●仕掛け人にして生き証人のトニー・ヴィスコンティ。こんな仕事がこんな未来に舞い込むとは思いもよらなかっただろう。
●グラムロックとパンクロックの間には5〜6年のインターバルしかない。そんな激動のロンドンを離れ70年代後半をベルリンでまとめたセンスはさすがだった。トップミュージシャンをベルリンまで呼びつける荒い人使いこそがボウイの絶頂期と呼ぶ人がいるのも頷ける。
●70年代のライヴはフル尺でちゃんと見たい。
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