劇場公開日 2023年7月7日

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Pearl パールのレビュー・感想・評価

全131件中、81~100件目を表示

4.5なにがパールに起こったか?

2023年7月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

お久しぶりでございます。
って・・・

待ってねえよ‼️

実は一昨日、この映画を観に行ったんですよ。錦糸町にね。オリナスって言ってるんでオリナスに行きますよね。当たり前だのクラッカーです。ところが・・・

やってねえ‼️駅近の所だった‼️

違う映画を観ちゃいましたよ。

まあ錦糸公園で南米フェスティバルをやってたんでいいかな?

南米フェスティバル関係ねえ‼️

さてと・・・映画の感想ですが・・・

楽しいー 気持ち悪いー ちょっと切ない。そんな感じ。

前作は好きなんですね。(X エックス)場所はテキサス州。時代は1970年。全体として「悪魔のいけにえ」のオマージュ。ブラス「ブギー・ナイツ」

びっくりしたのはエンドロール後、まさかのパート2・・・というより前日譚。えー待ちましたよ。

前作は16ミリフィルムでザラついた映像でしたが、本作はテクニカラー。いわば総天然色です。タッチが違い過ぎ。

ふんわり柔らかい色彩。ロゴも懐かしい。表記はスターリング。テキサスの田舎の風景。ゆったりのんびり・・・

いやいや、そうは問屋が卸しません!ガチョウを串刺し。そしてクロコダイルの餌に!

タイトル パール

パールはテキサスの田舎町に住んでいます。厳格過ぎる母。父は全身不自由で車椅子。

パールは夢を見ています。いつか有名な女優に。

時は1918年。WW1中。パンデミック中(スペイン風邪)
旦那は従軍中。閉塞感の塊。飼っている動物たちの前で踊る毎日。

お使いのついでに映画鑑賞。イケメンの映写技師と知り合います。フィルムを一齣貰います。

帰りにフィルムが風で飛ばされます。あら大変!大変!探しに麦畑に立ち入ります。そこには案山子がいる!

欲情したパールは上に乗って、思わず腰を振る物語!

バールの海岸物語!

海岸じゃねえし‼️

ある日の事です。義理の妹 ミッツィー(エマ・ジェンキンス・ブーロ)から魅力的な話を聴きます。教会でダンスのオーディションがある!

パールは思うんですね。合格するのは私に決まっている!

オーディションには母親は絶対反対。

あんたは農場から出て行けないのよ!

そして悲惨な事件が!いくつもいくつも!波状攻撃!

前半はゆったりからの、序破急!これでもかこれでもか!

はい。ネタバレなしではここまで。そんなこんなで堪能しました。色々有りますが映画愛に溢れているんですよ。本作は。以下の映画を感じました。

オズの魔法使
悪魔のいけにえ
悪魔の沼
サイコ
キャリー
ニューシネマパラダイス
雨に唄えば
フェノミナ
なにがジェーンに起こったか?

それらの映画をミキサーで混ぜて作った。そんな気がします。

余談ですが週刊文春のシネマチャートでは高い評価。ある意味リトマス試験紙かも知れません。

最大の功労者は主演のミア・ゴス。エグゼクティブ・プロデューサーと脚本も兼ねています。

うん。エンドクレジットとその先まで、堪能しましたよ。三部作なんでこの先も有ります。ミア・ゴス。未来の大女優。

お付き合い頂きありがとうございました。

PS 子豚ちゃんグッドジョブ!

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masami

5.0巧みな心理描写は、金獅子賞の「ジョーカー」に匹敵する

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

怖い

出だしは、アルプスの少女ハイジのようで、朗らかで明るい印象でした。それほど怖い映画ではないですが、ミア・ゴスの演技が素晴らしく、心理描写が巧みでした。背景も前半と後半では対照的です。
映画の醍醐味が味わえる素晴らしい作品です。

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ゆきとう

5.0猛毒を持つ夢見る乙女

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

ストーリーが丁寧に綴られ、ゴアシーンも抑えめであっても、印象に残る秀作である。ミア・ゴスの演技力がこれほどだとは思いもよらなかった。後半の長いワンショットのモノローグといい、エンディングにおける笑顔の複雑さといい、全く素晴らしい俳優だ。自分が好かれていないという思い込みに、怒りが注がれる時、彼女は豹変する。それも、極悪かつ残忍になる。しかも、その殺戮の根幹に喜びがあるのが始末に負えない。生まれ持ったシリアルキラーなのだ。この辺りの作り方は上手いと思う。タイ・ウエストはこの手のジャンルを一歩前に進め、新しい演出と表現をもたらした。前作の「X」よりも今作の方が洗練さとオリジナリティが出ていると思う。この御両人の次回作が楽しみである。

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shanti

5.0一味違うホラー。ただある意味どのホラーよりグロい

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

2023年劇場鑑賞165本目。
石川県では上映する予定がなく、本当はダムカード巡りをする予定でしたが2時間くらいかけて富山の映画館へ。急遽予定を変えたのでめちゃくちゃギリギリでした。

前作エックスを観ていなければスルーしたのですが、三部作ということで鑑賞。最近テリファーやクロムスカルでグロいですよ~というのは慣れていたのですが、この方面のグロさは本当食欲なくなります。

冒頭は大草原の小さな家みたいな雰囲気なのですが、すぐに不穏な空気が漂い始め、この子そのうち何かやらかすだろうなという雰囲気が出始めます。この時点で人妻なので子供ではないのでしょうが。

少なくともこの映画のパールの殺人は目的でなく手段でした。エックスはそこの境界が曖昧でしたが、三部作最終作はパールとエックスの間を描くのか、エックスの後を描くのかどちらでしょうね、エックスの時と違って予告がなかったので分かりませんでした。
(他の方のレビューによるとエックスの後日譚になるそうです)
しかしエンドロールの映像はミア・ゴスの底力を見せつけられました。

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ガゾーサ

3.0悪の前日譚が微妙に滑る理由。

2023年7月10日
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惜しい。
1と別の時代の映画をパロる筆致が中盤で緩んだ。
悪の前日譚が微妙に滑るのは、1の悪の不気味が説明的に暴かれて興醒めするからだ。
撮りたい気も見たい気も分かるが。
ショウビズ、ポルノ、信教、戦争、家族、婚姻が絡み付いて狂おしく病む世を語るには適した素材ゆえ3に期待。

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きねまっきい

3.5こういう作風に予算を出せる環境が羨ましい

2023年7月10日
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「女性版ジョーカー」はちょっと違うと思うんだけどなー。
「X」を観ようと思ってた所でこの映画を知ったので先に鑑賞することに。それが正しかったのかはまだ分からないが、凄く野心的な映画でよかった。
綺麗な配色、オールドスタイルな世界観、ミア・ゴスの思いっきり入り込んだキャラクター等、見どころ満載。
後半の長回し独白はとても心に迫る演技だと思う。

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Mk.plass

4.0ハワードは戦場へ行った。

2023年7月10日
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ハワードは戦場へ行った。

次作は、
レベル違いの戦場の凄惨さから始まるのだろうか。
帰ったハワードは、
おー!
子どものイタズラと、
笑顔を返すのか。

そんな事はさておき。
各見せ場はおもしろいし、
技術もたかい。

ルック、トーン、
彩色は、
前作同様、

RGBでいうと、
寒い色の、
青い成分をやや落として、
暖かい色の、
赤や緑の成分を、
際立たせて、
60年代前後の、
ハリウッド映画黄金期のルックで印象をまとめている。

茶色が立ってくる70年、80年以前のルック。
前作は上記に、
プラス、
レンズ、アングルのXにしかないテイストがあった。

凄惨なシーンもお見事だが、
静かなシーンの技術も高い。

義妹?に、
ハワードへの思いを、
語るシーンも地味だか、
素晴らしい。

単なる顔の寄り、
相手に最後までカメラを切り返さない、
セリフと表情だけて魅せ切る。

スラッシュ的にも、
技術は高いが、
○好きなひと。
○久しぶりにスクリーンでみるひと。
○初見のひと。
○苦手なひと。
で、
意見は分かれるだろう。

前作と比較すると、
おもしろいアイデアの数は減っている。

次作も期待。

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蛇足軒妖瀬布

2.0ガッカリだよ。

2023年7月10日
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前作『X』がまぁまぁ面白かったので、当然前日譚の今作も観た。

えぇ・・・
映画前半・・・いや、中盤以降まで人が死なないし死ぬ人数も少ない。
眠くなる。
グロさも無ければ意外な殺しかたも無い。
ホラー映画の見せ場の殺される場面がアッサリ過ぎていく。
前作のようなホラーが観たかったのに全く怖くない。
これはかなりの肩透かしをくらった!

もちろん『X』の前日譚としてパールの変化を丁寧に描きたかったのは理解するけど、テレビドラマじゃなくてお金を払って観る映画なんだから、ホラー映画を観に来ているお客さんの期待にも応えてほしい。

穿った見かたをすれば、パールと言うキャラクターを見せたいと言うよりも、ミア・ゴス自身が『私の演技スゴいでしょ!?私を観て!』って言ってるようにも感じられる。
今回からミア・ゴスが製作総指揮に入ってるしね。

次回、三部作の最後は期待しても良いのですかねぇ?

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BISCONTI

3.5ミヤ・ゴスの怪演

2023年7月10日
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怖い

興奮

X エックスシリーズ第2作で、X エックスが1979年だったのに対し、その約60年前、第一次世界大戦中の1918年のこと。X エックスに登場した老婆パールが若い時、どんな娘で、いかにしてシリアルキラーへとなったのかを見せてくれる作品。
映画のスクリーンの中で踊る華やかなダンサーに憧れていたパールは、厳格な母親と病気の父親と人里離れた農場で暮らしていた。若くして結婚したパールの夫は戦争へ出征中で、父親の世話と家畜たちの世話をするだけの毎日に嫌気がさしていた。ある日、父親の薬を買いにでかけた町で、ダンス映画を見たパールは、ますます農場の外の世界へのあこがれを強めていった。そして、母親から、一生農場から出さない、と言われたのをきっかけに、抑圧されてた気持ちが弾けてしまった。パールはどう行動するのか、Xエックスへどう繋がるのか、という話。

ちょうど1年前観賞した、Xエックス、の約60年前、老婆パールの覚醒?が見れると興味津々だった。なるほど、とわかったし、ミア・ゴスは今回も素晴らしく、狂気爆発の所など素晴らしかった。一つ残念だったのは、前作で魅せてくれたエロさが今回はほとんど無かった事くらい。
3部作らしいので、次回作も楽しみ。
と言っても、パールの過去を描いたら、次は何を描くのだろう???

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りあの

4.0抑圧か我儘か

2023年7月9日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

視点によって変わっていくのであろう。世界一のスターを夢見た少女は世界一のシリアルキラーにもなり損ねてしまったのは、哀しい。それをマキシーンは如何にして昇華させるのだろうか。楽しみである。

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印刷局員

4.0顔芸がすごかった

2023年7月9日
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鑑賞方法:映画館

怖い

A24の作品が好みでないとかではないのだが、なんとなく前作があまり刺さらなかった(べつに嫌いではない)。
ので、正直期待値が下がってるのでそれなりに楽しめるだろうと挑んだら、まんまとやられました。
ミア・ゴスの演技もとい顔芸に。

カメラワークが見事で、そこにあのミア・ゴスの狂気とも言える怪演ぶり。凄まじいインパクトとサイコキラーの悍ましさを存分に感じさせてくれる。
エンドロールにて笑いながら泣くあの様は、下手なホラー映画の数億倍怖かったです。

とにかくミア・ゴスの凄さを体感するための映画。

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さかもと

3.5プリクエルはいつも退屈

2023年7月9日
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「X」もまぁさほどとは思ってなかったが、う〜ん、プリクエルはいつも退屈…としか思わなかった。だってさ、ことが始まるまでが長くない…?
「X」までにも何人も殺していた、って話だったかと思うので、この映画のストーリー部分は半分くらいにして、帰還したハワードがどうやってパールに対応していったのかも描いて欲しかった。
良かった点…
1. 劇伴に人間の呼吸みたいな音が含まれているので地下のあの人がまだ生きているかのように見えたこと
2. エンドロールのミアゴスの表情
3. 前作のエンドロールで見せたフェイクっぽい予告編の映画をホントに作ったという企画
4. アバンタイトル最後の食い付き

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ぱんちょ

3.0今そこにある危機‼️❓

2023年7月9日
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父親の頭に袋を被せて殺すのを観て、どこかで聞いたような景色だな、と感じたら、日本でも、どこでも、いつでも、ありふれた人で、遭遇しても不思議ではないと思うと震撼した。
自分の思うようにならないなら、殺してしまえ、そんなショートしたような考え方をする輩のニュースが溢れている。
長台詞の撮影方法からカンペ読みであることは明白で興醒めであるが、ヒロインの存在感はさすが。
血の色が🩸本物のとは遠い色なので安心して鑑賞できます、意外と怖がりでもいけます、どうぞ。

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アサシン5

3.0怖いというよりは

2023年7月9日
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怖いというよりは不快、極めて不快な映画

もちろん主人公は狂人なんだから、共感したりシンクロしたりするハズもなく・・・

R18でもいいかなと個人的には思います。
あまりにも下衆なカットが多過ぎ・・

ディナーやランチの前に観ない方が無難

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ちゆう

2.5まぁまぁ…

2023年7月9日
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日曜の朝9時過ぎからのホラー映画に集う人々で3割は埋まる席ww
ホラーにもスプラッタにも少し遠い距離かな。
最後の最後まで顔芸一本で通す…ってのもなぁ。

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すったもんだだよ

3.5前作は鑑賞していません。

2023年7月9日
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サイコパスというより軽度の知的障害者にみえた。
母親は娘の異常性に気付いていて、それで農場に閉じ込めてこめているような事を言っていたが、そんな母親も相当闇が深い。資質もあるだろうが環境が彼女を作った感もある。

オズの魔法使いみたいと思っていたら残虐行為、ギャップがいいわ。

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Oyster Boy

2.0ヤバい女

2023年7月9日
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鑑賞方法:映画館

91本目。
画の感じ、音楽で怖いやつ?
いや、夢見る少女の物語か?
まあどっちでもあり、サイコパスも序盤匂わせ、リミッターが外れてからが面白くはあるんだけど、ダラダラ間延びしてる感じ。
そこに辿り着く迄の集中力が自分にはなくで。
もう少し、コンパクトにまとめてくれたらなと。

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ひで

4.0彼女は如何にして殺人鬼となりし乎

2023年7月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

あの〔X エックス(2022年)〕の前日譚。
同作は劇場には行けてないものの「WOWOW」では視聴。

史上最高齢?の殺人鬼『パール(ミア・ゴス)』と、
彼女に追い回される『マキシーン(ミア・ゴス)』は
単に一人二役なだけでなく、
実は同じ(漠然とした)夢を持つことでも共通。

ラストシーンは、ある種の「親殺し」。
先に生まれた者を越えて行くための
儀式であったわけだが。

本作では、シリアルキラーとして『パール』が産み出された発端について語られる。
そして、タイトルの「X」の意味についても。

『パール(ミア・ゴス)』の生まれは1900年とした方が
計算がし易いか。

舞台となる1918年は「第一次世界大戦」が11月には終結し、
一方で「スペイン風邪」は1920年まで猛威を振るう。

彼女はテキサスの田舎町の農場で両親と三人暮らし。
結婚はしているものの夫は出征中。
身体の不自由な父親の介護と家畜の世話に忙殺される日々。

そんな中での僅かな楽しみは映画を観ること。
昂じて映画スターになる漠然とした夢を持つ。

しかし厳格な母親には抑圧にも近い躾を受け、
外出も思うにならず抑鬱感は溜まるばかり。

その憂さを晴らすように、小動物を殺しては
裏の湖に住む鰐(あの!鰐!!)に与えるのは
後の彼女の片鱗が垣間見え。

一家がなまじドイツからの移民なばかりに、
当時は敵国人と見做されぬよう、息を潜め暮らすのは
母親の『ルース(タンディ・ライト)』の方針。

とは言え、既に結婚もしているのに
実家に住まい、且つ実母からは自由も効かぬほどに支配され
束縛させる暮らしに甘んじているのは
なんとも解せぬところ。

が、おそらく母親も、同じようなコントロールを受けて育ったのだろう。
農場に縛り付けられ、自己の夢も諦めさせられて。

そうした憤懣が、あることを契機に一気に爆発する。

もっとも『パール』は手あたり次第の殺人者ではなく、
自身の夢を阻害する者だけを執拗に排除した帰結。

なので戦地から帰還する夫の『ハワード(アリステア・シーウェル)』はその対象とはなり得ない。
彼女の性欲も夢も全て肯定し、受け入れるのだから。

エンディングからエンドロールの中盤までは圧巻。
主人公のアップがアイリスアウトになるまで延々と続く長回し。
表情は次第に変化し、しかし彼女の時間は既にして止まってしまったことが示される。

おそらくこうした落とし込みをするための、
一昔目前の全盛期の{ハリウッド映画}を模した全体の造り。

「総天然色」とテロップを出して欲しいほど、
鮮やかな色調が惨劇の描写にも嵌っている。

そしてそれは、『パール』が夢見た世界でもある。

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ジュン一

3.5普通

2023年7月9日
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元々このジャンルの作品を好んで観る方ではないけれど、
ポスターの写真が印象的だったので気になり鑑賞。
率直な感想は「至って普通」。

「昔々ある村にちょっと変な女がいました。何かやらかしそう
だなと思ったら、やっぱり殺(や)っちゃいました。」とさ。
物語に凝っている訳でもなく、こうなるだろうなと思った通り
の展開。見せ場がもっとえげつないものを想像していたので
衝撃の度合いも弱かった。殺られる人間は結構簡単に
殺られてしまったし。

良かったのはパールを演じたミア・ゴス。何かやらかしそうな
雰囲気を醸し出していて、感受性や物事の判断基準が普通と
違う若妻の役にぴったりだった。

一人で長々と語る場面の感情表現など、観て良かったと思うのは
ミア・ゴスの存在抜きではあり得なかった。

願わくば前半でパールの境遇を描く場面がもう少しテンポ良く
観客を惹き付けるものであって欲しかった。102分という
程良い上映時間だったが前半は少し退屈だった。

あと、シリアルキラーと紹介されているがこの映画単体で観る
限りはサイコパスと言った方がしっくり来るのは自分だけか。

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toshijp

5.0「X」の関連作品であることを知らないと理解がハマるので注意

2023年7月8日
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今年226本目(合計877本目/今月(2023年7月度)12本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

 まず多くの方が書かれている通り、関連作品である「X」を見ていることがほぼほぼ前提になってしまいます(見ていないと理解がかなり下がります)。

 そのうえで、家(農家というより、牧畜業?)を出て働きたいという女性と、それを認めない母親という対話から精神的に病んでしまい…という趣旨のホラー映画です。

 「X」を見ていれば、Xの明かされていなかった部分やぼんやりとしていた部分は「こういうことだったのね」ということがわかりますが、単独でみると何がなんだかわからない間に始まって、職業選択がどうだの(一部、憲法論的なお話)といったところから、いきなりホラー化するという事情もあり理解度がかなり下がる上に、単独でみると評価がかなり下がるタイプの作品です(かといって、「X」もリバイバル上映はされていない)。

 少なくとも「X」を見ているか、見ていなくてもこのサイトや他の評価サイト等で、あらすじがどういうものなのか、という点を知らないと理解がきわめて落ちるので注意が必要です。

 その観点(ここでも「X」の関連作品、ということは示されている)にたてば、積極的に意味不明、ということはなく(まぁ、あえていえば、「X」のリバイバル上映は欲しかったなと思うものの、放映権ほかは映画館がどうこうできる権利のものではない)、これらまで考えてフルスコアにしています。

 なお、R15の扱いですが、一部の性表現や、大半の残酷な描写が引っ掛かったものと思われます(特に前者は脈略なく始まる上に、回数は少ないものの妙に変なタイミングでどきついものを始めるので注意)。

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yukispica