「ミア・ゴス劇場」Pearl パール 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
ミア・ゴス劇場
クリックして本文を読む
今年鑑賞した映画を今になって思い出しながらレビューをしているわけだが、この作品を語る上で非常に印象に残ったのはミア・ゴスのぶっ飛んだ演技が非常に素晴らしかった。最後までミア・ゴスの虜になる作品でした。
内容は実家である農園から出たかったにも関わらず農園の跡取りを考えた親の意向により跡取りとなる方と結婚するが、戦争に赴いたことによりパールの心の支えは大好きな映画を見てスターになることを夢見て家畜を相手にダンスをしたりすることだが、そんな娘を厳格な母親は夢ばかり見てと叱責します。
娘は理解を示さない親に苛立を募らせるようになり、最終的には母親との些細なことでいざこざになり母親を殺してしまったことから、いけない方向にスイッチが入ってしまう。理解者だったはずのミッツィーでさえも嫉妬から殺害してしまう、不倫相手も、そして介護をしていた父親も。ほんの些細なことで人が変わり、快楽を覚えてしまえば堕ちるところまで堕ちるんだなと思いながら観ました。
相談する相手が身近にいて、話ができる環境なら違っていたのかもしれませんね。エンドの夫が帰還しテーブルを囲むように亡くなった両親の遺体に虫が寄っているのを見て絶句するのとは裏腹にパールは待っていたよ、と笑顔でお出迎え。
純真で無垢なように見えて怖すぎる…😨
コメントする