「ノーメイクだとレディース顔」Pearl パール ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
ノーメイクだとレディース顔
前作Xの前日譚ということで、殺人BBAの若かりし頃を本作でも演じ、終盤のひとり語り長回しとエンドロールのひくひく顔芸まで、まさしくミア・ゴス劇場。舞台はいまから約100年前だが、現代の新型コロナやウクライナ戦争をオーバーラップさせる設定となっていてうまい。
ド田舎の農場で家族3人暮らしの閉塞感のなか、ミア・ゴスのイカれていく感じが怖いには怖いんだけど、個人的には悪趣味な演出や展開に笑ってしまった。串刺しのガチョウをワニの餌にするオープンニングタイトルから、案山子との擬似性交で絶頂に達する瞬間に鳥がばーっと飛び立つとか、母娘で殺り合ってる時の身動きできない親父の恐怖顔に、オーディションのダンスがまたくそダサくて笑った。
三部作らしいので次作も薄眉毛のミア・ゴスに期待したい。
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