銀河鉄道の父のレビュー・感想・評価
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予告映像より断然いい
銀河鉄道の妹
銀河鉄道の母
2人に涙です。父はもちろんですが。
予告の人工的な夕日といきものがかりの主題歌から、ホームドラマやお涙頂戴のイメージがあって、見るか迷っていましたが、森七菜が出るなら見に行こうと鑑賞です。
見始めて思ったのは、、、あれ?宮沢賢治って、若くして結核で無くなったんじゃなったっけ?と、あまり知らないことに気が付きます。
宮沢賢治の名前と、「雨ニモマケズ、、」は日本国民なら全員知っているはずですが、、
逆に映画は楽しめました。
菅田将暉、痩せすぎて怖いくらい、憑依演技、感服です。
森七菜も良かった。おじいさんとお兄ちゃんとのシーンは涙。特におじいさんのシーンからこの映画は面白くなりました。
いきものがかりはきらいということでは無いのですが、やっぱり軽いホームドラマっぽく、朝ドラっぽく感じてしまいます。
あとはやっぱりVFXですね、、、星空とか必要なところもあるとは思いますが、一気に安っぽくなってしまいます。
あと、お母さんのあのセリフは予告に入れないで欲しいですね。寸前で「あー、ここであのセリフだ」と思ってしまった。
予告映像からあまり期待しないで見れたのでかえってよかったのかもしれませんが。
ただ、映画全体はとても良かった。
最後の方は嗚咽寸前シーンもありました。
泣きました!
直木賞の原文も読まず予備知識無しで鑑賞させて頂きました。宮澤賢治の詞や小説はどんなものがあるかぐらいの薄っぺらい知識しかありません。もちろん生い立ちも人となりも全く知らないです。
明治~昭和初期は今ほど医療も発達していなく現代なら助けられる命も儚い結果になることもしばしばだったろう。でも現実を受け入れられず変に宗教に頼らざるを得ない人々も沢山いたのかもしれない。
そんな環境や状況を十分我々に伝えた上で『雨ニモマケズ』をクライマックスにもってきてそこに役所広司の迫真の演技に正直泣きました!
役所広司。菅田将暉。素晴らしい俳優だと改めて感じました。ありがとうございました。
銀河鉄道。星めぐりの旅は続く。
宮沢賢治。宗教家であり、童話作家であり、農民の先生であり、希代のロマンチストである。様々な顔を見せる賢治の物語を父親の視点で描いた本作。従って賢治自身の物語はかなり省略されてただの愚息みたいになっちゃってます。
新しい時代を生きる明治の父は息子の無茶も無下にはしません。やりたいことをやらせた結果、数々の名作が誕生したことも間違いありません。しかし賢治の一番の理解者は妹のトシです。兄妹のシーンは哀しくて美しかったです。森七菜すごく合ってましたね。
ただ、賢治をおくるシーンのさぁ泣けよ、クライマックスでっせ、みたいなのは正直ひいてしまいました。だいたい雨ニモマケズは死後に手帳に書かれていたものが見つかったので、その感慨深さみたいなのをないがしろにするような使い方はやめてほしかった。
星から星へ。死者を乗せて走り続ける銀河鉄道。ラストシーンは賢治の世界観に寄り添ってて良かったです。
古典的で強い、父子愛、家族愛の物語
童話作家・宮沢賢治の父親・政次郎を主人公にした、父子愛、家族愛の物語である。宮沢賢治作品から想像していた賢治像、家族像とは異なる、父子を中心にした家族愛の物語である。父親の視点から宮沢賢治に迫っているので、俯瞰して、客観的に宮沢賢治像を捉えることができる。
本作の主人公は、質屋を営む宮沢賢治の父・政次郎(役所広司)。彼は、長男の賢治に質屋を継がせようとするが、賢治(菅田将暉)は頑なに反対し、中学、高校に進学する。卒業後は人工宝石、宗教に没頭していく。そんな時、賢治の妹トシ(森七菜)が病気になり、漸く自分の歩む道を定め執筆活動を開始するが、家族の運命は大きく変わっていく・・・。
役所広司が、演技巧者振りを存分に発揮している。家長としての威厳、自分探しに苦悩、葛藤する賢治との対立と寛容、作家になった賢治への惜しみない支援、そして、病に倒れた賢治への献身的な愛。様々な父親の顔を巧みに演じて、古典的で人間味溢れる父親像を作り上げている。
菅田将暉も、家業を継げという父親に逆らって、自分探しに彷徨、苦悩する繊細で一途な賢治に成り切っている。賢治は、もともと作家志望であり、自分探しをするまでもなく、素直に作家になれるはずである。しかし、そうはいかないのが青春期に誰もがぶち当たる自分探しという壁である。賢治は、真面目に、作家以外にやるベきものを探し求め、苦悩、彷徨していく。しかし、病気の妹に、賢治の求める道は作家だと気付かされ、ついに執筆活動を開始する。
後半は悲劇の連鎖であり過酷だが、父子愛、家族愛が感じられ悲劇に立向っていく
父子、家族の姿に胸が熱くなる。
終盤。賢治の才能は出版社に認められるが、作品は売れなかった。彼は自分の作品を世に広めることを家族に託して他界する。家族は彼の願いを叶える。彼の作品はこれからも読み継がれていくだろう。
本作は、宮沢賢治の父親を主人公にして、古典的で強い父子愛、家族愛を描いた良作である。
綺麗に死ね
久しぶりの森七菜。よかったな👏役者たちがよかったのでとても安定感のある作品でした。やっぱ親より先に死んだらあかんなぁ。
宮沢賢治ってこんな人だったんだねぇ。まさか今の時代でだれもに名前を知られているとは本人は知る由もないのか。すごいことですね。
ラストシーンに涙腺崩壊。
宮沢賢治を題材にした映画や小説はたくさん作られてきたけど、父の政次郎に焦点を当てたお話は初めてですね。直木賞を受賞した原作に、魅力的な俳優陣でよかったです!
支離滅裂なとこもある賢治に翻弄されながら、愛を貫いた父の心情描写が素晴らしかった。2時間尺で賢治の人生を深掘りするのは避け、結核で亡くなる兄妹を2つの山場にした構成がよき。それを結ぶラストシーンは感動的で涙腺崩壊。忘れられないシーンの一つになりましたよ。
とにかく演者の熱量がすごい。父役の役所広司さんはいつも通りさすがだ。今年もしっかりアカデミー賞狙えるね。賢治役の菅田将暉さんは今作も見応えがあった。森七菜さん、坂井真紀さん、田中泯さんも確かな演技だ。素晴らしい演者の対峙する邦画は、価値がありますね。
何回も読んだ風の又三郎や銀河鉄道の夜が、あんな想いの中で描いたなんて知らなかった。違う気持ちでまた読み返してみたくなりました。
卍解←
宮沢賢治の人生というよりも
彼を支えた父親の物語📖 𓂃𓈒 𓂂𓏸でした。
予告を観た感じでは、ユーモラスに溢れ
コメディかと思っていましたがちょっと違っていました。
そしてまた予告編でいいとこ全部見せそんな感じが否めません。
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宮沢賢治の人となりをほとんど知らないので
放蕩息子っぷりや、宮沢家が「質屋」で
比較的裕福であったことを初めて知りました。
著名な作家というものは、爪に火をともすくらいの
苦労人の印象しかなかったのですが、それとも違いましたね。
(偏見でしかない🤣)
無知ですみません😫
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中盤までは、良さを感じなかったのですが←
ラスト15分でそれはないわ、泣かすなや😫って
なります。母(坂井真紀)もよかったです。
宮沢賢治(菅田将暉)というよりも
父 政次郎(役所広司)の独壇場でした。
役所広司に至っては、ファミリアがコケた
印象だったので安心しました。←いらん世話w
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それにしても結核で娘と息子を亡くすなんて
親として、これほどまでに残酷な事が起こって
いいのだろうかと思うほどです。
日進月歩、医学の発展に感謝いたします🙏
「宮沢賢治の父」である必要がない
非常に期待していた作品なのに、少々残念な出来であった。
・俳優陣の演技は素晴らしい。
・時代考証、風俗考証がしっかりしていて映画の世界にスムーズに没入出来る。
・逆光やハレーションを効果的に使ったカメラワークも賢治の世界をイメージさせる表現で非常に良かった。
これだけ良いところが多いのに仕上がりが今ひとつだったのは、肝心の「宮沢賢治」という人物の掘り下げが浅いからだと思う。だから、ただの「破天荒な息子をもった親バカな父親の深い愛情と家族愛」で終わっている。
これなら、どこぞの破天荒息子でも変わらない。宮沢賢治である必要がまったく無いのだ。
賢治の人生史について詳しい観客はそう多くはないだろう。何か縁があって研究やら勉強やらでもしない限りは普通あまり知らないはずだ。
私はたまたま仕事と趣味を兼ねて研究した事があるので、「賢治の父を掘り下げる」という斬新かつ秀逸な観点には非常に驚いた。
「あの賢治を積極的に支えていたならば、そこには大変なドラマがあっただろう」と、本作は非常に楽しみにしていた。
涙腺崩壊に違いない!と、幕間のうちからしっかりハンカチを握りしめ準備して鑑賞に望んだ。けれども、まったく泣けなかったのだ。
特に、余計なフィクション演出の場面ほど、非常に鼻についてしまった。
・「雨ニモマケズ」から始まる書きつけは賢治の死後に発見されたものであり、亡くなる時に父が読み上げるはずがない。実際、詩かどうかすらわからないシロモノだ。(褒められたのは、亡くなる日の朝、父に「国訳の妙法蓮華経を一千部作ってください」と語った件についてだ)
・父、政次郎は私財を投じて仏教会(浄土真宗)を主催し、地域の民生・調停委員として800件以上もの紛争を解決に導いた人物。
賢治は大乗仏教である妙法蓮華経に激しい感銘を受け、父を折伏しようとしばしば大口論を繰り広げたが、映画のような奇行はしていない。
トシの葬儀は浄土真宗だった為に参列せず、出棺時に現れて棺を担ぎ、遺骨の半分を国柱会本部に収めた。
・短歌や短編を書き出したのは、トシの結核がきっかけではなく、盛岡高等農林学校(現・岩手大学)在校時にすでに同人誌発行したり家族に朗読したりしている。
・先祖代々(と言っても祖父の祖父から)続いた家業は呉服屋。質屋は分家としてほとんど相続が無かった祖父が始めたもので実質的には古着屋メイン。金貸しというよりユーズドショップだった。
上記部分を脚色するのもわからないでもないが、何もこんな演出をせずとも賢治の人生に深掘りすべき箇所は山ほどある。
特に羅須地人協会の3年間だ。
・6年間勤めた農学校教諭の職を捨て「本物の百姓」になろうとする。しかし、年長の農民達からは金持ちの道楽と見做され野菜をすべて盗まれるなどの嫌がらせも頻繁だった。
・3日間だけ東京へ出向いてチェロの特訓をし、知人楽団員達と羅須地人協会にて演奏会をしようとしたが、上手くいかず中止に。(この時、演奏のお詫びに作って聞かせた童話が「セロ弾きのゴーシュ」の原型)
・徹底した菜食、農民達同様に栄養失調を招くレベルの粗食を貫く。
肺炎が悪化しても「生き物の命を取るくらいなら死んだほうがいい」と言って、卵や牛乳すら拒否した。
羅須地人協会の日々で賢治は「個人の限界を嫌というほど思い知らされ、のちに己を客観的に俯瞰した反省と苦渋をしたためている。
この辺りをもっと丁寧に映像化するだけでも「宮沢賢治の父」をする事がいかに大変な偉業であったか描き出せるはずだ。
それを中途半端なカット程度に挿入しているから羅須地人協会時代のエピソードを知らない鑑賞者から見れば「話の筋脈から考えて不要なシーン」と見做されてしまうだろう。
また、賢治の名誉の為に正しておきたい点もいくつか。
・自費出版本がまったく売れなかったのは「価格」によるところが大きい。
表紙や装丁に非常にこだわった為に、現代に換算すると「春と修羅」は1万円、「注文の多い料理店」は6400円くらいだったのだ。いくら書評が良くとも無名新人作家の詩集や童話集をこの高額で買う物好きはいないだろう。
(注文の多い料理店はタイトルから「経営指南書」だと勘違いされがちだったし)
・学業成績は決して悪くはなく、小学校では全科目甲(オールA)
旧制中学では進学出来ない将来を悲観して成績が落ち込んだが、政次郎のおかげで祖父を説得し進学を許されたあとは実力を発揮。
旧制高校は主席で入学。入学式総代を務め、2年次からは授業料免除の特待生に選ばれている。
・本は売れずとも生前から文壇で評価され、作家の知人も多かった。
死後に多数の遺稿を出版したのは父ではなく草野新平達の尽力によるもの。
以上、ごく簡単に目立った話だけ書いてみたが、これだけでも賢治は非常にこだわりの強い、なかなか大変な人物だとわかるだろう。
勘当同然ならいざ知らず、愛情深く支えたならば「賢治の父」は本当に大変だったと思うし、ドラマティックなエピソードも山ほどあるのだ。
「宮沢賢治」「雨ニモマケズ」という2大ブランドをちらつかせて、なんとなくわかったような気分にさせるのではなく「宮沢賢治」を深掘りして、そこから「父の苦悩と深い愛情」を描きだして欲しかった。
あまりに不完全燃焼だったので、勢いで観る予定のなかった「聖闘士星矢」をハシゴ鑑賞してしまったのは内緒であるw
日本の世界遺産「役所広司」素晴らしかったです😍
観終わった後に役所広司と菅田将暉の記憶しか残っていない素晴らしい映画でした。
父親過ぎる父親によって賢治の死後に作品でこの世に生き返った賢治、相田みつをは息子によって作品がこの世に出た事を思い出しました、今年は大凶作の映画作品かと思ったけども救われました映画を観る勇気が湧きました
役所広司最高!
役所広司の存在感がハンパないです。
息子を愛する父親の気持ちがもの凄く伝わってきます。
また、娘のトシもところどころ存在感を出してました。
反面、菅田将暉演じる宮沢賢治の存在感がないのが少し残念でした。宮沢賢治の人柄なのか?ずっと単調な喋りで感情の起伏がない感じです。
個人的には、妹のトシが結核に感染して療養してる時に宮沢賢治が小説を読み聞かせしているシーンはもっと時間をとっても良かったのではないかと思います。逆に宗教団体に加入に行くシーンとかは、ほぼなくてもよかったような?
役所さんが1人で引っ張ってる感じがある映画でした。
親と子の絆とすれ違い
個人の感想と解釈であることをご了承の程よろしくお願い致します。
映画とは不思議な縁で結ばれています。
今日は映画館にくる予定ではなかった。
映画を観るなら他に観たいものもあった。
でも、自分の今の気持ちと上映時間のタイミングで
本作を観ることにしました。
とても観てよかった。
この作品に出会えてよかった。
もし、今日出会えてなければ
配信になってからもこの作品を観ることはなかったとも思います。
子供に先立たれた親の目線で観ると、
どんなに振り回されていいから
どんな生き方でもいいから
長く生きて欲しいと思う気持ちはわかります。
親を散々振り回した子供の目線で観ると、
本当に申し訳ありません。
もう僕には何もできない。
どうすることもできない。
こんな子供でごめんなさい。
と思う気持ちもわかります。
親は子供の1番の理解者でありたいと努力をするものです。
子供は親に認めてもらいたいものです。
そこがちょっとの感情のすれ違いでうまくいかなくなったりもします。
親の心、子知らず。
されど子の心、親も知れず。
だからこそ、お互いに元気なうちに、
会えるうちに、
話せるうちに、
一言でも多く会話して
素直な気持ちをちゃんとはっきりと
伝えておかなきゃいけない。
って思いました。
子供が親より先に亡くなるのは親不幸だということも理解できます。
残された親は生きているだけで罪悪感を感じから。
自分自身も高齢の親よりも一日でも長く生きていなきゃと思います。
でも、亡くなった子供が親不幸だとは全く思いません。
自分も最後は
「ありがとうございました」
と言って旅立ちたいと心に決めました。
素晴らしい作品に出会えてよかったです。
リアルな感じの賢治像
宮澤賢治も大変だったんだなと
リアルさが伝わってくる感じでした。
原作未読ですが、
成績のことなど 映画では
事実と異なるのかな?と感じるような点が
気になりました。
後半の賢治の活動内容など
父のナレーションを入れるなどして
わかりやすくしてもらえたらなとも感じました。
妹トシや、父と息子のおおまかな関係性などは
よく伝わってきて
賢治も大変だったし
お父さんも一生懸命育ててくれたんだなと
感じました。
内容的にはリアルな内容だけに
悲しい部分も大きく
嗚咽レベルで泣きましたし
結構後まで引きずりました😢
最後のシーンの演出と
エンディングの曲はちょっとかなり
違和感ありました😅
親ばがだな、おどうさんは
じゃじゃじゃ宮澤賢治の父、政五郎にスポットを当てた物語。
賢治自身の作品はやり尽くされた感はあるが、父親視点というのも面白い。
賢治はむしろ死後に評価された作家であり、そのようになったのもこの父や弟の奔走があったからだと思うのだが、そこが語られないのが惜しい。
どうせなら、政五郎の死までやってもよかったかと思う。
「賢治」の名付け親は本当は叔父だったり、病身の賢治を看病して自分も感染することは度々あったり、宗教問題、「雨ニモマケズ」の時期など多少改変しているところもあるが、まぁ許容範囲。
時間の経過(展開)が早いので「○年後」「〇〇年」の表記をもっと増やしてもよかったかと。
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