「苦も楽も、哀も喜も、全てが家族が故に。」銀河鉄道の父 甘酒さんの映画レビュー(感想・評価)
苦も楽も、哀も喜も、全てが家族が故に。
詩人、作家【宮沢賢治】(#菅田将暉)を
誰より愛した父親をはじめとした
彼と共に歩んだ家族が描かれた今作。
宮沢賢治を知っている人は、より人間的で愛おしく思え
知らない人は、とても身近で面白く可愛い人物であったと感じるだろう。
賢治の父 政次郎(#役所広司)の厳格でありつつも、
なんともチャーミングで愛に溢れる天真爛漫さは
きっと当時は、かなり異質であっただろうが、
今の時代においては普通だと思える、いわばイクメン的な父親像は、
宮沢賢治という人が、なぜに素晴らしい作家になったかが
手に取るように感じた。
家族として人間らしく。
堂々と一生懸命に真っ直ぐ、何より愛おしみ深く。
大事な人をこれほど大事であると思えることは、幸せだが時に辛くもある。
家族であることの尊さが身に沁みて、涙が止まらなかった。
妹のトキを演じた森七菜も素晴らしかった。
もう一度、久しぶりに宮沢賢治を読んで、
彼の人生と家族に想いを馳せてみようと思った。
#成島出 監督 #坂口理子
#役所広司 #菅田将暉 #森七菜 #豊田裕大 #坂井真紀 #田中泯
コメントする