恋のいばらのレビュー・感想・評価
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あなたはバスで初対面の方に話をかけられますか?
話しかけられたのは、彼氏健太郎の元カノでした。彼氏の行動を通して二人が親友になれるかのお話。この人に憧れがあって、話してみたい、友達になりたいと思うときがあると思います。あなたは勇気を出してバスの中で声を掛けますか?きっかけや話題はどうでもよくて、ただ単に友達になりたいだけです。何かの共通作業を通して、性格真反対な二人でも親友になれることもあります。その性格真反対の親友は新しい気づきを与えてくれます。
作中は映画館の作品の来場者得点など細かいところにこだわっていて、よかったです。
リベンジポルノはいかんよ
全員を肯定してるのか
「どういうこと?」っていう展開で始まっていって、謎に引っ張られて観ちゃうんだよね。
松本穂香と玉城ティナの侵入は成功するのか?っていうハラハラ感もいい。
ただ侵入のところ引っ張りすぎて、中だるみするの。
「なんかカッタルイなこの映画」って感じになって。
侵入成功して、渡辺圭佑が寝た女の人のベッドでの写真が大量に発見されて、「うわ、渡辺圭佑、クズじゃん」って感じになるんだけど、そりゃ物語の展開的にそうだよね。そして伏線回収されるけど、特に爽快感もないの。
ただここからが不思議だったんだよね。
渡辺圭佑は、権力ある人に逆らってモデルを救ったんだけど、そのために仕事で干されてんの。しかも、そのモデルには捨てられてんの。『ざまあ』っていう描写なんだけど。
そこから渡辺圭佑は幸せそうに桜を撮るんだよね。劇中で『仕事で撮りたくないものばかり撮ってると、自分が本当に綺麗だと思うものを撮りたくなる』って言ってるんだけど、これ本当なんだろうって気になってくる。
だから、あの大量の写真も、本当に綺麗と思って撮ってただけなんじゃないかって。
そして、その中で、玉城ティナは別格だったんだということも描写されんの。
なんか「まあ、そうかな」って全てを許した感じで、「でも、そうなの?」ってところもありつつ、観終わったとき不思議な感じで良かったな。
玉城ティナのダンスは「モデルでは成功しただろうけど、ダンサーでは無理っぽいね」って感じだった。そういう役だからいいんだけど。玉城ティナはこの頃いろんな役に挑戦してていいね。
松本穂香の鼻の穴はスパイラルブラックホールなのだ‼️❓
絶版なのに多くない?
クローゼットの中で流した涙の本当の意味が分かった時が、この映画の最高の萌えキュンポイントでした。
憧れ、嫉妬、切なさ、強烈に喚起させられる独占欲(私だけのものにしたい❗️)、自分ではコントロールできない苛立たしさ…色々な思いがない混ぜになり、込み上げてくる感覚。
この込み上げてくる感覚は、人それぞれの人生の1ページとして(オレは10ページ以上あるぞ、という猛者もいるかも⁈)、さまざまな設定、状況で誰もが経験したことがあるはずです。
男女間、男男間、女女間を問わず。
ところで、あの写真集は結局何冊あったのでしょう?
時系列でいうと、桃が入手した1冊目(でも追い返してたから受け取っていない?→桃が持ち帰った?桃の部屋にありましたよね?)
莉子が差し替えた2冊目(絶版本なのにどうやって入手?彼に頼まれた?彼のために自ら探した?)。
健太朗が自分で入手した、と思われる3冊目(桃から受け取っていないとしたら)。
そして、〝眠り姫〟(莉子)の写真を、健太朗がなぜWOMAN SADNESSの写真集に隠していたのか?
割りと謎の多い映画です。
もしかしたら、この映画、実は心理サスペンス風のミステリーなのかも⁈
2人の女優の魅力が炸裂
予告で半分ネタバレ
中途半端だったが、松本穂香はよかった
元彼女と今彼女の駆け引き、嫉妬、裏工作、執着といったドロドロの展開を期待していたんだけど、途中から、女同士が結託して仲良くなって彼氏をイジめるという展開で、あー、そっちに行ったかと興ざめはした。
ま、相手の男がイケメンだけが取り柄っぽい、女にだらしないカメラマンであんまし魅力的でもないので、そっちにいくのかなと。
事前に、あらすじ読んでいればその展開はあるとは思いつつも、ドロドロ感を期待していた部分ある。
女同士の結託からの彼イジめという展開は、コメディっぽく振り切った方がいいように思えたものの、あれ、シリアスなのかな?と中途半端感があって、入り込めずに、そろそろ締めどきに、どうやって締めるんだろう?って、このまま盛り上がらずに終わってしまうのかなと思っていたら、そのまま終わってしまった。
伏線は散りばめているけれど、最後の写真は意味が正直わからなかった。あんなプライベート写真、確認せずにゴミに捨てるって?よくわからないまま。その辺のわかりにくさも、消化不良。
とはいえ、半分は松本穂香を目当てだったので、そのあたりは目的はクリアできた。あらためて、笑顔の引力は抜群。ちょっとおっちょこちょいでも、最後は彼女に惚れてしまうという役柄、ばっちりハマりそう。あとは、自覚症状ナシのストーカっぽい役柄も今回チラリとみせてくれたが、女の宿敵に張り手くらうところとか、もっとみたいくらい。ハマる役だと思う。
メッチャ遠回りした元カノと今カノのバディー系映画。 本年度ベスト。
途中までは思ってた展開で進行。
その後、あらぬ方向に進む展開の意外性が面白かった。
健太朗にフラれた元カノの桃。
リベンジポルノを恐れ、今カノの莉子に協力を求め、健太朗のパソコンから恥ずかしい画像を消去するミッション。
健太朗の家に侵入を試みるものの、難攻不落な感じ(笑)
桃と莉子が協力しながら自宅に侵入する方法が面白い。
最初は桃と莉子の仲はあまり良くないけどミッションを進行するにつれお互いの心が開いて行く展開。
彼氏の健太朗がクソと言うことで二人の意見が一致(笑)
何だか訳の解らない展開で桃の本当の目的の意外性が面白い。
莉子役の玉城ティナさん。
ダンスのシーンが印象的。
ワンパターンな踊りだけどカッコ良い。
桃役の松本穂香さん。
彼女目当てで鑑賞したけどメガネ姿が少し残念。桃のキャラだからしょうがないけど唯一、メガネを外したサウナのシーンは綺麗だった(笑)
全編に渡り桃と莉子のトークに終始していた感じで後半のガールズトークのリアルな感じも良かった。
ラストはもはや犯罪行為だけどスカッとして好印象。
桃さん。
映画館は帽子は外しましょう( ´∀`)
展開が絶妙なので笑える
天は自ら助くる者を助く
直近で観た『城定秀夫』の三本
〔ビリーバーズ〕〔夜、鳥たちが啼く〕の中では
本作がもっとも出来が良いとの感想。
先ず、同監督の特性である
女優の使い方の巧さが更に洗練。
露出度は低めも『玉城ティナ』と、
全くの おぼこ 状態の『松本穂香』、
我々が既成概念として持っている二人のキャラクターを活かした適宜な配役。
次いで場面転換の上手さには更に磨きが掛かり、
やや『ヒッチコック』の〔ロープ(1948年)〕を想起させる場面はあるにしろ、
そのアイディアとスムースさは尋常ではなく。
原作ありモノとのことで
〔ビヨンド・アワ・ケン カレと彼女と元カノと〕のタイトル中の
「ケン」は「バービー(人形)」の彼氏。
劇中、一度限り触れられはするものの、
ストーリーへの作用がどれほどのものかは
やや首を傾げる。
それは本作のタイトルの元となった〔眠れる森の美女/茨姫〕についても同様で、
ムリにいい言い及ぶ必要は無かった気もするが。
物語りは不可解なシーンから立ち上がる。
彼氏の部屋にあった稀覯本の写真集を、
自分が持ってきた同じそれと入れ替え、
元々あったものはゴミ捨て場に廃棄する『莉子(玉城ティナ)』。
あまりに理解不能な行動に、
何のために?と訝るも、最終盤になり
それこそが大きな意味を持っていたことが判明。
嫉妬や疑惑がない交ぜになった結果の見事な倒叙表現に感心してしまう。
そこに元カノの『桃(松本穂香)』が絡み、
ストーリーは予測不能な展開になだれ込む。
彼氏の『健太朗(渡邊圭祐)』に対し、
共同戦線を張る元カノと今カノは、
最初こそ疑惑解明が目的であったものの、
次第にそれとは違った絆が形成されて行く。
最終的には、一種の下司男である彼氏は手痛いしっぺ返しを喰らい
運にも見放され、との団円も、
それよりも女同志の
新しい友情の始まりが麗しい。
まぁ、こうした
外見の良さと職業柄のメリットに胡坐をかき、
多数の女性を手玉に取る男の存在は
同性からしても敵なのだが(笑)。
予想だにせぬ障壁により、
目的が複数度達せられない抑揚の付け方も上々。
見事な笑いどころでもあるし。
明かされる女二人の意外な関係性も、
男を挟んだ三角形ではなく、
あくまでも対等なカタチに収斂するのも好ましい。
今年1発目
松本穂香と玉城ティナが冴えわたる!
今日は2023年最初の金曜日で、公開作品がめじろ押し。で、上映スケジュールを考慮して1本目に選んだのが本作。
ストーリーは、イケメンカメラマン健太朗の今カノ・莉子が、突然元カノ・桃から「リベンジポルノが心配だから健太朗から写真データを取り返すのに協力してほしい」と声をかけられ、自身も心当たりがあったことから二人は共犯関係となり、その過去がしだいに明らかになる中で、三人の関係が変化していくというもの。
序盤は、以降の展開の伏線を丁寧に描いているとはいえ、正直言ってやや退屈な印象でした。そんな中、オーラを完全に消し去った松本穂香さんの演技が光っていました。図書館に勤め、自宅は物であふれかえり、今カノの莉子を探し当てて協力を迫るという、地味で内向的でヤバめな元カノ・桃を完璧に演じていました。
一方、桃と対照的な今カノ・莉子を、玉城ティナさんがこれまた素敵な演技で魅せてくれます。ダンサーを目指してストイックに励み、健太郎との恋に幸せを感じつつも、桃の出現により心にさざなみが立ち、それがしだいに大きくなっていく感じがよく伝わってきました。
そんな二人の共同戦線の様子がなかなかおもしろかったです。今カノと元カノが仲よくなる構図はなくはないとは思いますが、莉子が桃への距離を近くしていったのは、それだけ健太朗から心が離れていったということなのだと思います。
そしてここからがおもしろくなっていくのですが、桃の口から明らかになっていく真実と、それを受けて語られる莉子の思い。普段の表情や言葉といった表面的なものだけでは読み取れない、心の奥の本当の思いが露わになってきます。愛情、不安、恐れ、嫉妬、焦り、悲しみ、怒り…。誰かに恋するということは、同時にこんなにさまざまな感情を引き起こすのだということを改めて見せつけられた気がします。これがタイトルにつながっているのでしょうか。
ラストにきて、序盤の写真集にまつわるシーンが効いてきます。莉子が、自ら用意した写真集を置き、桃がプレゼントしたものは捨てるという心理。健太朗が、これまで撮影した多くの女性たちの写真をコレクションのように整理する心理。「女の恋は上書き保存、男の恋はフォルダ保存」とよく聞きますが、まさにそれです。きっと莉子も桃も、これから新たな恋で健太朗のことは上書きしていくのではないかと思います。
主演は、松本穂香さんと玉城ティナさんで、その演技については前述のとおり。健太朗役は渡邊圭祐さんで、仮面ライダージオウのウォズ以来、すっかりイケポジが定着した感がありますが、本作でもきっちりハマっています。
2023年の1本目の鑑賞作品としてはまずまずといったところでしたが、観客は2人だけというほぼ貸し切り状態のおかげで、思った以上に満足感を得られました。
さわやかなクズ
おしゃれな城定作品は薄味
女性どうしの結託と、許されない行為と。
今年8本目(合計661本目/今月(2023年1月度)8本目)。
一言でいうと、「シスターフッドもの」に分類されるでしょうか(女性は2人出ます)。
この2人の女性に共通して浮かび上がる男性、そしてその男性について心配していること、その心配事が真実かどうか、真実であれば何とかするのか、というために行動を起こす…という趣旨のストーリーです。
この「共通して心配していること」については他の方も書かれていますが、今現在(2021~2023)、一般的によく言われている「問題」で、新鮮さはありませんが、映画で真正面から取り上げられるのは比較的少ないのではないか…と思います。
そしてその2人は最初こそ結束して動いているものの、いろいろな事情から、その関係性(結束性)も微妙になっていき…という趣旨のお話です。
これらの「男性が何をたくらんでいるのか」などを書くと一気にネタバレになってしまうし、少し短めの映画ですので(98分)、このあたりにしておきましょう。
なお、「恋のいばら」というタイトル、ちょっとんんん??と思われるかもしれませんが、映画を「最後まで」みると、なるほどね、と思います。
個人的に、玉城ティナさんの演じ方に好感が持てました。
なお、一部、「やや違法性が強い行為」が描かれていますが(他の方のレビューも参照のこと)、PG12の扱いであり趣旨は理解できること、またこれらを回避すると映画のストーリーが全体として崩壊してしまうことなど考慮して、減点なしとしています。
なお、参考として以下をあげておきます(参考までに。映画内でちらっと出ること)
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(減点なし/参考/捨てられたごみの所有権と、所有権の放棄)
・ 映画内でゴミ出しをしたり、ゴミを拾ったりするところです。
実は、民法上「所有権の取得」は規定されていても(176条以下)、「所有権の放棄」については触れられていません。しかし、一般にどこの市町村でも、「ゴミ出し」は一般的に行われており、「ゴミ出し」は「自分の所有物でいらないと思うものを捨てる」行為なので、その意味で「所有権の放棄」という概念が暗黙に働いています。
ただ、「所有権の放棄」はこのように「常識的な範囲で行使できる」のであり、例えば投棄が禁止されているもの(例えば、硫酸ピッチ)を捨てることはできませんし、これには限界があります。
また、「所有権が放棄されたもの」については、「合理的な範囲」でそれをまた自分のものにすること、それ自体は通常妨げられません。「まだ使えると思った人が、ものを大切にする」ことまで禁止はできないし、「ものを大切にすること」は文化の一つだからです(所持が禁止されているものを拾った、(拾った結果、自宅が)ゴミ屋敷にしているなど特殊な状況でない限り、行政も何も言わないのは、「そこまでどうこう言うものではないから」という点につきます。
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