その道の向こうにのレビュー・感想・評価
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プール
ジェームスが優しくていい〜。こんな友達ほしいな。 思いがけず良い友達ができたりするのかもしれない。 誰かがいるのはいいものだ。 コーヒー飲んでおしゃべりして料理して、そういうのがいいよね。 お母さんの絶妙に信頼できない感じがリアル。愛がないわけではないんだろうけど。たまに期待させる残酷さ。兄を救えなかった罪悪感。でも兄は兄なりの穏やかさの中にいるし、母は母なりに上手くやってる。 レズビアンという設定が浮いてて言い訳しなくても良いのになと思った。 プール気持ちよさそう。あんなにきれいなプール掃除ならやってもいい。 静かで穏やかな良い映画。
穏やかな強さ
これを見るためにAppleTV+へ再加入しました。 米兵のリンジー(ローレンス)はアフガンに従軍していましたが負傷し帰国してリハビリをしています。リンジーは家/地元/家族に嫌忌をもっているキャラクターです。そこから逃れるための軍役でした。回復してふたたび軍に就こうとしています。 リンジーは地元で車屋のジェームズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)と親しくなります。ジェームズは妹と甥と片脚を自らの運転による自動車事故で亡くしています。 ふたりは似たような事故によってトラウマをかかえた者どうしであり自然と友情が芽生えます。・・・。 情報によると2019年にプロダクションが始まっていますがハリケーンBarryで中断しさらにCOVID-19で延期され2021年に完成したものの配信が決まったのは2022年でした。 難産でしたが批評的に成功し、とりわけローレンスとブライアン・タイリー・ヘンリーの演技が賞賛されています。穏やかで好ましい映画でした。 アメリカ映画でしばしば軍役と日常が併存しているのを感じます。軍があり戦地もあるアメリカでは昨日まで前線にいた人が豊かな消費生活へ戻ってくることがあるわけです。たとえ実戦経験がなくても従軍は大きな経験にちがいありません。 ご存知かもしれませんがアダムドライバーのTEDスピーチがあります。見つけて以来何度か見ています。テーマは海兵隊員から俳優への旅路というもので、思わず聞き入ってしまう見事なスピーチであると同時にかれのユニークな来歴を垣間見ることができます。 それがない日本人に、軍役が魅力的な経験に見えてしまうことがあります。いいかわるいかはともかく、厳しく規則正しい生活によって精神的な健全性が養われ、危機管理能力も高まることでしょう。賛否あることですが個人的には学校よりも人間を鍛える兵役には意義があると思います。 アダムドライバーはTEDスピーチで『軍に比べたら一般社会での問題は何でも些細なことだと思っていた』と言いました。 たとえば一般社会での不平とは『コーヒーを買う行列が長すぎる』みたいなことであって、生き延びる技法を習得した海兵隊経験からみると、平時は簡単に乗り越えられることばかりに見えたわけです。 しかし実際には少なくない人が一般社会に適応できず軍へ戻るのだそうです。 軍には“逃げ場所”の側面があるのかもしれません。 アダムドライバーは911テロのあと、不甲斐ない自分に怒りを感じ、どうしようもない義務感にかられ、いてもたってもいられず入隊したとスピーチで語っています。 軍は今いる場所がとにかく嫌でどこかへ行きたいと思った人に居場所を提供するのだと思います。そういう気分はおよそ誰にでもあると思います。わたしは以前、スタンドバイミー(1986)のレビューにこう書きました。 『あるていど大人になってしまうと、この映画のさいだいの命題はリバーフェニックスのセリフ「I just wish I could go to some place where nobody knows me. 」になる。 クリスはとても大人なキャラクターで、すでに社会と家柄と自分との関係性に、すさまじい疲弊を感じていた。 わたしは若いころも、大人になってからも、年をくってからも「わたしのことを誰も知らない土地へ行きたい」と思い、ときどきはじっさいにそうした。 だが、そうしても、しがらみから解き放たれて、いさぎよく生きられるわけじゃない。なんかがわたしを追いかけてくる。その追憶が貯まれば貯まるほど、この映画は泣けてくる。』 本作でローレンスが演じているリンジーも、クリス=リバーフェニックスとおなじ家族や地元にたいする嫌忌があり大いに共感できました。 しかし離れたとしても出自を永遠に捨て去るのは難しいことです。Causewayには紆余曲折をへて、ふたたび家族と対峙するリンジーの恢復の行程が描かれていたと思います。 ── Imdb6.5、RottenTomatoesは86%と73%でした。 ところで、さいきん気づいたのですがRottenTomatoesのトマトメーター(一番目の%)は肯定評の人数割合です。良さの度合いじゃありません。 どういうことかというと── 10で評価したとき肯定評は5.1以上です。 よって批評家全員が5.1を付けるとトマトメーターは100%になってしまいます。 すなわち批評家1人に与えられているのはいいかわるいかの2択です。 批評家人数を100人としたばあい、まあまあ評価でも肯定したら1%を形成してしまうのです。 まあまあが100人は、絶賛が80人より強い(いい評価が下される)わけです。 長らく勘違いしていました。 どうりでけっこう腑に落ちなかったわけだよw。
「誰かがいるのはいいものだよ」
傷ついた2人の男女が築く、温かい絆。 ジェームズの思い遣りに溢れる優しさが素敵で、彼との交流で壊れた心が癒やされていく様が自然で暖かかった。 家族でも恋人でも友達でも誰でも、 朝一緒にコーヒーを飲み、夜は一服し、たまに料理する 誰かがいるのはいいものよ 胸に響きました。
内容はしみじみ、とても良かったけど… なんか、この絶妙な関係成立さ...
内容はしみじみ、とても良かったけど…
なんか、この絶妙な関係成立させるには自分はレズビアンて言わせたり、2人の間に性的コンフリクト起こさせて片方が強い拒絶とか、それを経ないと、この2人には何もないとか見てる方に安心は与えられないのか…そうか…まぁ難しいよな…男女は総じてめんどくさい。
こちらの先入観とかもあるわけだけど、やっぱ何か、ここまでのエクスキューズは必要だったのかな??もう少し受け手を信頼してそのシーンはカットして、個々の背景描くことに注力して欲しかったな…そこまで過度にやらなくても充分伝わってるし。いい題材だけにそこが気になった。
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