ハッピーニューイヤーのレビュー・感想・評価
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短編集
マスカレードホテルの恋愛版みたいなのを期待して行ったのだけど、そうではなかった。
エンドロールが楽しかったので、まぁ、良かったとするか。
まるで短編集のような感じで、全てのエピソードが弱いので集めてみたような印象だった。
とはいえ…全てのエピソードは膨らましようがないわけではなく、何故にブツ切りにしてまとめてみたのか、よく分からない。
俺は、老いらくの恋でもないのだけれど、年配のカップルのエピソードが好きだった。
指輪をもらった時の女性のリアクションが素敵だったし、彼女の笑顔が1番幸せそうだった。
ああ、なるほど。
興行的に幅広い世代に見てもらう為の構成でもあったのか。
ラブコメディではあり気楽に観れるも、もっとキュンキュンしたかった。後半の怒涛の告白合戦に胃もたれしそうにもなるのだけれど、色んな告白のシチュエーションもあり、各々ハッピーでもあったのでまぁ、いいかなぁと。
ただ、やっぱ各々のエピソードに深度が足りないので、飽きる。入り込めない。…薄いのだ。CEOのエピソードとか、もう既定路線だからいいよねぐらいの勢いで進展してく。
そう思うと年配のエピソードなんかは、過ぎてしまった時間が膨大であるので、その表情の裏側なんかも補完しやすかったのかなぁと思う。
総じて「恋愛の玉手箱やぁー」と、微妙な旨さの時に放つ彦摩呂氏の名台詞で締めたいと思う。
2022年の年越しの話だったと分かり、なんだか損した気分になった。
幸せな気分になれますね
12月31日のソウルに雨や雪の降る確率って、低いんですよね。
『雨とあなたの物語』で得た知識なので、違ってるかもしれないけど。
それでね、この映画も『雨とあなたの物語』も確率の低い偶然に運命を委ねるんです。
日本の恋愛映画だと、結ばれても結ばれなくても、最後の運命は自分で何とかしたがりますよね。
日本人より韓国の人の方がロマンチストなのかな。
サンプル数が少ないから、何とも言えないけど。
それから、観る前は登場人物の見分けがつかなくなる不安が有ったんです。人数が多いから。
だけど、タイプの違う美男美女を集めてくれたから、分からなくなる事は無かった。
まあ、自殺志願の男が、『雨とあなたの物語』の主演だったカン・ハヌルさんだと気が付いたのは、後でパンフレットを見た時だったけど。
それと、意外に笑えるシーンが散りばめられているの。
他のお客さんが程よく笑ってくれたから、良い雰囲気で鑑賞できました。
ストーリーだけでなく、そういう部分でも幸せな気分になれる映画でした。
これぐらいならお手のもの
韓国映画はもうどんなジャンルでも作れそうだからね。
グランド・ホテル形式なんてお手のものだね。
いくつかの恋愛エピソードが同時進行していくし、どれか一つを取り上げても一本の映画になりそうな話ばかりだから「どうなるんだろう」と飽きずに観られるね。
でも、一本の映画になりそうな話をいくつも詰め込んでるから、話が浅くなっちゃうの。
CEOとハウスキーパーの話は「このCEO、女の人に免疫がなかっただけじゃないのか?」と穿った見方をしちゃう。
それぞれの恋愛の決着の付け方も、ちょっと強引というか、ご都合主義というか。
それでも、まあ、面白いからいいんだけど。
モーニングコールの人の正体が明らかになるシーンは「まさか、この役者さんが!」と盛り上がるところなんだろうけど、韓国の役者さんの一人ひとりは覚えてないから、盛り上がれなかったな。少女時代のユナなんだね。《EXIT》けっこう好きだったのに。
それで中心人物のソジンは『今年中に告白される』って占ってもらったのに、年が明けるまで告白っぽいものもなかった。あの占い師ちょっとダメじゃんと思ったな。ドアマンのおじさんのはビシッと当てたのに。
久しぶりのキュン
柄にもなくというかなんというかキュンキュンしてしまった。
なんとなくこことここがくっつくんだろうなというのは前半で予測できるものの、その告白方法やキスシーン他諸々全部違う手でやってきて見事に掴まれた。
エンドロールの各カップルのイチャイチャもニヤニヤしながら(←気持ち悪い)楽しめた。
カップルが大体5組ぐらい?出てくるので常に細かく事件が起こって138分という時間もあまり感じられませんでした。
ただ、高校生カップルやドアマンカップルは時間の都合が掘り下げが甘いかもなと。
所々飽きさせないような笑いのくすぐりもあって年の暮れにキュンキュンしたい人におすすめ。
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