「無礼者たちへ」ウィッシュ 3148さんの映画レビュー(感想・評価)
無礼者たちへ
全作観てはいないけど、私はディズニー映画が大好き。
モアナまでは「安心と信頼のディズニー、絶対面白い」という安心感があった。
しかしトイスト4、アナ雪2がどちらも主人公のこれまでの生き方を否定していてがっかりして「あれおっかしいな…」と思い始めた。
仕方ないんやけどラセター氏が去ってから明らかに面白くなくなったよね。
それでもディズニーが好きだから、100周年記念作だからと期待して字幕版を鑑賞した。
結果100周年がこれか……とがっくりしながら帰宅。
ショックすぎていつもパンフ買うのに何も買わずに帰った。
しばらく悲しみと怒りが収まるのを待っていたけどどうにも収まらずここで吐き出すことにした。
絵も話もキャラもまるでだめ。歌だけは良かったのにもったいない。
話が薄すぎる。盛り上がるとこが一切ない。これが本当にディズニーか?と疑いたくなる。
願いは人任せにしてはいけない、なんてディズニー作品が好きな人は皆とっくに知ってんだよ。
キャラがあかんと全てだめ。誰にも感情移入できないとは何事やねん。
まず主人公アーシャやけどほんまに空っぽ。
お父さんが亡くなってから新しい願いもないし何をしたいのか分からない。
舞踏会に行きたいとか誕生日に飛ぶ光が見たいとかてめぇにはねえのか!
おじいちゃんとお母さんの玉だけ救出しようとしてて、友だちとか国民の分は…?
次に山羊のバレンティノ。
相棒やマスコットキャラって存在意義が必ずあったのに彼にはない。
例えばオラフは姉妹の絆を象徴し、2人をまた結びつける重要な役割を果たしていた。
でもバレンティノはおらんでも何も困らん。無理矢理作った山ちゃん枠?
次にスター。何でアーシャを選んで彼女の元に現れたのか不明。
アーシャがお父さんのことを思い出しながら歌ってから現れたので
スターは亡くなった=星になったお父さんだった、とかなら感動したのに何もない。
お父さんだからアーシャのピンチに駆けつけて、で全て解決した時に一瞬人の姿になって
アーシャと抱き合ってからまたスターに戻って去っていくとかなら泣けた。
お父さんが亡くなってることにも何も意味がない伏線もない。
そして王様。一代で平和な国を築いたのに小娘にクーデター起こされて闇堕ちしたかわいそうな人。
ディズニーヴィランズって皆強い信念とか野望とか、自分の心に突き動かされて行動してるイメージやのに彼は禁書に手を出してから操られてるだけ。
元は国の平和を大事にしてる賢王やったから、そのために禁書を頼ったわけやからそんなに悪い人ではない。
むしろ年に14人も願いを叶えてあげてたから本当に優しくて立派だと思う。
王妃、あんたは酷い。夫を諭してる時はなんて良い奥さんなんだろうと思ったのに。
ずっと愛して支えてきたのにあんな簡単に切り捨てられるもんか?
夫が自我を失う瞬間も見てたというのに。別人になってること知ってるのに。
それともあの杖の先っちょ、閉じ込めても簡単に取り出せるとかで
反省したら地下牢から持ってきて出してあげようとしてる?そうじゃないなら冷たすぎ。
唯一個性が強くて面白そうな7人の小人…アーシャの仲間たちも掘り下げ全然ない。
それからアーシャのおじいは音楽で誰かを感動させたいってのを人生の夢にするな。
すぐ出来るやろ。ミゲルみたいに反対する人もおらんし、現に最後自力でやってたし。
ロサス国民。こいつらも空っぽで人任せすぎる。
王様に丸投げしといてちょっと扇動されたら敵扱いしてなんやねん…。
一人くらいこれまで頑張ってくれた王様の味方に付く奴おらんかったんかい。
皆で王様の自我を取り戻させて、王妃が手を差し伸べてまた皆で頑張っていきましょう、ならまだ良かった。アーシャとスターが平和な国を崩壊させただけやん。
セルフオマージュ詰め込んどけばオタクは喜ぶやろ!と雑な作りでなめられているとしか言いようがない。
これ観て素晴らしい!最高!って言ってる頭パッパラパーな信者は目を覚ましてもっと危機感持った方が良い。WDASが終わってしまう。
こんなに悲しみと怒りを覚えたのはトイ4以来やわ。ウォルト泣いとるぞ。
今までのキャラが大集合な傑作短編の方を本編にすればよかったんや。
シスーとジムが一緒に飛んでるとこなんか嬉しくて奇声上げそうやった。
本当にプリキスと同じスタジオが作ったのか?10000回観直せ。
ティアナはお父さんの愛を胸に、夢のために頑張ってた。
私の好きなディズニーの物語はどこへ行ってもたんや。