リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価
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歌は上手かった。セバスチャンもフランダーも可愛かった。 以下、私が...
歌は上手かった。セバスチャンもフランダーも可愛かった。
以下、私が好きじゃない点について触れていきます。
・結局なんでアリエルを黒人にしたのか納得がいかない
→黒人の役を白人が演じると炎上するのに、逆だと擁護の声が上がるのはなんでなの?まぁ黒人の子どもたちが「私たちでもプリンセスになれる!」って思えたのがいちばんの功績だという声もあがってるから、そもそも私がターゲットじゃなかっただけだと思うんだけどね…
•表情とか仕草とかがアリエルっぽくない
→なんというか私の中でアリエルって天真爛漫かつお転婆ってイメージだったんだけど、お転婆っていうより我儘に見えてしまった。大事にしてる人間界の物、お父さんと喧嘩したからって机(というかサンゴ)に投げつけたりする…?
こんなこと言っちゃアレだけど、作品として楽しむ映画っていうより何をどうしてそういう配慮が生まれたのか見え見えで、大人の事情を面白がるための映画にしか思えなかったよ…すまんな……
フラットに近い目で見て駄作
こちらの事前スペック
人魚姫の話は知ってる
リトルマーメイドは3,4歳の頃見たけどほぼ覚えてない
王子が帆船で魔女に突っ込んだシーンがあったのはうっすら覚えてる程度。
特にリトルマーメイドに愛着もなく、アリエル像みたいなのも持たない視聴者のレビューです
ほぼ全部ネタバレです。そして死ぬほど長いです。
自分はアニメの記憶がほぼ無く、アニメでもそうだったからそこは不自然じゃないだろ!ってツッコミも多数あるかと思います。
記憶だよりなので時系列とか内容に若干ズレがあるかもしれません
・最初の船+王子の場面
船から落ちた望遠鏡をアリエルが拾うところから物語スタート
特に望遠鏡は重要な仕事もしないので、次の船シーンと1つにまとめていい気がします。
・海の王+姉の家族会議でアリエル不在
姉とアリエルは七つの海の守護者って設定ですが、この話姉が全員いなくても成り立ちます。姉たちの出番や活躍や歌などというものはありません。なんのためにこの設定作ったの?
トリトン王は娘思いな父親なのは全編通して伝わってきます。若干アリエルとのコミュで失敗はしてますがまぁ、娘が大事なのはよくわかります。
・サメと追いかけっこパート
魚と泳ぐアリエルが襲ってくる鮫を振り切るシーン
ぶっちゃけ海の王の支配者の娘で、海域を収める守護者なのに鮫に襲われるのは違和感
このパートもカットしても大筋に影響ないのでは?
・アリエルの歌
歌は文句なしに上手い、全アリエルの歌に通じるけど、若干声量デカすぎて辛いとこがある。
・船パート2 王子の乗る船が座礁大破
王子が乗ってる犬を助けて、それを見たアリエルもひっそりと犬救助を支援
その後海に投げ出された王子をアリエルが救出。
外洋に出てそうな船で花火打ち上げるな、なんで犬乗せる? 嵐来そうな雰囲気で宴するな
どツッコミどころが多い
犬を助けたから王子は良い人 みたいな評価をアリエルがするけど、惚れる要素しては若干弱い気がする。
・王子を救助後の歌
これもうまい
・王子が海岸で自分を救助した女の子(顔はぼんやりとしか覚えてない、歌が耳に残ってる)を部下とかに探させる。自分も海岸で探しながら急に歌うよ
王子の歌はアリエルほどうまくない、背景はただの海岸で安っぽい
歌の後半で申し訳程度に船に乗りながら歌ってるけど、重要度低そうな歌なんで短めでお願いします。
・王子の城で母(血は繋がってない)やら執事やらが出る 父は他界してる
王子の義母も執事も基本良い人 この作品の数少ない美点
若干王子の国の設定がアバウトです。まぁわかったところで大筋には関係ないですが。
・このあたりで王様がカニをアリエルの目付け役かなんかに任命
ただカニは王への忠誠心があるくせに目付け役として報連相がなってない&中途半端な保身で動こうとしてなんか序盤はチグハグの無能にしか見えない
空気の魚と不快な鳥よりは若干マシだが
カニはアリエルが地上へ行くのを引き留めるために急に歌う
ディズニー知らない俺でも知ってる『アンダーザーシー』
地上最低!海最高だわ! って内容の歌
アリエルと、戯れる海洋生物のダンスやら行列やら、クラゲやらはすごく綺麗です。
しかし大問題が1つ このアンダーザシーを後半アリエルもちょっと歌います。
お前これから地上行くのに、この歌を歌うのおかしくないか?
・王様がアリエルに対して怒って、アリエルの秘密基地(沈没船から収集した銅像とか地上のものを保管してる)で男の等身大銅像を破壊、アリエルめっちゃ落ち込む
不謹慎ですが、等身大推しフィギュアを破壊されたオタクに見えました。
・タコの魔女(トリトンの姉でアリエルの叔母)アースラが本格登場+アリエルに接触
声と引き換えに足を与える等価交換もどき、3日以内に真実のキスをしないとアリエルがアースラのものになるとかいうトンデモ契約
しかも勝利条件のキスの記憶をアリエルから封印する鬼畜設定をするアースラ
ただ同行した蟹、魚、鳥の記憶はいじってないんでそこが若干穴です。
アースラの歌が始まります。
アースラ関係はこの映画の数少ない美点、めっちゃ悪党面してるし、歌も迫力あっていいです。
ただこのおばさん、契約はするけど中途半端で容赦無用のダーティプレイしたいのか、フェアプレイしたいのかわからん感じがする。油断も多い
俺なら契約とか関係なしに実力行使でアリエル人質にしてトリトンおびき出すか、契約した後陸に着いた後即妨害工作する。
・アリエル足ゲット、声ロストして海上へ 漁船にワカメと一緒にサルベージされる。
直に岸に漂着とかでよかったのでは?
・アリエル、救助されていきなり城下町か城へ移送&風呂&綺麗なドレスを着させられる
待遇良すぎない?石鹸食うとこはまぁコミカルなシーンとして多めに見よう。
・ここでアリエル、声が出ないのに急に歌う 地上に上がった感動の気持ちを歌にしました
声失ってから5分経ってませんが、感動の気持ちを歌にしました。
一応心情描写っぽいので実際には歌ってないよ!みたいな感じでフォローはあるけど違和感バリバリ
・アリエル、王子と邂逅
その後王子の収集物がある部屋に行って王子とイチャイチャ
割とここは悪くなかった気もします、互いに収集癖があるので似た者同士なのかな って思えて相性は良さそうな気はします。
ただ声がないとコミュが制限されるので、声と足の等価交換って設定にこだわる必要があったのかは若干疑問ですが
・翌日朝から2人はデート
王子とアリエルが馬車で爆走! 人とか轢きそうになってるしお前らドライバーとしての意識が低すぎる。楽しいシーンに見えるけど、倫理観と危機感はねぇのかと思って王子への好感度が若干下がる。
市場でもイチャイチャ、フォークが小道具として出てくるけど、そこまでコミカルでもないし、王子との関係を発展させることもない 終盤でも出てくるけどフォーク必要だった?
市場でも急に踊る まぁ急に歌ったり踊ったりするのはもうそういうものだと割り切ろう。
全体の尺が足りてないのにこういう踊りや歌必要なのか?と思うけど許そう。
・鳥蟹魚の工作でいい感じの池とボートで2人きり
抱け!抱けぇー!って感じで生物共が歌う、これはキスだわ、勝ったな風呂入るわ。
当然ながらここでキスしたら終わるので、アースラの部下の魚2匹が妨害。
水辺だから妨害できたけど、二人が転覆したボートから岸にたどり着いた直後につり橋効果で陸地でキスしたら部下の魚じゃ止められないけど、ここアースラさんのガバポイントですね。
星座を利用して王子がアリエルの名前を知るシーンもあるけどだいぶ強引な気もする。
・アースラ、アリエルがRTAばりのチャートで王子と仲を縮めるので焦る。
奥の手でなんか心臓みたいなアイテムを取り出して(探す時間が若干無駄)人間に擬態
自らがアリエルの声を利用して、王子の命の恩人に成りすまして、王子を誘惑する作戦に。
まぁルール上アースラが介入しちゃダメとは言ってないからセーフかな、と思った俺はたぶんヴィラン側の人間です。
アースラ(擬態形態)の女優さんめっちゃ綺麗、お美しい。
・翌日、王子はアースラ(擬態形態)と即結婚式をする流れに
こっちもRTAもびっくりな高速チャート、一応アースラが王子を洗脳してるっぽい感じはあるけど、王子も「なぜだかわからない」を言うのみでイマイチわかりにくい
目の色が変わったりするエフェクトがあったらよかった、スタッフは日本のアニメのヒロインとかが洗脳されたときの目を履修しておこうな。
・王子の結婚を知っていったん諦めかけるアリエル、しかし蟹魚鳥の援護で式場に舞い戻る。
アリエル、アースラ(擬態形態)の首から下げてるネックレス+貝殻(これにアリエルの声が封印されている)を無理やり奪う
やはり暴力、暴力は全てを解決する。
一応声は契約の対価だから、暴力で奪い返すのはルール違反な気もする。
けどフェアプレイでは勝てない、暴力、暴力は全てを解決する。
・声を取り戻したアリエル、王子と喋って王子もアリエルが命の恩人だと確信
ここで取り乱すアースラ(擬態形態)、綺麗な女優さんですが、取り乱してドス黒い本性をむき出しにした感じを出す演技がとてもうまいです。美人なのにこういう顔できるの凄い。
キス直前!勝ったな!風呂でも入るか!
・ここでキス直前でタイムリミット、足が元に戻って人魚バレ&アースラの勝利確定。
・アースラがアリエルをゲットして引き連れる、パパ(トリトン)が助けに来る。
とはいえアリエルが人質に取られてるのでパパはしぶしぶ最強武器トライデントをアースラに渡す。
アースラの部下の魚二匹がパパを拘束&電流を流して殺害
海の王なのに部下魚2匹の電流で死ぬのか?耐久紙過ぎない?
・アースラ最終決戦(ここからTAS並の攻略になります)
ここで王子がなぜか海中にいるのにアリエル達の場所を正確に把握して海中深くまで潜って助けに来ます。人生3週目くらいなんですかね?TAS並に動きが早いです。
アースラがトライデントからビーム発射⇒アリエルが手元を妨害⇒ビームがずれてアースラの手下2匹が死ぬ
これでアースラ、悲しんでガチ泣きします。親子だったのか、部下だったのか、でも絆はあったようですね。
アースラ、十二分過ぎるトライデントの火力と魔法とフィジカルがあるのに巨大化を敢行、ジャンプ連載の『封神演義』を履修してませんね。
最後に巨大化した悪者は絶対勝てないものです。
ここ姉達が支援に来て不利になってから巨大化とかで良くなかったですか?
尺ないですか、歌と踊りが多すぎましたね。
四苦八苦しながらも乱数調整で呼んでおいた沈没船(船首が尖ってて操船もできる)が来ます、当然乱数調整しているのでアースラに向かって沈没船は進むので、アリエルが方向を微調整してアースラに沈没船特攻します。
かすかな記憶だよりですが、アニメだと王子が帆船で特攻したはずですが、実写版はアリエルがやりました。
アースラ、巨大化したけどトリトン同様紙耐久なんで、沈没船の尖った部分が刺さっただけで死亡。いちげきひっさつ。
・ここで海に投げ出される王子と、アースラの手から落ちて海に沈む王のトライデント
どっちかを選べばどっちかを選べない二択をアリエルは強いられます。
アリエルが選んだのはトライデント。じゃあな王子、ヴァルハラで会おう。
トライデントはアリエルが拾う前に浅い海底に到達、同時にトライデントの先からの謎エフェクトでトリトン復活 これアリエルが拾いに行かなくても復活してましたよね?
見捨てた王子ですが、自力で岸までたどり着いて生還
アリエルに二択迫る意味あった? どっちもアリエル関係なしに助かってるじゃん
アリエルに二択迫る意味あった?
・王子はアリエルが人魚だったことで失意、母親は良い人なんで励ましますが、違う世界の住人だったのだ と諭します。
アリエルは父親と和解、アリエルが海上で岸を眺めてるところで、トリトンがトライデントからの謎魔法でアリエルに無償で足を与える。トライデントの力ってすげー
上陸したアリエルは王子とキス、家族公認。
王子+アリエルはその後ボートにのって沖で待っている帆船へ向かう
二人で外海への交易の旅に出るようです。
ここでトリトンが王子に挨拶、娘と抱き合い、姉とかモブ人魚とかが出てきます。
・唐突に両種族の融和だ! みたいな雰囲気を出してきます
この映画、話を王子とアリエルに絞ってるんで両種族の融和みたいな内容あんまないです。
あくまで王子とアリエルの恋愛成就なだけ。
個人の感想ですけど、融和ならアリエルは人魚のままで王子と旅に出た方がいいのでは?
トリトン王が二人のボートを押して、不思議動力でボートが進みます。
電動ボートってツッコミは禁止です。
この後アンダーザシーが流れる⇒BGMとスタッフロール というエンディング。
アンダーザシーは既に途中で豪華版が聞けるんで最後の簡易版は価値なし、BGMも価値なし
通路横の席を予約して、ボートが進んだら即離脱が正解です。
期待はずれ
あんまり面白くなかった。
なんで原作通りにしたんだろう?
冒頭で人魚を殺そうとする人間達と、歌声で男を惑わすという逸話が出てきてパイレーツみたい!って思ったのに、それ以降はおおかた原作通り。
そのくせトリトンは七つの海で子供こさえてる
お姉様方は名前も人種も違う
エリックは養子というキャラ改変に、ラストは説教くさいメッセージまで盛りに盛り込まれてるという。
この"原作通り"にはリスペクトや愛というものは感じなかったな。新しいストーリーにする勇気がなかっただけのように見える。
歌声は本当に素晴らしかった。
でも歌が素晴らしいだけなら曲だけ聴けばいいんだよね…。MV観てるような気分だった。
納得できないのはお姉様方。
わざわざあんな強そうな見た目と七つの海の守護神と特殊能力持ちという設定にしといて、ゴミ拾いだけやらせるってどういうこと?
アリエルのピンチに颯爽と現れ、特殊能力を使った胸熱バトルで妹を救い、離れていても愛してるのよみたいな家族愛でもやろうと思えばできたじゃん?
設定とキャストの無駄遣いだわ。
アリエルは歌声で選んだを強調しといて、お姉様方は歌わせなかったのってお姉様達のキャストは人種で選んだってことよね?萎え~~~~~~
ラストのエリックより父親を選択するアリエルとか
エリックも戦ったわとか
始まりねとかなんか萎えた。
愛するエリックより父親を選んだ!家族愛!みたいなのリトルマーメイドに求めてないんだわ…。
露骨に差し込まれる"メッセージ"に感動できるほど、人魚側にも人間側にも感情移入できなかった。
ポリコレが更に嫌いになったわけだけど、アメリカではヒットしたみたいだからこれから先、既存の作品のポリコレ化が増えるのかなぁ。嫌だな…。
アニメ版とは違う実写のリトルマーメイド…光感受性発作注意
1週間前にアニメをテレビで放送しない方が良かったですね。
その印象が強いから私は違和感を感じてしまいましたが、コレはアニメとは違うリトルマーメイドで良かったです。
特に海の世界観がとても美しく素敵でディズニーアニメの実写化の中でも良かったと思います。
人魚に多様性があるのも良かったです。
オリジナル版の方も見てみたかったですが吹替版でも歌声は圧巻です。
特にアースラ、セバスチャンに感動しました。
もちろんアニメと比較すると残念な点もありましたね…というか突っ込みどころがたくさん‼︎
コレはアニメを知ってると『えっ?』と思うところ。
セバスチャン…カニ🦀だったの?私の勘違いでアニメの時はロブスター🦞だと思ってました🙏
アリエルの姉妹たち…多国籍感!コレは様々な人種を配役してるのは多様性があって悪くはないんだけど…父はトリトン王、母は皆んな違うの?なーんて思ったりして😅
あと…アリエルの髪の色はもう少し赤毛でも良かったと思う…吹替版の方では台詞のなかに赤髪の少女と言ってるのに茶髪だと違和感。
最も残念なのは映像が綺麗なのに最初の船が座礁するシーンやクライマックスの対決シーンが特に光の点滅が激しいシーンがあるので具合が悪くなります。
光感受性発作のある人は気をつけて…コレが一番残念。
ミュージカルシーンはよかった
ディズニーに詳しくないので
原作を知らずに字幕版で見ました。
予告編ではアリエル役の人が黒人ということで
騒がれていたが
人種よりもアリエルの表情が乏しい感じがして
他のキャラと比べると違和感があったように思う。
しかし、歌唱力は文句なしだった
ただ、序盤でサメを鏡をつかって撃退するとか
犬が泳いでいたところをサポートするシーンなど
細かいところでよい部分は多い
アリエルの姉たちの人種がバラバラなのも
ポリコレ要素かと思ったが、
姉たちの出番自体がすくない
トリトン王の演技はよかったが
特に活躍するシーンがない
力を使うシーンはアリエルのコレクションを破壊するところくらいしかない
ずれた心配をする親バカに見える
これはエリック王子の母親も同じように感じる
全体的にセバスチャンなどの付き人のキャラはよかった
エリック王子の付き人もいいキャラだった
この映画は全体的に脇役のレベルは高いように感じる
でも、脇役の演技と比べると
アリエルの演技に違和感がでてしまうので
そこらへんがマイナス
ただ、ストーリーでエリック王子はアリエルのどこに惹かれたのかわからない
歌声で惹かれたように見えるが
そこまで歌声を聴いているいうようには感じなかった
ミュージカルシーンはよかったと思うが
後半になるとミュージカルが
少なくなってくるので、あまり盛り上がっているイメージはない
ラストがあっさりしている
魔女の契約の部分はわかりにくい
結局、キスが期限内でできなかったのだが
魔女を倒したのでノーカンになったのか?
映像とミュージカルシーンはよかったが
ストーリーの粗が目立つ
個人的に原作をしらないで観たので
原作が好きな人はどのような感想になるかはわかりません
【”海の民と陸の民のお互いへの恐れ、怒りの壁を、一人の好奇心溢れる人魚と、心優しき王子の恋が乗り越えるファンタジックラブストーリー。今作は、多様性、ルッキズムを意識した作品でもある。】
ー ご存じの通り、古来人魚は不吉の前兆とみなされて来た。又、人間も一部の地域では人魚の肉を食すと不老不死になると言われ、人魚を見ると殺して来た。(伝承)
今作でも、アリエル(ハリー・ベリー)の母は人間に殺された事になっており、7つの海を治めるトリトン王(ハビエル・バルデム:見た目から既に王の領域に達している・・。)は人間に興味を抱くアリエルを心配しているのである。
一方、陸の民も大しけで命を失ったり、津波で被害を受けたり・・。-
◆感想
・アリエルに仕える、もしくは友達の蟹のセバスチャンや、熱帯魚スカットルが物語に面白みを与えている。
■アニメの「リトル・マーメイド」ではアリエルは、青い目で白い肌で有ったが、今作の実写版では、アリエルは有色人であり、髪型はドレッドロックスである。更には”魚顔”なんて言われちゃったりしている。あんなに可愛らしいのに。
・巨大蛸の海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)がアリエルと交わした取引。それは、アリエルの美声と引き換えに、アリエルを三日間だけ人間の姿にする事。
アリエルは海で助けたエリック王子(ジョナ・ハウアーキン)と声は出ないモノの楽しき日々を過ごす。そんな中、エリック王子も自分を助けてくれた女性(アリエルなんだけど・・。)探しより、アリエルに惹かれて行くのである。
・巨大蛸の海の魔女アースラを斃した後、アリエルとエリック王子が船で新しき世界へ出かけるシーン。海中からは多様な皮膚の色を持った人魚たちが、陸地でもエリック王子を慕う人たちが笑いながら二人の船出を見つめるシーン。
そして、ハビエル・バルデム演じるラスボス感半端ない復活したトリトン王が、二人を祝福するのである。
<内容は大体知っていたが、この実写化版は個人的には面白かったです。美しいサンゴ礁やおどろおどろしい巨大蛸の住処などの描き方。
ロブ・マーシャル監督の”陸の民や海の民もお互いの立ち位置を受け入れようよ。人種に関係なく相手を尊重しようよ。”と言うメッセージが伝わってくる作品でもある。>
<字幕版で鑑賞。>
Sea glass
去年の「ストレンジワールド」が最悪のポリコレ祭りで、ディズニーの作品はこんなもんなんだろうなとハードルを低く見るようになりました。勿論当たりもありますし、技術は抜けているものがありますが、きっと上層部の人間が要らない事を言うがために変な方向へ進んでいってしまっているのが残念です。
そして今作も白人レッドヘアーのアリエルをわざわざ改変し、黒人ドレッドヘアーという違うものにすり替えている訳の分からない事をしていました。この時点で期待なんかしていませんでしたが、時間もたまたま噛み合ったので映画館へ。朝イチだったので人入りは2割くらいでした。
んー、思ったよりかはマシというか思っていた通りのものが出てきて、酷いところもあれば褒めるところもあったなという印象でした。トータルではマイナス寄りですが。
まず良かったところをパパッと挙げていくと、ミュージカルシーンは結構良かったです。水中の中で魚たちとカラフルな絵面で踊るシーンは華やかでした。海中生物が大好きなので、カサゴにヒトデにマンタにカメに大盤振る舞いで楽しかったです。
セバスチャン・スカットル・フランダーの動物トリオのコミカルな会話劇もこの作品の癒し要素でした。フランダーは完全に魚じゃないか!とツッコミが止まりませんでしたが、セバスチャンはしっかりとキャラ立ってたなと思いました。
そして特に良いなと思ったのは、冒頭のアリエルVSサメの構図でした。サメ映画マニアの自分にとっては、ディズニーの高クオリティCGから繰り出されるしっかり強そうな凶暴サメを出して、ヒロインにガチでぶつけにきたのが最高でした。サメの退治の仕方もスタイリッシュで、鏡を反射させて自分を映して誘き寄せて、その鏡にサメを突っ込ませるという、過去のサメ映画を作ってきた先人たちが想像できなさそう(失礼)な倒し方が今作のハイライトでした。こんな狂った見方をしているのはごく少数だと思いますが笑
ここからは批判的な意見になります。
まずアリエルの見た目、やはりこれが受け入れられませんでした。もう固定されてるアリエルのイメージは頭の中から離れられないので、仕草も表情もどれもしっくり来なかったです。
アリエルを演じられたハリー・ベイリーさん、今作で初めて拝見しましたが、日本人でも分かる演技の拙さでした。表情の喜怒哀楽がどれも弱モードで、喜びを大いに表して欲しい場面でも喜んでるのか微笑んでるのかレベルの変化でしたし、怒りに任せるシーンも何だか唐突な気がしてモヤっとしましたし、コミカルなシーンも滑り倒していましたし、感動的な場面でも全然泣かないじゃんとも思ってしまいましたし、歌唱力だけで取ったのかなと、製作陣の正気を疑ってしまいました。
正直、アリエルに王子が惚れる要素が皆無だなと思いました。申し訳ないんですがビジュアルで惹かれるものもありませんし、行動に可愛げがあるわけでもないですから、何で王子がそんなに夢中になっているのか全く分かりませんでした。
130分を超える尺の割りには物語が散漫になっており、アニメ版の方が話はしっかりしていたなと思いました。
前半の駆け足さに加え、後半は畳み掛ける雑な展開、特にアリエルが好き勝手やってからの助けますわよ〜の流れ、適当すぎやしないか?とウダウダ思ってしまいました。
アナ雪から続く、"ありのままの自分"というテーマを今回も擦り倒しており、アニメ版ではそこまで攻撃的ではなく保守的だったアリエルが今作はとにかく誰よりも前に立って行動、というか攻撃しまくるので呆れてしまいました。強い女性を描きたいのは分かりますし、そういう作品があるのも勿論理解しています。ただ、それを既存作品でやる必要性があるのかと何度も思ってしまいました。
いい加減、ディズニーも新たなプリンセスを自分たちの手で作って欲しいんですが、過去の作品を改悪する形ばかり取る手法だけはどうにかして欲しいです。映像技術は確かなものがあるので、オリジナルでその真価を発揮して欲しいです。
鑑賞日 6/9
鑑賞時間 9:30〜12:00
座席 S-31
ディズニー版『ラプラスの魔女』
映画レビューを書くのが習慣になると、映画を見終わった時、いいなと思った作品も、これはちょっとなぁと思った作品も、その気持ちをどう言葉にしようかな、と自然に考えるものですが、この作品は違いました。
心の中の第一声は、「監督❗️手を抜いたな‼️」でした。
原作原案はテッパン、予算もスタッフもCGなどの技術スタッフも万全、もちろんお受けしますよ。
事実関係はまったく知りませんが、そんな感じで安請け合いして、さしたる情熱もなく、予定日数内でキチンと仕上げました。どうです?無難に仕上がってるでしょう⁉️
七つの海の娘たちというので、アジア系の娘までいたのだと思うのですが、画面から伝わる世界観は、キューバとかジャマイカなど中南米あたりに限定的な雰囲気で〝世界〟というスケールが感じられませんでした。あの泳ぎの速度では、太平洋横断は無理だし、アリエルの想像のつく範囲に未知の世界(海域)がある、という話との整合性もとれてない。
人種や民族の壁の無い世界を、これでもかというくらいに描こうとしているのに(なにより海の神様の一族の話なのに)、サメだけは敵対的な存在というのは、サメをメタファーとしたある種の人間たちについては差別的に扱ってもいいんだという誤ったメッセージにならないか。そんな心配までしてしまいました。
仕事に置き換えて考えると、始まってしまった企画については、途中で問題が発生したり、判明したとしても、いつの間にか期限までに当初予算を使い切ることが目的化・優先されて、スタッフ全員が疑問を封印(思考停止)して納品してしまった。
私の記憶のなかにある限りでは、『ラプラスの魔女』以来のやっつけ仕事。そんな印象です。
アースラ
アリエル、可愛かったです。予告では違和感はあったかもですが、始まれば笑顔の可愛い
女の子でした。表情の乏しさは、人魚ならでは。人間界という見たこともない世界に戸惑いを見せるのが上手でした。
中でもアースラは圧巻でしたね。ディズニーのヴィランズの世界そのままで、こちらはファンの思い通りだったのではと感じます。
最後のパパがアリエルに足を与えて、別れはさみしいと呟いてたので、最後出てきたときは思わず笑いましたが、陛下のいうように人種を超えて助けあうというのは、本来のウォルトディズニーの世界観だったのではと感じます。
それを考えれば、最後のシーンように、様々な人種が出てハッピーエンドにしたのもうなずけます。
今のディズニー、アリエル? アリエナイ?
いやはや困ったものである。
キャスティングが…じゃなくて、
地元の映画館ではここ数年、ディズニー作品(マーベルなども含めて)が上映しない。昨年一時だけ久々に上映したが。
おそらく原因は、コロナ禍に於ける配信を巡ってのディズニーと全興連のいざこざ。
おまけに最近ディズニーはDVDやBDのレンタルをしていない。セルのみ。
今ディズニー作品を見るには、劇場に観に行くか、購入か、ディズニープラスの配信しかない。
ちなみに私のスマホ(au)からはディズニープラスに入会出来ない。
よって、劇場に観に行くしかない。地元の映画館では上映しないから、わざわざ隣町の映画館まで。
やれやれ困ったものである。
かつてのように当たり前のようにディズニー作品が地元の映画館で上映され、観に行ける事はもうないのだろうか…?
頼みますよ、郡○テ○トルさんよ!(それでなくとも上映本数少ないし…)
今年100周年のアニバーサリーのディズニー。
ここ数年、不振が続く。『ラーヤと龍の王国』『ミラベルと魔法だらけの家』など良作もあったが、昨年は『バズ・ライトイヤー』『ストレンジ・ワールド』が大コケ。『ストレンジ・ワールド』なんてポリコレ云々以前に作品自体がディズニー作品歴代ワーストレベルのつまらなさだった。
この続く不振と手腕の不評もあって、CEOが解任される事態に。
前CEO時代の2019年、同社歴代最高の業績を記録。もうディズニーの天下はやって来ないのか…?
そんな中迎えた100周年アニバーサリー。
現在のディズニーの巨大帝国を築いた前CEOが復帰。
ディズニーの威信を懸けた、絶対にコケられない勝負年。
その先陣を託されたのは、まさかまさかこの作品がまた担う事になろうとは…!
1989年、ディズニー第二の黄金期を開いた『リトル・マーメイド』。
ディズニーにとっても久々のプリンセス物。これぞディズニーと言うべき王道と魅力いっぱいで、世界中で大ヒットを記録。アカデミー作曲賞と歌曲賞も受賞。
今見ると難点やツッコミ所も目立つが(全く自立性のないヒロイン像、世間知らずのバカ娘、自分の愚かな判断のせいで最悪の事態を招く、にも関わらず最後はラブ&ハッピーエンド、人魚は全員白人だけ…)、名作として今も尚愛され続けている。
その“話題”の実写リメイク。
アメリカでは昨年までの不発を払拭する会心の大ヒットスタート。
中国や韓国では不調が伝えられているが、その他の国でも軒並み好調。さて、日本では…?
これだけでもディズニーは安堵した事だろう。
それに見合った成果はあったと思う。
さすがのクオリティーとビジュアル。
実写では表現が難しい海の中。ましてや人魚の世界。
ファンタジーとリアルの狭間。相当苦労したであろう。
海上の近くでは陽光差し込み、本当に海のファンタジー世界に相応しい美しさ。
遊泳シーンの心地よさ。人魚になってお魚さんと一緒に海を泳ぎたい…そんな夢を叶えさせてくれる。
アリエルの魚部分の光沢や尾ビレのヒラヒラ感などは見事。
が、ひと度深く潜ると、結構暗く…。まあ実写(リアル)なのだからそうなるのは当然だが、アニメのような終始ファンタスティックに…とはならない。
セバスチャンやフランダーやスカットルもリアル。それでも最大限デフォルメはされているが、さすがにアニメのような愛らしさはない。
リアルなカニや魚や鳥が喋るんだから、ある意味ホラー。ま、こればっかりは仕方ないが…。
90分弱だったアニメ版の尺から、130分超えの長尺へ。
より丹念な心情や描写で補完。
アリエルもエリックもアニメよりキャラ像をしっかりと。
アニメではアースラとの契約の際、ほぼ流されるままだったが、本作ではいったん拒むなど、ただの夢見少女だけではない。
エリックはアニメ版ではなかったミュージカル・シーンが設けられたり、これまたアニメ版では居なかった母君が登場するなど、特にキャラの描き込みが追加されたと言えよう。だってアニメのエリック、単なる理想のハンサム王子にしか過ぎなかったし。
アニメでは時に印象残らなかったエリックに仕えるグリムズビーもナイスなキャラに。
ここら辺の新解釈は実写リメイクならではだろう。
実写ならではと言えば、序盤の船沈没シーンやアースラの魔力、クライマックスの巨大アースラなどは、スペクタクル感やスケール感や迫力は増し。
まあその分尺が伸び、飽きはしないが、ちとアニメに比べ長さや間延び感も否めないが…。
音楽は引き続きアラン・メンケン。やっぱり、この人が担当してこそ。
リン=マニュエル・ミランダも参加。
ディズニーの新旧御用達作曲家、夢のコラボ!
有名曲も復活。「パート・オブ・ユア・ワールド」は美しいし、「アンダー・ザ・シー」の楽しさは変わらない。これらを劇場大スクリーンで聞けただけでもめっけもん。
新曲もいい。声を奪われたアリエルの心の声を代弁すらも。
ディズニー作品に於いて音楽は如何なる場合も“ハート”だ。
ビジュアルや音楽については一通り語ったので、いよいよこの“話題”に触れたいと思う。
アリエル役に抜擢されたハリー・ベイリー。
本業は歌手。姉との姉妹デュオで人気になり、ディズニーのTVシリーズで女優活動も。本作が初の大役で初の主演。
まさに彗星の如く現れた大型新人!…と注目の的だが、その“注目”は別の意味でも。言わずもがな。
実際見た限りの私の印象は…
最初はやはり違和感を感じた。やっぱり、ねぇ…。
でも確かに、歌声は素晴らしい。普段ディズニー作品は吹替で見る事多いが、彼女の歌声がどんなに素晴らしいか聞きたい為に、今回は字幕で見た。
純粋に歌声と魅力で選んだ。ディズニーのその選出理由に嘘偽りはないだろう。
魅力もあり、当初の違和感は薄れていった。
が、完全払拭とまではいかなかった。と言うのも…
アニメのアリエルって確かに世間知らずのバカ娘だが、それでもあの愛嬌やくるくる変わる喜怒哀楽の表情が愛らしかった。ハリー・ベイリーも頑張ってたけど、ちと乏しかったかな。まあ、アニメのような表情やリアクションをしろなんて無理な話。それが出来るのはジム“グリンチ”キャリーくらい。
それからアニメのアリエルのもう一つの魅力は、ボリューミーな赤毛。今回はハリー・ベイリーの“人種”に合わせてかドレッドヘアになってたけど、これは監督やヘアメイクの意向なのかな…? だとしたらこれもステレオタイプの押し付けに過ぎない。ヘアなんてやりようによっては再現出来るし。
総じて、言われるほど悪くはなかった。歌声は素晴らしいし、魅力もあった。が、以上の二点からアニメほどの魅力には至らなかったのが本音。
キャスティングが発表されて以降、何かと言われ続けている。言いたい気持ちは分からなくもないが、中には作品を見もしないで貶す輩がいる。せめてちゃんと見てから言おうよ。見れば何言おうとこっちのもんだし、そもそも見ないで貶すのは作品や関わった全ての人たちに失礼。言語道断。
こんな心ない誹謗中傷を知ったら、ハリー・ベイリーも泣くよ。日本に失望するよ。
アリエルの黒人化もさることながら、他に気になった点が幾つか。
アニメでは人魚は皆、白人。さすがにこれはダメだろうと、今回はほとんどが黒人やアジア人やラテン系など、寧ろ白人がいないくらい。アリエルの姉も人種様々で、一応“七つの海の娘たち”という設定だからこれはこれでありつつ、アリエルの黒人化以上に昨今のディズニー印のポリコレ意識が濃すぎる。ラストシーンの人魚と人間の垣根を越え、多様性に溢れた世界は一つ…というメッセージは素敵だが、昨今のディズニーのやり口からあざとさもうっすら感じる。
アニメでは登場しなかったエリックの母君。エリックは白人なのに、母君は黒人。何で…? エリックの「元々王家の人間じゃない」って台詞から察するに、養子とか何かしらの設定あるんだろうけど、何故ここを変える必要ある…? ストレートに王家の子供じゃいけないの…?
女王の実子だったら、エリックも黒人にしなければならない。でもそうしたら、黒人少女と白人イケメンの“ラブストーリー”が描けない。また、女王がエリックと同じ白人だった場合、そういう位に就けるのは結局白人だけ…なんて言われるだろう。おそらくディズニーの狙いはこれらにもあるだろう。個人的に、こっちの方こそ指摘すべき点だと思った。
スカットルの声はアジア系のオークワフィナに。ラップ調の歌は良かったけど…。
アニメでは音楽家のセバスチャン。本作では執事長に。音楽家だからこそ「アンダー・ザ・シー」やボートのランデブーのロマンチックな即興演奏が活かされたのに、そこも変える必要ある…?
メリッサ・マッカーシーのアースラ。今他に考えられないくらいのぴったりのキャスティング。さすがのコメディエンヌぶりと存在感。ある理由から一部のドラァグクイーンから批判が起きているというが、その理由にメイク担当がうんざりするのも分かる。確かに「バカバカしい」。(アースラはドラァグクイーンをモデルにしたキャラなのに、メイク担当にドラァグクイーンがいないという理由)
作品の魅力や楽しさより、こういう点ばかり指摘される。
もうディズニー作品は純粋に見れないのか…?
見る側の意識の問題でもあるし、ハリウッド/ディズニーの過剰なポリコレ意識の問題でもあると思う。
ハリウッドで長らく問題視されていた“ホワイトウォッシング”。
これ、何でもかんでも白人ばかりって問題もあるが、ちゃんとオリジナル通りやろう。オリジナルを尊重しようって事だとも思う。
だから『アラジン』のオリジナルを尊重したキャスティングは良かった。『聖闘士星矢』でさえ主役に日本人を起用した。
非白人を白人にするのはダメ。
なら、元々白人の設定を変えるのはOKなのか…?
非常に矛盾を感じる。私が気になるのは、この矛盾一点のみだ。
ディズニーでは『リロ&スティッチ』や『モアナと伝説の海』の実写リメイクが企画されているが、もしその時、人種が変わったら…?
今のディズニーがそんな事絶対する訳ないだろうが、今回みたいに“純粋に歌声と魅力で選んだ”と“変わった”場合、納得するだろうか…?
間違いなく、人種差別だ!何故白人に変わる?…と、大炎上するだろう。
それは本作だって同じ。ディズニーやハリウッド業界、評論家たちにとっては誇らしい多様性アピールだろうが、反して声を上げているのは、何も人種を差別したいからではない。
オリジナルを愛しているからこそ。
皆が愛したオリジナルのイメージを崩したくないから。
例えば、今大ヒット中の『マリオ』。もしディズニーで映画化されていたら、ピーチ姫が黒人になっていたり、ルイージがゲイキャラになっていたかもしれない。…いや、なっていただろう。今のディズニーならやりかねない。
誰だって好きなキャラのイメージは変わらず、そのままであって欲しい。
私の今回の『リトル・マーメイド』の意見はどちらかと言うと、否定派寄りだ。そんな私の意見も“差別”に当たるのだろう。それは甘んじて受け入れる。でも…
ディズニーの押し付けがましいポリコレは確かにうんざりだけど、黒人のアリエルが嫌なんじゃない。
オリジナルを尊重して欲しい。これが私の本音だ。
あれこれ色々書いていたら、今のディズニーの立場には少々同情も禁じえない。
ポリコレのアピールを躍起になる余り、おそらくディズニーは今後、主役に白人や白人キャラを設定する事が難しくなるだろう。
もし白人にした場合、また人種差別だのホワイトウォッシングだのって言われるに決まってる。
だからずっと、ポリコレを意識しなければならない。ひょっとしたら今後製作される『トイ・ストーリー』や『アナと雪の女王』の新作だって、キャラ設定が突然変わってるかもしれない。その時ディズニーは、キャラの必要性に応じて…なんて抜かすかもしれない。
そんなディズニー、アリエル? アリエナイ?
そんなしがらみにモヤモヤせず、またかつてのようにディズニー作品を純粋に楽しめる時はもう来ないのだろうか…?
子供の頃から大好きなリトルマーメイド
子供の頃から大好きなリトルマーメイド。
早くからキャストなど色々騒がれていましたが、どういった映画になるのかずっと観に行きたいと思っていました。
私自身が小さい頃から夢みてきた個人的なアリエル像や世界観はどうしてもあるので、観る前は自分の持つイメージの違いなどに馴染めるか戸惑いもありました。でも予告の素敵な歌声を聞いて、新しいアリエルを楽しみにしていました。
そして観た感想は、
リトルマーメイドの壮大なスケールが表現しきれていなかったかなと感じました。世界観は前述した通り、私のずっと求めていたメルヘンな世界観とは違っていたので、別のものとして楽しもうと観たのですが。
求めていた世界観と違っても、これはこれで素敵!と思わせるような深みと説得力に欠けていたかなと感じました。
全体的にテンポが早すぎて、それぞれの登場人物への気持ちやストーリーが入り切らず。
数えきれない程アニメリトルマーメイドをみている私でも、登場人物の行動や人柄や設定があまり読み取れなかったです。
初めてリトルマーメイドをみるかたなんかは、何故アリエルとエリックが恋に落ちたのかさえも(そしてそれが生まれた海や仲間全てを捨てていく程までの情熱的なものだったのかも)ちょっと疑念を抱くのではと感じました。
陸に上がってからの世界は、今回の主役に合わせてつくられたのかアニメとは全く違う国になっていました。それがどうしてもモアナの世界にしかみえなかったのですが(モアナも大好きなので)それはそれで魅力的と思えればいいのですが、一体どういう設定の国なのか色々な違和感を感じ
いまいち入り込めずでした。ファンタジーとはいえ、ハリーポッター映画のように作り込まれていて創造を駆り立てるくらいの魅力を感じませんでした。
セバスチャンとフランダーなど海の世界に関しても同じでした。勿論ところどころには可愛らしい素敵なシーンがあったと思います。女優さんも魅力的な可愛さのある人で声も綺麗ですごく頑張っているんだなとは伝わって。でもアニメのように応援したくなる程に役には感情移入できませんでした。
せっかくの一番楽しみにしていた歌唱シーンもなんだかせかせかして、なんで急に歌いだしたかに違和感を感じてしまい美しい声に浸る暇がなかったです。ヴァネッサも楽しみにしていたのですが、ちょい役みたいな感じにあっという間に終わってしまいました。ところどころにこの新しい世界になぜか入りきれない違和感を感じました。
全体的に「美しい」という言葉を殆ど使っていないところや、人種や見た目の壁のない世界を目指してというようなメッセージのように受け取ったのですが…
それを納得できる殆の深みと説得力が今回は感じられませんでした。王子様の歌唱シーンも、この急ぎ足のストーリーの中必要だったのかな?と。アリエル役の人の歌をもっといれた方が良かったのでは。
そして運命の出会いというよりは、人と人魚というだけであって実写では普通の恋のようにみえました。実写では難しいと思うけれど、セバスチャンはもっと深みのあるカニでフランダーも情にあつい魅力的な友達と思っていたのですが、そこも作り物感やおまけ感がすごくあった。
時間やコストなど足りなかったのかな…とも少し考えてしまって、ディズニーの魔法にかかるような感じで観られなかったのが残念でした。
この映画が全く新しいメッセージのあるものなのか、それともリトルマーメイドの実写版なのかがとても中途半端に思えたところが個人的には残念でした。実写版というのは難しいなと改めて感じました。アニメなど原作の世界観により似せるものを実写版と呼ぶのか、そこから全く離れたもので表現してくる場合それを凌ぐほどの世界観と原作とリンクした感じをみせられるのか
内容を変えすぎるのは難しいのかなど
色々と考えさせられました。
キャストさんそれぞれの魅力やところどころでは楽しめたかと思います。
リトルマーメイドについてはまた今後何十年後かに是非もう一度別なかたちでも実写化があればいいなと思いました。
ミュージカルシーンのみ好き🐡
ネタバレ注意
実写版ストーリーとキャラクター描写に関して
、
追加▶︎【幼い頃からアニメ版リトルマーメイドが大好きなのもあり、それと比較して感想しています】
、
ネタバレ注意!
ストーリーの本筋に関してはアニメ版と大差ありませんがアリエルとエリックと言うキャラクターの扱いがざつにかんじました
黒人が〜と色々言われてた様ですが可愛いです、ただし演技指導が下手すぎて喜怒哀楽がかなり乏しい
エリック王子が美女に化けたアースラと結婚をすると聞いてショックを受けて、アニメでは涙を流します
この実写版アリエル、全く泣きません。
最後に父親とお別れするシーンでツー…と流すだけです
また笑顔で笑ってほしいのに、キョトンとした表情ばかりで本当に残念でした。
保護されてお風呂に入れられるアリエルが石鹸を齧りついちゃうのですがキョトンとしてます
そこは口からシャボン玉を出してお茶目なアリエルを演出してほしかったです。
ちなみ花も食べます(笑アニメではお父さんに花を付けたり、と可愛いシーン多かったのに。
これは個人的な好みですがアニメ版のアースラがアリエルを人間にする薬を作ってた時に歌う曲がとても好きで「いただきねぇ〜♫」と言う所のタコ脚がくるくる回転して巻きつきバァ!と広がるアニメーションがとても好きなのですが実写版では「タコ脚」の動きに演技がなくて本当に残念でした……
人間になったアリエル、もちろん泳げないはず…足をジタバタして溺れそうになるアリエルをセバスチャンとフランダーは地上まで引っ張ってくれるのがアニメ版でしたが
実写版はセバスチャンとフランダーは見てるだけでアリエルが器用に足を左右に動かして地上まで泳いで出ます、そして漁船の縄に捕まりワカメから登場!!!……監督は馬鹿ですか?
このアリエルは人魚でも魚でもありません
普通にエリック王子を助けた海辺に辿り着いて、エリックの飼い犬が匂いで懐く、でいいじゃないですか!!!(飼い犬の演出も雑)
フランダーが大好きなのに出番も殆ど無いです
と言うか良い所あった?
アリエルの一番仲良しの魚なのに……
美女化したアースラが鏡にダーツ?を指して
鏡をくいっと下ろすシーンも好きなのに
実写版ではただソファーに寝転がって歌ってるだけでした…自分は王子様の嫁になる!アリエルの声は私のモノ!! ともっと部屋を好き放題荒らして欲しかった!
しかし、ニセアリエル役の方は可愛かったなぁ…表情の凸凹も良く出て…
どちらと結婚したい?と聞かれてるみたいでちょっと辛い…
アニメでは、美人アースラとエリック王子は
船の上で結婚式をあげて魚や鳥達が邪魔をします
アリエルは海に住んでいたのもあり「人間の戦い方」を知りません。
サメから逃げるのが精一杯な好奇心旺盛な女の子です。また人間になって3日しか経ってないので歩くのですらおぼつかない…はずなのですが
実写版では、何故かお城で結婚式をあげるので魚達は助けに行きません、フランダーも助けに来ません(鳥とセバスチャンがメインでした)
さて、アリエルはどうするのか?
アースラとキャットファイトをして
アースラの首元にある貝殻のネックレスを引っ張ろうとします…最悪過ぎません?
アリエルは暴力、人間の戦い方を知らないのに取っ組み合いをします。
スーパーファミコンのアリエルですら泡を出してアタックしますよね?パンチとキックなんて知りませんし、人間になってまだ3日です。
歩くのですら覚束なくて、ヒールがある靴を脱がないと満足に歩けない子です。
何か実写版のエリック王子、アースラに洗脳されてませんでしたよね?
アニメでは声と共にエリックを洗脳してる様な演出があったのですが……
その後、巨大化したアースラをアニメでは
エリック王子が船の帆を操作してアースラを撃退します
実写版では、何故かアリエルが船の帆を操作します、エリック王子はハァハァと体力無いので黙って見守ります(笑
アリエルは人間になって3日しか経ってません、腕力もそんな無いはず…沈没船の帆を動かせれるほどの力は無いと思います。
そう言う所はリアルにしないので、本当にモヤモヤします。だったらもっとフィクションを取り入れて、海の中に桜みたいなサンゴを取り入れたりしてカラフルにしてほしかった。
アリエルが帆を一生懸命動かそうとしてた時にエリック王子が抱きしめる様に一緒に帆を動かす演出なら最高でしたがしません。
アースラを撃退して、沈没船は波に巻き込まれます。
その時にアースラが持っていたトリトン王の魔法の槍?が海に流れます
エリック王子も波に飲み込まれてます
アリエルは迷います、お父さんの槍を取りに行くか。エリック王子を助けるか
……まさかのお父さんの槍の方に行って
その後のんびりと会話します、棒立ちです
この映画はオーバーリアクションが少ないです、喋れないアリエル、身振り手振りで意思疎通をするのかと思いきや動きません。
ボディランゲェージ!!!(アースラ談)
しなさいよ!!!w
実写版アリエルは物に執着し過ぎっ‼️💢
エリック王子ではなくて、エリック王子の石像や人間の道具の方が好きなんじゃないの⁉️って思うぐらい、人魚のガラスの置物もいる??
アニメでは、エリック王子が海辺に
アリエルは海でお互いを見つめ合ってます
近いのに届かない…この距離感と心理描写がアニメでは最高でしたが…(エリック王子が助けられた海辺、アリエルが上がった海辺が同じなのも最高なのに……そう言う所を取り入れてほしい、訳分からん設定いらないので)
実写版では、エリック王子は城で座り込んでます、犬が吠えるといつの間にかアリエルがいました。
そして、電動ボードに乗って……結婚会場へ…
リトルマーメイドの時代風景って、洗濯機も無いのに、この実写版ではボートが手漕ぎではなく電動ボードで高速で移動したのを見て観客がクスクスと笑い出してました(笑
キスして〜🎵の所は手漕ぎボードだったのに
最後は肩の力が抜けたのか電動ボードになるおかしさ。
またアリエルが足を手に入れてる所
アニメでは足を伸ばしてぴょこぴょこと動かすシーンが可愛いのですが
実写版では、ワカメに包まれて
ワカメをかき分けると足が見えて喜ぶ…と言う、めちゃくちゃ汚い感じになってました…
そう言う演出にセンスを感じない
どんなに足がキレイなシンデレラでも
ワカメを掻き分けて足が見えるとキレイと思いますか?おえっ!!匂いまで漂いそう。
この実写版では「アンダ•ダ•シー」のシーンは1番の見所です、そこは本当に可愛かった!
アリエルが城に保護される所のオリジナルソングも好きです!
(でもここから一気に魚の登場が減ります、だか、船で結婚式あげていれば魚達が手助けできるのに!!3Dモデルがあるのだから使おうよ!)
でも、エリック王子の歌のシーンは微妙かな〜(笑 あまり耳に残らなかった
最初にエリック王子が乗ってた船が台風に巻き込まれて壊れるのですが
その壊れた船の部品を何故かアリエルとアリエルのお姉さん達とトリトン王が掃除してたのも笑いました。
(ラストで子供の人魚とかたくさん出てくるのに……唐突に現れるのでオバケかと思いました)
トリトン王は鎧を着けてたので、乳首禁止なのかな?と思いましたがエリックがこれでもか!と胸下と乳首を見せるのでそうでもなかった
昔は王子様が姫サポートに周り助ける事が多かったですが
今は、女つよいつよいアピールが当たり前なんですね……トイストーリー4でもそうでしたね…ウッディは女に振り回され今までの相棒達と離れる、バズは「内なる声」を聞かないと行動できないアホ化……
アリエルと言うディズニープリンセスは
戦えるキャラではないのだけどな……😢
(絵本の人魚姫の話だって、姉達からナイフを渡されても何もしなかった、出来なかったじゃないですか…それにアリエルが海の魔女に頼ったのに、自分自身でアースラを撃退する意味も分からない)
監督と脚本は本当に分かってない思います。
もしかして、ミュージカルの所だけやりたかった?(笑
せっかくアリエル役になったハリーベイリーさんが気の毒です……王子様よりまずは部屋の物色する泥棒みたいな姿…石鹸や花を食べてフォークのシーンは白い目で見られ更に変人扱いが増す…魚は最初だけ気合い入って最後は全く出てこない、アリエルを手助けする魚達はいない…😢
またハリーベイリーさんの「肌の色」が加工されてるのか色が白く見える所がありました
髪の毛も一部ドレッドにしてるけど海の中ではふわふわしたロングヘアーになってたりと…
(海のシーンは髪の毛がCGでした(笑)
髪の毛をグイッと引っ張るシーン本当に痛そう見えました…😢
彼女も、きっともっと喜怒哀楽が激しいハキハキとしたアリエルを演じたかったはずなのに…
悲しいです……どうしてこうなったのか…
余談、ゲーム「キングダムハーツ2」
リトルマーメイドもオリジナルストーリーですが、アリエルが人魚だから人間のあなたには会いに行けない、と落ち込むのですが
エリックは「もっと泳ぎの練習すれば良かった、そしたらキミに会えるのに」
と言います、人間にならなくてもアリエルとエリックの愛は結ばれるのです。
泳がなくても海の中で呼吸が出来なくても、アニメ版のエリックは潜ってでも助けに向かいましたよね?実写版は手助けしないし、自らアリエルを迎えに行こうともしない、好きではないのでは?(笑
そう言う所が「応援できない男女」なんです
どこが好きになったの?人魚と人間の交流を繋げるために仕方なく付き合ってる感……。
確かに、この2人が知り合って3日だけです。
だけど、掟を破ってまで人の命を救おうとしたアリエルの優しさ、声を失っても会いたいと願ったアリエルの健気さと明るさ
エリックはもっともっとアリエルの事を知りたい!もっとキミを好きになりたい!と思ったからお互いに両思いだったんです。
決して、歌声だけで惚れた訳ではありませんよ
…なのに、実写版のエリックは足があるのにも関わらずアリエルが消えてから海辺を探索もせずに、体操座りみたいに座ってお城で落ち込んでます…アリエルから迎えに行く…
エリック王子、探すのを諦めてますよね?
そう言う人物の動かし方に残念でなりません。
映像面や音楽、また人魚のデザインもステキですがストーリーと人物描写だけ好みではありませんでした💦
.
.
追加、吹き替えで2度目観に行きました
やっぱりスクリーンで観ると楽しいですね。
アリエルは「人間の物、人間の生活等」が気になり
エリック王子は「人魚と言った未知の生物」に
憧れがある様に見えてしまいました。
2人共、物を収集してましたよね。
アニメ版アリエルは船で犬と戯れるエリックを見て一目惚れしてしまうのですが
実写版は一目惚れと言うより、人間への探究心や興味ある感じに見えました。
エリック王子も同様で人間側ではファンタジーとして扱われてる人魚に会ってみたい印象で最終的にお城でアリエルが消えた時に探しに行かないので諦めてる様にしか見えないから、冒険したい、感じでも無く、アリエルは恋愛対象ではなく「人間と人魚の共存の世界」に興味あるから付き合い始めた、感じに思えてきました。
…結婚式見たかったなぁ…
最近のディズニーは夢を見せてくれなくて
現実を叩きつける事が多いですね
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