リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価
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ネットの評価に騙されるな普通に面白い
観たい度△鑑賞後の満足度◎ 今はポリコレ云々で批判的な意見もあるが、将来diversityを先取りした映画として評価されるかもしれない。これを観た子供達が大きくなる頃はそうなって欲しいものだ。
※2025.05.05. 8回目の監視。【Disney+】
告白しよう(誰に?)
私がこの映画(欠点だらけなの実は分かってます)大好きで評価を高くしているのはただ一つ、Jonah- Hauer-King の歌う“Wild Uncharted Waters ”を聴く度に泣いてしまうからだ!…言っちゃった:P
私がこの映画が好きで高評価な理由は何せ「あばたもえくぼ」で。その理由は書きませんけど(初めて鑑賞した時に鳥肌が立ったシーンが一つだけ。それからは見続けてしまった)。と言うか誰も興味ないでしょうけれど。
※2023.07.31. [TOHOシネマズ橿原]7回目の鑑賞。
台詞と歌詞殆んど覚えた(英語ですわ、勿論)。“セ・バ・ス・チャーン”がしばらく口癖になりそう。
※2023.07.20. [ユナイテッド・シネマ岸和田]6回目の鑑賞。
6回も観ているとアリエル(人魚姫)が黒人でも全く違和感は無い。
※2023.07.16.[TOHOシネマズ橿原] 5回目の鑑賞
5回鑑賞してアニメに忠実にする必要はなかったのではとは思う。ポリコレの問題よりも一人の女性が二つの世界を繋ぐ挑戦と勝利の面をもっと強調すべきと。でもまあ“お伽噺”ですから☺️
あとは“Wild Uncharted Waters”をカラオケで歌えるようにならないと。
原作の童話の設定とはいえ、エリックの人柄を見抜いて一目惚れしたアリエルの慧眼はなかなかなもの。
ジョナ・ハウアー=キングも、おとぎ話の王子様という一歩間違えばジョークになりそうなキャラクターを非常に魅力的に好演。ロブ・マーシャルの演出の助けも有ってだと思うけれど。今後が楽しみ。
ミュージカル・ナンバーでは“Kiss The Girl”が楽しくてお気にいり。
“Part of Your World (Reprise)”と“Wild Uncharted Waters” も、アリエルとエリックとの互いを求める想いが溢れていて切ない。(ディズニー風“相聞歌”というところかな)
※2023.07.03. [ユナイテッド・シネマ岸和田]4回目の鑑賞
4回観た後で評価変えてます(無節操な奴!)
※2023.07.02. [TOHOシネマズ難波]3回目の鑑賞。
3回観て好きになった(節操の無い奴!)
アンデルセンの「人魚姫」やディズニーのアニメ版と比べずに、これはこれとして観たら、“ロマンチックやわぁ、ロマンチックやのぉ”と素直に泣ける。
ただ、サメに襲われるシーンとスカットルがフランダーのいるところで小魚を食べるところはいただけない。
※2023.06.29. [シネマサンシャイン大和郡山 IMAX] 2回目の鑑賞
1回目より泣けた。二人の恋心がより良く分かって。
不思議なことに、前半はそうでも無かったが、後半はハル・ベリーが可愛く見えてきた。
ただ、歌唱力はともかく演技力では物足りなさが残る。共演陣(ジョナ・ハウアー=キング、メリッサ・マッカーシー、ハビエル・バルデムに助けて貰ったところ多いし)
CD買っちゃいました(日本語版が有るのには驚いたが)
【初回鑑賞後の感想】
アニメ版は未見で、馴染み親しんだ「人魚姫」の話と思っていたら後半から意外な展開でビックリ。ラストもウルッと来ちゃいました。そゆことで不満も色々有るけど点数は甘くしてます。
中盤までは退屈さと違和感が拭えず、海中の映像も『アバター/ウェイ・オブ・ウォーター』を観た後ではどうってこと無い。
②サメに襲われるシーンも“またかよ”もいう感じで興ざめ。『ジョーズ』の功罪だが、サメは脂身の多い生き物を主に食べるのであって、よっぽど腹を空かしてなければ何でもかでも襲う訳じゃない。
③純朴な子供の頃は人間の世界に憧れる人魚姫に何の疑いもなく共感していたけれども、人間世界がイヤというほど分かったこの歳になると、海の中の方が良いのに…お父さんの言う事を聞いときなさい…と言いたくなる。
④それにボーダーレスでないと悪く言われる昨今の風潮は分かるが、何でも人種をまぜこぜにしたら良い、というものではないとも思う。
⑤一番不満足だったのは、「小麦色のマーメイド」でも白人でもアフリカ系でもインド系でも中東系でもラテン系でもアジア系でも構わないけれども、平安時代であれば美人だったろう御面相の女優ではなく、王子様が一目惚れするくらいの可愛いか、別嬪さんをアリエルにキャスティングして欲しかったですね。
タコババアが化けた女の子の方が可愛かった。
基本的におとぎ話なんだから、オールドファッションかもしれないけれども最低線だけは守って欲しかったね。
おかけでロマンチック度が半減。
(若い頃のオードリー・ヘップバーンだったらどうだっただろうとか想像してしまう…)
⑥それと、アリエルは結局何をしたの?という点で物足りない。
王子様に会いたい、人間になりたいという思いをタコババアに悪用された挙句、人間になっても王子様が偶々好いてくれたから良かったものの自分から殆んど何もしていない。タコババアに騙されたと分かってやっとアクションをとるが、それもカニ・魚・海鳥のトリオ(コイツらウザかったわ)が暴いてくれたおかげ。
海中でタコババアと戦うところも、王子様が何故か突然現れて(しかも深い処まで潜って)槍?を投げるというご都合主義あり、あんなに海が荒れているうえデカイ渦巻きまで起こっているのに、人魚の細腕でタコババアに突っ込むように舵をとれるとは思えない。
女性の時代といわれる最近の映画にしては珍しい自発的ではなく受動的なヒロインで、『エバーアフター』のシンデレラのドリュー・バリモアくらい困難を自力で切り開いて欲しかったね。(最近のスウェーデン製のシンデレラ映画でも灰被り娘は自分の運命は自分で切り開いていたし)
娯楽映画の女性像は後退してる?
⑦タコババアの活躍は嬉しかったが、巨大化するのならいっそ『テンタクルズ』のように馬鹿でかいタコになってくれたら良かったのに。
それに船の舳先で突かれたくらいでくたばるなんて弱すぎ。
⑧と、結構不満点を並べましたが、ラストは、親子の和解と、地上人も海底人(『海のトリトン』を思い出しますね)も地底人(出てきませんが)も異民族・異文化・異人種でもみんな仲良くしましょうと云う童話らしい気持ち良い終わりでした。
アリエルはとっても可愛くて魅力的でした。
エリック王子はアリエルのよさを見抜き大切に思うとてもよい人で、執事も王子のことを第一に考える信頼に足る人でした。
テーマはとてもシンプルで「異質の者とも必ずわかり合える」という普遍的なものでした。
最後の「海岸で人魚と人間がお互いいれ混じって旅立つ二人を見送るシーン」に、この映画を作った人たちの思いが溢れているように感じました。
評価が低い人もいるようですが、多分、小さい頃に見たアリエルのイメージとの違いに拒否感があったのではないでしょうか。
私自身も、最初に見た人魚の泳ぎ方がなんとなく無気味だった(失礼な表現ですみません)ことや、(魚や蟹がリアルだからこそ、つい)「声帯のない魚や蟹がどうしてしゃべれるのか」「そもそも、鼓膜は空気の動きを感じて音を認識するのに、なぜ海中で音が聞こえるのか」など、(どうでもいい)違和感がありまくりでした。
しかし、見続けているうちに、だんだん違和感も薄れてきました。(単に慣れてきただけ?)
最後まで見て、この映画を作った人々の思いを感じ、「見てよかったなあ」と感じた作品でした。
みなさんも、ぜひ、この映画の素晴らしさを楽しんでくださいね!
「ポリコレ批判」の滑稽さ
セバスチャンの成長物語
疑問に思ったこと▼
・人魚と人間の橋渡しになるってエンディングだったけど、ならば人魚のままで愛せよ、と思ってしまった。足が必要な理由ないでしょ。陸を旅するならわかるけど、結局海に繰り出していくならなおさら人魚のままで良くない??
印象に残ったシーン▼
・トリトン王の「娘のために最善を尽くしてきた」と言う言葉に「それはどうでしょう?」とはじめてセバスチャンが反論するシーン
→今まで、トリトン王に物申すシーンがなかっただけに(ごますってた)衝撃だった。
・隣の海藻は青く見える
・罪悪感は顔に出る
・時が海岸線を変えてしまっても僕は変わらない
→お母さんと、陸は海に侵食され続けていると言う話をしたあとだったので沁みた。
感想▼
・この物語は、アリエルの成長ではなくセバスチャンの成長物語だと思う。父親が最初は娘を理解しないが、最後は理解を示す。その過程がセバスチャンを通して描かれているので、父親の葛藤が観客にもよく伝わった。
・アリエルのビジュアルは、アニメとは違っているが可愛らしく表情や仕草がチャーミングで魅力的。
・人生で初めてのIMAX体験。アリエルの歌声に心が震え、鳥肌が止まらなかった。この映画はIMAXで観てこそだと思った。
・最初の海の映像で画面酔いした。
・エリック王子についても掘り下げがあって、そんなにいろいろ抱えた王子だったとは知らなかった。
・アースラに、いくら魔法とはいえホイホイ騙される王子のちょろさよ。真実の愛とかディズニーが大好きそうなのに、そこは真実の愛でカバーできないのか。笑
・スカットルのポンコツっぷりは笑えた。たまにファインプレーかますので憎めない。
・陸を夢見るアリエルと海を夢見るエリック。ともにルールに縛られ自由を求めていると言う点でつながる。
・アースラが巨大化した時、世界観が壮大で違う映画始まったのかと思った。
・アースラが妖艶で魅力的。そして賢い。声があったら一発で王子を落としてしまうだろうという判断も的確。アリエルの能力をしっかりと認めている点ではトリトンよりも大人。幼い頃には気づかなかったヴィランの沼にハマりかける。
・アリエルの母も人間界に興味があった、と言う設定になっていたので、人間に好意的に接しようとした母が殺されたのだろうか?人魚は船を沈没させようとしてくるという迷信で殺されたのか?アニメでは海賊に虐殺されたと言う設定だったが、、、。
・地球の7割が海なのに、海は小さすぎると言うアリエルの無知さと傲慢さ。
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帯をつけるなら▼
あなたの世界を夢見て。
分断された合衆国に、その初心を思い出せと呼びかける切実さが、ラストに無条件の感動を与える
まず初めに、演出面に関しては殆ど褒めるべきところが見つからないほど悲惨であり、
無自覚的レイシストだとか、ディズニー低迷期に制作された例のアニメ映画に未だに郷愁を引きずる厄介なファンだとかに猛烈なバッシングを受ける本作の評価の大勢を否定することはできないのだが、
アメリカ合衆国の現在に対する切実な思いをなりふり構わずぶつけたラストシーンを観ては、擁護のひとつも必要であろうと思わされてしまう。
海を統べるトリトン王には7人の人魚娘がいて、それぞれが7つの海を司っている訳だが、この娘たちはアングロサクソン系、北欧系、アフリカ系、アジア系、インディアン系などとそれぞれ人種が異なる。
片や陸上。
時は大航海時代。スペインと植民地競争を繰り広げるイギリス(この国名は明示されない)の大西洋上の植民島が舞台であるようだが、その島の王女はなぜか黒人であり、臣下の白人やらアジア系やらの人々を従えている。
海中でも陸上でも、あらゆる人種が混在していながら、それが物語においてなんら機能を果たしていない。人種差別のない世界を描いているようでありながら、この表層的な取り繕いは現実の問題を無視した、むしろ差別を助長するような振舞いとも取られかねない。
しかし、ラストシーンに至り、その出鱈目な振舞いが切実な願いに昇華する瞬間が訪れる。
結ばれた王子とアリエルは、作中語られる“まだ見つけられていない土地”へと出帆する。
言外に語られるその土地とは、もちろん、北アメリカ大陸に決まっている。
結ばれた二人の男女は、異人種であると同時に、移住者である。
その二人が今、アメリカ合衆国を建国する旅に出るのだ。
沖合に停泊した帆船に向かい、ボートを漕ぐ二人。
ふと振り返ると、島の人々、そして姉妹の人魚たちが二人を見つめている。
アングロサクソン系、ノルマン系、アジア系、アフリカ系、インディアン系・・・。
彼らの切実な表情が訴えるのはまさに、現実のアメリカに向けた“移民国家としての初心”
に帰れという切実な希望である。
この瞬間、あらゆる人種を雑多に起用しつつも説話的機能を有さないという出鱈目な振舞いが、ある願いの切実な表明として画面の上に結実する。
説話上の辻褄を合わせないがむしゃらさがむしろ、願いの切実さを強めるという、映画においてしばしば見られる現象がここでも起こっているのだ。
それと合わせて、悪役のタコ叔母が化けて王子を誘惑する美女の姿は、あまりに不健全さの欠けていた画面に多少の深みをもたらす魅力的なファム・ファタールとして機能していた。
以上2点において擁護しようと思う。
異文化交流
当該作品は、先週6月9日に公開され、週末興行成績初登場1位の作品です。
アニメ版は、1989年に公開されています。
映像と音楽が素晴らしいミュージカル映画でした。
文句なしの満点です。
なぜ、ストーリーも音楽も知っているのに、こんなにも感動してしまうのでしょうか?!
社内抗争でCEOが交代し、
デサントス知事の意地悪で自治権をはく奪されたDisneyですが、
「不朽の名作」で、またまた復活か?
村の祭りで奇妙な行動を取るアリエルの姿からは
「ローマの休日」のヘップバーンを思い出し、
アリエルとエリックの最後のシーン(幸せだけど将来が不安)は、
「卒業」のラストシーン(バスの中)を思い出してしまいました。
王子様とお姫様の恋、と言ってしまえば単純ですが、
「異文化交流」をDisneyは伝えたかったと思います。
人間は、「井の中の蛙」では成長しません。
異文化と接し学び認め合う事で成長していきます。
その意味では、「王子」と「お姫様」こそが、「井の中の蛙」の典型であるのに、
アリエルとエリックは、伝統や家柄を恐れずに、異文化交流し、
「変化の始点」を創った事に、喜びと同時に不安を感じていたのです。
ちなみに、私は現役の頃は、昼間は東京で働き、寝る為に川口に戻る生活だったのに、
退職後は、「井の中の蛙」で毎日生活しています。
とっても楽ですが、成長していません!
Michi
映像が奇麗だと思いました。コロナ渦が一様緩和されたので公開されまし...
映像が奇麗だと思いました。コロナ渦が一様緩和されたので公開されましたがおととしころだったら公開もされずネット配信でしか見ることができなかっただろうと鑑みると劇場で鑑賞できたことがうれしく思いました。原作とストーリーも大きく違わない点は良かったと感じます。一つ残念なのは、アスラ―様が割と綺麗な方であったことですね。どうしてもディズニーシーのマーメードラグーンで見たアスラ―様の印象が強くて(強面で実に良くできてました)もっとごつい感じの役者さんだともっとよかったという気がしました。
それにしても人魚のウロコの部分は良くできていると感心しました。
ふと気になったのは次の実写版は何になるのかと思った次第です。もしかして、モアナと伝説の海かな ??
素晴らしい音楽と信じられないような海中の映像表現に感動!
In the Heightで素晴らしい音楽とラテンワールドを実現したLin-Manuel Mirandaがプロデューサーの一人、Marc Plattも。映画監督・振り付け師のRob Marshallとあって期待どおり。海の中の映像表現と音楽が素晴らしい。
この三人が歌手とともに作り上げたディズニー&リトル・マーメイドの世界。エンターテイメントととして、CGを使ったきめ細かな信じられないような表現とイマジネーション。たぶんLin-Manuel Mirandaは、ラテン系音楽とカラフルで太陽のもとで踊りの世界を担当したのだと思う。人の創造性はとてつもなく広がっていると感動した。
アニメなどオリジナルを見たことがないが、映画館でとても楽しめる映画とサウンドである。
ストーリーも最近よるありがちな戦いや殺し合いのシーンはなく、家族でも楽しめ幸せを感じられる。映画館でそのひとときに浸ってほしい。
Youtubeには、THE LITTLE MERMAID 11 Minutes Songs & Clipsの動画がアップロードサれており、この3名のタッグチームが出てくるの必見!
Watch 11 minutes of Disney's live action remake of The Little Mermaid (2023) songs Poor Unfortunate Souls, Kiss The Girl, Under The Sea, Part of Your World, clips & trailers.
こんなアリエルはアリエナイ
素晴らしいハリーベイリーの歌声。パワフルでダイナミックな歌声はまるで彼女のための最高のミュージカル。原作の赤く美しいしいウェーブヘアとは対称的に、ドレッドヘアという女優そのものの出自や背景を尊重した通常アリエナイ采配も、本来であればアリエルの地上への憧れと諦めを切なく描いたPart of Your Worldをパワフルでダイナミックに歌い上げるハリーの歌声に思わず聞き惚れる。
更にはセバスチャンがアリエルの地上への憧れを止めるために、海の中の楽しい思いを歌ったアンダーザシーの中に「素晴らしい!素晴らしい!」と笑顔で楽しく合いの手を打つアリエルの姿もまた原作ではアリエナイ。
原作よりも女優の背景を優先させ、エリック王子を養子にするという設定変更からも、映画には国籍も人種も関係ない。世界中の誰もが主人公でそこに境界はないという監督の力強いメッセージをダイレクトに感じられる作品といえる。
そして夢が現実に
これまで重ねてこられたディズニーアニメの実写化シリーズ。映像的な技術も、ライオンキングで十分実感しましたが、これもまた「ここまで来たか」と言うほどの素晴らしい出来。実物と見紛う鯛やヒラメの舞い踊り、ならぬ、クラゲにウミウシでしたか。ついでに竜宮城の実写化もお願いしたいです。
そもそも「夢を現実に」というのもディズニーの意義だと思います。ディズニーランドも「本当にいける童話の世界」「本当に出逢えるミッキーやプリンセス達」という意義が大きい。
でも「夢を現実に」という意義にそって、結末までも理想を追い求める改変であったと思いました。確か「人魚姫」はもっと切ないお話だったはず。姉たちの勧めに従って王子を殺すなどとても出来ず、海の泡と消えてしまう、切ない恋の物語。それはそれで切ない童話の本領ですが、しかしこれは楽しい夢見るディズニー映画。切ない結末は美しい絵本の領分としてお任せしておくべきでしょう。
まさかタコの魔女が巨大化して一大スペクタクルのアクションバトルになるとは、映画だからってそこまでして良いのかと思ってしまいましたが(これは童話だよ、童話)まあ、そこはゴージャスな映像作品ならでは。スッキリした結末にするにはもってこいの演出なのでしょう。
結局、それぞれの世界に帰るしか無い、袂を分かつしか無いと思われたところが、トリトン王が膝を屈して娘を見送るとは思ってもみなかった。最後に別れの挨拶ぐらいするだろう、波間から巨体を表して、下等な人間達にむかって、尊大に手ぐらい振ってくれるだろうと思いきや、波間から可愛らしく首を出して、娘達を仰ぎ見て、下から別れを惜しむとは思って観なかった。人間と人魚達、対面式でご挨拶するのが精一杯の親睦かと思いきや、海岸まで上がって一緒に同じ向きに並んで二人を見送るとは思ってもみなかった。相容れない、けっして交わることが出来ない二つの勢力が手に手を取り合う、これがディズニーの描く「夢が現実になる」実写化シリーズの心意気なのかと、結論づけてみたのですが、いかがでしょうか。
そういえば女王様も好印象、ドレスが濡れるのも厭わず、波間に飛び込んで王子と語り合う姿勢もご立派。ただただ魔女の象徴にされたタコには、とんだ風評被害。
最後のカーテンコールとも言うべきエンディングも良いですね。登場人物が誰も出てこない、作中のアイテムだけが舞い踊るのですが、なぜか誰も居なくなったウエスト・サイド・ストーリーとは違い寂しさが募ってこない。それは、二人の旅立ちを見送った後なのだから、ということでしょうか。
なんだかんだいって、ストーリーはさておき、映像だけでも夢のよう。冒頭の小汚い海賊船に見紛う人間達の世界に、なんで美しい世界で舞い踊るアリエルが憧れるのか。のっけから見ていて切なくて泣けてくる。夢見る人間(人魚)の渇望というのは、なんと切ないことなのか。
最高!!
自分と似ていない他者を恐れない💖🌈
海底の世界のシーン、アリエル、人魚達の美しさにドキドキ…
アリエルの陸の世界を切望する姿、陸の世界のドキドキ、初めての失望、失恋…
純粋で天真爛漫なアリエル、純粋で真っ直ぐなエリックとのかわいいデートシーンにはキュンキュンした!
いつまでも綺麗な心のままの2人でいてほしい!と願わずにいられない
セバスチャン、フランダー、スカットルのお三方もとってもキュート‼︎
アニメ版のヨーロピアンとは違う、南国の雰囲気の陸の世界がとっても素敵だった
新曲、BGMも最高すぎた…メンケンさん、ミランダさん、ありがとう🥺💖
はしゃぐアリエルが愛おしくて、見ている自分もときめいていた
初めてリトルマーメイドのアニメーションを見た子どもの頃のときめきが蘇った✨
アニメ版と同じく、作品のメッセージは同じ
「自分と似ていない他者を恐れない」
(ボーグのインタビューでロブマーシャルが言っていた言葉)
ラストシーンは、アニメ版リトルマーメイド2で描かれていた、「隆と海が一つになる」未来を示唆しているように感じた
こんな素敵なメッセージを作品から受け取ることができずに、レイシズム、ルッキズムに基づく批判がたくさんあることに驚くし
すごく悲しい
(※ビジュアルについて批判的な人は、ディズニー過去作の「美女と野獣」「ノートルダムの鐘」を履修して「人を見た目の印象で判断しない」ということを学習してきてください😉どちらもアランメンケンによる音楽が素晴らしいです)
分断されている現代社会だからこそ、必要なメッセージがたくさん詰められている作品だと思う
今の時代にタイムリーな物語
自分と違うもの、親しみのないものに対して、アリエルやエリックのように心を開いて...
ディズニーからの優しいメッセージだと思う
今の大人達には通じなかったとしても、これからの時代を生きていく子ども達にはこのメッセージがきっと届きますように。
アリエル役のハリー自身はアリエルのようにディズニープリンセスらしく、真っ直ぐ純粋で心優しく芯が強い
「私の祖先たちが経験したものに比べれば、私に向けられるヘイトなんて何でもありません」
「自分たちは美しいし、自分たちだってプリンセスになれるんだ
とわかってもらえた。それだけで胸がいっぱいでした。」
(ボーグのインタビューにて)
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