「トライデントでねるねるね」リトル・マーメイド uzさんの映画レビュー(感想・評価)
トライデントでねるねるね
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主役が黒人云々は、原作観てないしどうでもいい。
好きなバンドが、ポップな曲をブルージーに“セルフカバー”したようなもんでしょ。
合う合わないはあれど、それ自体を非難すべきじゃない。
どちらかというと、問題はそれ以外。
やたらと他人種を共存させるのに、実在の地名を出してしまうと不自然さとポリコレ意識を感じてしまう。
だったら完全なファンタジー世界にすればいいし、姉妹も他人種配慮のみでまったく不要。
ディズニーにしてはCG感も目立ち、動きに関しては不自然なところも多い。(特に双眼鏡や王子が沈むような、水の抵抗の描写)
グリムスビーは「線引きしろ」と言っていたが、本人は女王と食卓を囲むし、素性不明の女との恋も後押しする。
国民は困ったことがあれば城に相談にいくし、王子も軽々しく呼びつける。
フランクな国なのかもしれないが、警戒心なさすぎでそのうち滅ぼされそうですね。
歌は素晴らしいし、脇キャラも魅力的で、ストーリーに大きな破綻もない。
恋に落ちる描写に深みがないのも、まぁディズニーだし、個人的にはダンスシーンが楽しそうで好き。
しかし尺の割に内容は薄いかなぁ。(2時間以上って制約でもあるの?)
掘り下げもないのに、最後に姉妹はじめ大量の人魚に見送られても…
夕日を背にしたアリエルのシルエットなど、印象的なカットを多様するが、そこへの繋がりが下手。
ラストの余韻からの『UnderTheSea』もバランスが悪く、駄作とまでは言わないが残念な箇所も多かった。
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