リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価
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そして夢が現実に
これまで重ねてこられたディズニーアニメの実写化シリーズ。映像的な技術も、ライオンキングで十分実感しましたが、これもまた「ここまで来たか」と言うほどの素晴らしい出来。実物と見紛う鯛やヒラメの舞い踊り、ならぬ、クラゲにウミウシでしたか。ついでに竜宮城の実写化もお願いしたいです。
そもそも「夢を現実に」というのもディズニーの意義だと思います。ディズニーランドも「本当にいける童話の世界」「本当に出逢えるミッキーやプリンセス達」という意義が大きい。
でも「夢を現実に」という意義にそって、結末までも理想を追い求める改変であったと思いました。確か「人魚姫」はもっと切ないお話だったはず。姉たちの勧めに従って王子を殺すなどとても出来ず、海の泡と消えてしまう、切ない恋の物語。それはそれで切ない童話の本領ですが、しかしこれは楽しい夢見るディズニー映画。切ない結末は美しい絵本の領分としてお任せしておくべきでしょう。
まさかタコの魔女が巨大化して一大スペクタクルのアクションバトルになるとは、映画だからってそこまでして良いのかと思ってしまいましたが(これは童話だよ、童話)まあ、そこはゴージャスな映像作品ならでは。スッキリした結末にするにはもってこいの演出なのでしょう。
結局、それぞれの世界に帰るしか無い、袂を分かつしか無いと思われたところが、トリトン王が膝を屈して娘を見送るとは思ってもみなかった。最後に別れの挨拶ぐらいするだろう、波間から巨体を表して、下等な人間達にむかって、尊大に手ぐらい振ってくれるだろうと思いきや、波間から可愛らしく首を出して、娘達を仰ぎ見て、下から別れを惜しむとは思って観なかった。人間と人魚達、対面式でご挨拶するのが精一杯の親睦かと思いきや、海岸まで上がって一緒に同じ向きに並んで二人を見送るとは思ってもみなかった。相容れない、けっして交わることが出来ない二つの勢力が手に手を取り合う、これがディズニーの描く「夢が現実になる」実写化シリーズの心意気なのかと、結論づけてみたのですが、いかがでしょうか。
そういえば女王様も好印象、ドレスが濡れるのも厭わず、波間に飛び込んで王子と語り合う姿勢もご立派。ただただ魔女の象徴にされたタコには、とんだ風評被害。
最後のカーテンコールとも言うべきエンディングも良いですね。登場人物が誰も出てこない、作中のアイテムだけが舞い踊るのですが、なぜか誰も居なくなったウエスト・サイド・ストーリーとは違い寂しさが募ってこない。それは、二人の旅立ちを見送った後なのだから、ということでしょうか。
なんだかんだいって、ストーリーはさておき、映像だけでも夢のよう。冒頭の小汚い海賊船に見紛う人間達の世界に、なんで美しい世界で舞い踊るアリエルが憧れるのか。のっけから見ていて切なくて泣けてくる。夢見る人間(人魚)の渇望というのは、なんと切ないことなのか。
ハリーベイリーと新曲が素晴らしい
英語版で鑑賞。
ディズニー創立100周年ということもあり、キャストやスタッフの気合いが伝わってきました。
実写で描かれる海底はとても美しく、アニメ版のカラフルさも残した絶妙なバランスとなっていました。本作の監督がロブマーシャルのためか、水中で人魚が泳ぐシーンやエリックの住む南国の街は、彼が過去に手がけた「パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉」のようなカリビアンなイメージを連想させました。
アリエルを演じたハリーベイリーは最高で、「パート・オブ・ユア・ワールド」などで披露された素晴らしい美声に惹かれました。そのため、歌の実力で彼女を推薦したディズニーの判断に納得できました。また、アースラ役のメリッサ・マッカーシーは、不気味なオーラが漂う怖い魔女としてのインパクトがありました。
「アンダー・ザ・シー」のような人気楽曲は原曲の雰囲気を大事にしつつ、よりトロピカルなアレンジに仕上げたアラン・メンケンは流石だなと思いました。また、アリエルとエリックの成長により焦点が当てられており、それを新曲で物語っていたのも良かったです。中でも、エリックがアリエルと出会ったことでより広い世界を見たい気持ちを込めた挿入歌や、アリエルが初めての地上暮らしで感じたことを想像の中で歌っている姿に感動しました。
気になった点としては、暗い場面が多かったことです。本編の大半が水中シーンになっていますが、海中に差し込む光が少なすぎるため、全体的にどんよりとしていました。その影響で、登場人物の表情がわかりずらくなっていました。せめて、顔がはっきり見えるぐらいの明るさにしてほしかったなと思いました。また、フランダーやセバスチャンなど、海の生き物がリアルなデザインに変更されているため、アニメ版が好きな人は違和感を覚えるかもしれません。
様々な意見がありますが、ディズニープラスだけで観るのが勿体無いと思うぐらいのクオリティになっていました。最近のディズニーは配信に注力している印象が強いですが、今回は劇場の大画面で見る価値があったと思えるぐらい満足できました。
テクスチャーのあり方を考えた
「映画のテクスチャーはどうあるべきか」ということを考えるのに良い題材だった。本作はディズニーのアニメーション映画を「実写映画化」したものだが、そもそも、あんまり実写で描くのに向いている題材ではない。人魚姫が主人公のファンタジーで、しかも、魚が歌い踊る内容をいかに実写のテクスチャーで描くのかというチャレンジをしている。ただ、全編のほとんどがCGで作られた舞台でもあり、人魚姫であるアリエルの動きも、特に水中では人間とは全く異なる動きをする点でアニメーション的だ。作られ方自体は極めてアニメーション的であるが表面のテクスチャーだけは写実的であるという奇妙な作品になっている。
写実的な魚が歌って踊る光景は違和感があるといえばあるし、「これはそういうものなのだ」と言い聞かせれば、別に気にならない気もする。ただ、CGだらけの映画を作るなら、これほど写実的なテクスチャーである必要は果たしてあるのだろうか。もっと本作の世界観にふさわしいテクスチャーがある気がする。
2024 50本目
思いの外、期待外れだったかなぁ。
出演者は◎なんだけど、何かものたりない感じ。
超有名な原作も、ザックリとしか知らないからなのか。アラジン(実写)を観た時の感動とまではいかなかった。
ただ、家族でみるには楽しめる作品ですね
アリエル?アリエナイ〜
とまでは言いませんが。
やはりビジュアルが...
なぜドレッドヘアなのか。
フランダーに至ってはただの魚になってたし...
でも歌声が素晴らしかったのと、島の風景やファッションが素敵だったのでこの評価。
正直黒人になっただけで内容はまとも
内容はかなりまともな実写版であまり原作ブレイクしてない点と映像技術がすごいのか
オリジナルより良く感じる
しかし映像全体が暗くてなにしてるかわからない
後半のジャイアンの歌なんて聞きたくない
すごいくそと言われていたが想像以上にまともだった期待値低かったからだろうと思われる
オリジナル設定上アリエル姉妹の中では一番きれいという設定なんだけどこの女優さんは黒人から見ても綺麗な子なのだろうか 〇〇〇レ要素なかったらもっといい点数とれたんじゃなかろうかとはいっても自分はアリエルというキャラクターがオリジナルの時からあまりすきではありません
想像通りで良かった。
ミュージカル風でちょいちょい突然の歌が始まります。
話題になっていた俳優さんも違和感なく見れた。よかったと思います。
だんだんストーリーや歌に感情移入して、主人公を応援しちゃいます。
小学生と一緒に鑑賞できる単純な映画で、わかりやすくて良かった。
セバスチャンがガチのカニでびっくりした。フランダーもガチの魚。
実写なんだから当たり前だけど。ついつい笑ってしまった。どっちもかわいい。
ディズニーはハッピーエンドなので基本満足して寝れる。
テレビで見たけど、これ映画館だったら海の世界をもっと感じられたかな~。
海の生き物が踊りまくるダンスシーンもかわいかったです。
割り切ってもアニメファンには残念
アニメ版ファンにはなかなか感情移入が難しく、割り切って楽しもうとしても、ここはこうして再現して欲しかったという思いが出てきてしまう。確かに主役の歌唱力は素晴らしいが、アニメ通りの憧れを再現して欲しかった期待度が捨てきれない。差別的な考えではなく、各作品キャラクターのイメージがあるはず。それぞれの良さを生かした作品はディズニーに限らずあると思うので、ここはキャスティングを最優先に考えて欲しかった。ただし、感動的なアリエルの歌には高評価。
アリエルよりアースラが気になる
人魚が人間に恋する話。
アニメ版観てます。
アリエル役は公開前から
かなり物議を醸していましたが
観てたらアースラ役のほうが気になりました。
もっと悪そうな人いなかったのかなと。
普通にいい叔母さんぽく見えた。笑
ライオンキングもそうだけど動物が絡む作品は
実写化向いてないと思います。
アニメ版とイメージかけ離れすぎてしまうので。
アニメ版の記憶がほとんどなかったのですが、
2人がデートするシーン見てたら
最高のデートコースやん!って思いました。
全体的には特に感動もなく残念でした。
ストーリー展開は、ほぼアニメ版をなぞる形での実写化
ただしポリティカルコレクトネスの影響で評判は散々かと思います。
そもそもディズニーがアニメ化した時に原作から改変した内容にも突っ込みどころは多いように思えます。
その辺りも含めて「リトルマーメイド」という作品そのものや「子供にも理解できる作品作りとは?」ということを多くの人たちに考えさせ、社会的な課題を課せられる企業の在り方にも問題提起させるきっかけとなった作品です。
ど、(@_@;)どっひゃ~アンタどうしたん?って 主に素で言ってしまいそう!
アメ雨ふれ降れもうっとフレ~蛇の目でお迎え嬉しいな~(雨の慕情w)
もうね 雨イランね。梅雨いややねん!
幼少の頃、TVアニメ「魔法のマコちゃん」てのにハマってて。
べ-ス展開はこの人魚姫みたいな話でね。全裸で砂浜歩くマコちゃんが子供の脳裏に激しく焼き付いてて。今でもリトルマーメイドって言うとアリエルでなくマコちゃんと言う思いが時々あるね。(困ったオレです)
ていう訳で、6月9日シックスナインに公開の
「リトル・マーメイド 」初日に行って来ましたよ。
ディズニ-久々の力の入れ様で、上映枠がいっぱい。
吹替、字幕とも半々ありますが、どちらも同じくらい人は入ってそう。子供連れ家族は吹替ですかね。
公開前から後悔なのか・・・主人公アリエル(役:ハリ-ベイリ-)のセッティングで人種問題提起なのか。
アニメ先行作品からすると実写でこの容姿は さしずめOLが気分転換に髪を ウェーブがかった赤毛 ⇒ 赤とストロベリーブロンドのドレッドヘアエクステ。 肌を色白 ⇒ 小麦色(日サロ)にして会社に行ったら、上司、同僚らに アンタ一体どうしたん?!て言われるてる様な感じはしたねぇ。
まあ それだけの話でしょ。
※某洗剤メーカの洗濯洗剤は若干イメ-ジ左右されるかもだが。
それを多様性とかポリコレとかLGBTとか騒いでるだけと思うね。
そんなに変えたい設定がお好きなら、アリエルを男性黒人の人魚にして、ゲイと言う設定で、白人男性王子と結婚とかどう? ポリコレ諸君。
それよか、セバスチャン(カニ)、フランダ-(魚)、スカットル(鳥)が そのまんまの姿で話す方がちょっと無理を感じるわ。もうちょっと人らしい愛嬌なデフォルメ出来なかったのかな。
海の中はメッチャ綺麗な海底で。それは美しい出来映え。
アバタ-並みを感じます。
しかし これらは総て見た目の話。
問題は 愛と言う中身なんだが、それを今作で感じれたかどうかだと思うね。
そもそも、リトルマーメイドはディズニ―が、アンデルセン童話の人魚姫から話を少し変えた物語。ラストが全く違っていて、本家の人魚姫の方が悲恋となっており ズバ抜けて心に愛を感じる作品と思います。
一方ディズニ-版はやっぱり ハッピ-エンド主体なので浅い浅い愛しか感じれません。アニメならこの話展開で子供たちは十分満足かもですが 実写で大人が鑑賞となると多分物足らないと思いますね。
3日間内にとにかくキスをしろ~と迫る、コレこれですよ・・・こんなん何にも愛の育みが無いですやんか。肝心の声、歌は聴かせられない。どうやって相手に想いを心に届けるかが 重要なポイントと思うけどね。
その点が 疎かな脚本と感じます。
美女と野獣ぐらい 本当の愛について魅せてくれる場面展開が、この作品には無いと思いますね。
実の所、人魚姫展開にてリアルに完全再現出来たら最高な作品だったのになと大人目線ではそう思います。
大海を司る人魚姉妹は皆さん美人さんで、これこそ多様性重視した人種を表現していたなと感じます。その中にアジア顔の人魚を発見!ちょっと違和感を感じたけども、ポジションは 日本海人魚なのかなと。
良かったポイントは、
父トリトン王(役:ハビエルバルデム)が 娘が人間に成る事と人間の妻に成る事(結婚)を認めてあげて 二人の船を送り出すところでしょうか。
こう言う思いは、どの世界でも共通の事として捉えられるなと感じますね。
最後は人間界も人魚界も総出での2人のお祝い~ メデタシめでたし。
ちょいと 浅く軽めの愛と、予定調和のラスト展開で何で実写化したのかなと、疑問は多かったです。
しかし、歌場面は良かったのでは 無いでしょうかねぇ。
ご興味有ります方は
劇場へどうぞ。
興味本位だったけど
時間の無駄でしたー
歌は確かにお上手だったけど、、、
スカットルなんで女になってんの?
王子のお母さんも黒人さんだけどなぜ?
アースラが化けた女性はめちゃくちゃ
美人でした。彼女がアリエルしてくれたらよかった。
アニメ映画のリトル・マーメイドとは
わりと話が違う気がするので、
これならアンデルセン人魚姫を
元にして新しい解釈でやればよかったのでは。
自分のアイデンティティのねじりヘア?
ツイストヘア?かえたくなかったらしいけど
ディズニーアニメアリエルも自分の
アイデンティティの赤毛変えられたの
すごい嫌だと思うよ。
フランダーはホラーでした。
伝説のアニメーション実写化!🧜 歌唱シーンは原作超え!!
【あらすじ】
陸の世界に憧れる人魚の「アリエル」。ある日、人間の王子を助けたことをきっかけに、陸の世界に行くことを決める。そとために魔女「アースラ」と契約を結ぶのだが…。
【感想】
公開後すぐに観に行きましたが、レビューできていませんでした。
今作は特に歌唱シーン・ロケーションが素晴らしかったです。
パートユアワールドの歌唱力は原作アニメーションを超えていたと思います!
特にアリエルが海から「ザパーン!」と上がるところは、この作品で1番記憶に残った瞬間です。
アンダーザシーは映像が原作アニメーションから、アレンジされていました!
色んな国のダンスを魚で表現していたのが、印象的でした。
歌だけでなく、ロケーションも今作は美しかったです。
海底の世界は幻想的で、ディズニーシーの「マーメイドラグーン」を美しい映像にしたようでした。
海底だけでなく、エリック王子が暮らす、陸の世界はお城や島のロケーションがとても美しく、まさにおとぎ話の世界のようでした。
主演のアリエルは公開前様々な意見がありました。自分の感想としては、最初はあまり可愛く感じませんでしたが、段々愛嬌があって可愛く感じるようになりました。
歌声は今までのディズニーの実写でも、トップクラスの歌唱力です。
アースラは1番原作とそっくりでした。
知っている女優だったので、尚更印象に残りました。
セバスチャン・フランダー・スカットルの3バカトリオもかなり愛着が湧きました。
【お気に入りのシーン】
パートユアワールドの歌と共に、アリエルが陸に上がるシーン。
ココナッツ
実写といいながらもほぼCGであるならばアニメの方が良いのではないかと思った。周りが人間以外のサブキャラ達が可愛くないと言っていたがあーそういう事かと。アリエルがエリックを好きになるのもエリックがアリエルを好きになるのもよく分からない。馬車操縦も周りの迷惑も省みず勝手な女の子だなぁと思うし、エリックもたかが自分の好きな人の為に周囲を巻き込むし、素直に素敵と思えないのは私が嫌な大人になったという事か。音楽はやはりいいしトリトン王はとてもマッチしていたが
どうやった〜
名作に限ってあらすじがわかっているようで結局は何も知らないと思い知らされました。どうやって人間になってどんなエンディングなのか!知れてスッキリしました。海底の映像に驚きました。ダイビングで潜るようなリアルさとコミカルの融合が素晴らしいです。身を委ねて見られる映画でした。素晴らしい^_^
映像美‼️
上映してる時に光が激しいシーンが…、との注意書きがあったから結局劇場で見なかったけどそんなに光の激しい感じは個人的には無く、内容も面白かった😄。
アリエルとエリックのデートシーンはセバスチャンの気持ちになってやきもきしました☺️アニメ版の記憶がないからこんな感じだったかや?っとも思ったけどこれはこれで良かった。
ラストのアースラを倒すシーンはたぶんアニメはエリックが突っ込んでるはずだと思いますが実写はアリエル自身がアースラにトドメをさすことになってますね、これも時代の流れで変更したのかな?ヒロインが強くても良いですしね⭕️。
アリエル役の人も色々言われただろうけど声が出せない人間になってからのシーンからアリエルがすごく可愛かったから全然有り😉。しゃべれない人間界を何もしらないあどけなさがすごく伝わってきて可愛かったです。
普通によかった!
アニメ版と基本内容一緒やしなと思って見る気なかなか出なかったけど。
アリエルのビジュアルが注目集めてたと思うけど、普通に可愛かったし合ってた。
ほんでトリトン王、バビテルバルデムてw
いや、めっちゃ強そうやん!かっこよすやわ。
アニメの方の内容も大昔に観たきりやからキレイさっぱり忘れてたからほぼ初見やったし、普通に楽しめました!
ただ、映像がキレイやし音楽も良かったから、大画面でみりゃ良かったな。スマホで隙間時間に見たんは失敗かな。
映画レビューをレビューする(笑)
1989年に公開された本作のアニメ版を観ておらず、そもそもディズニー映画にあまり興味はないのですが、本作が一部からディズニー映画にしては異様なほどの叩かれっぷりをしているので、野次馬根性を出して観に行って来ました。
各種レビューなどを読むと、低評価の内容は以下のようなものがありました。
①主役のアリエルが白人ではなく黒人なのはおかしい
②アリエルの髪の色や髪形が原作(アニメ版)と違う
③アリエルの歌がクセがあって嫌だ
④ポリコレが酷い
まあこれ以外にもいろんな批判が見られたのですが、ディズニーランドがあるフロリダ州では、共和党右派のデサンティス知事と対立するなど、リベラル色が濃厚なディズニー社に対して我慢のならない”保守派”の方が低評価をしているのかなというのが、ディズニー門外漢の私の第一印象でした。
因みに創設者のウォルト・ディズニー自体は、現在のディズニー社とは反対に右派的な政治信条を全面に出した人だったようで、第二次大戦中は自主的に反独、反日のプロパガンダ映画を制作したり、戦後も反共的な立場を取ったり、また人種差別的、性差別的だったと指摘されるなど、今生きていたらトランプのように大統領選に打って出たんではないかと思えるゴリゴリの人だったようです。
因みに6月16日時点の各種映画サイトの評点は、以下の通り。ヤフー映画の★1評価の比率が非常に高く、”右派”が多いことで知られるヤフコメと共通のユーザーが評価しているのかしらと思ったりしたところです。(いずれも5点満点)
ヤフー映画 2.9点(★1評価の比率 41%)
映画.COM 3.2点(★1評価の比率 13%)
Filmarks 3.9点(★1.0~2.0評価の比率 2%)
映画の内容とは全く関係のない映画レビューのレビューをしてみましたが、やはり人種問題というのは非常にデリケートな話であり、そうした部分に大きな波紋を作った本作の意義は、それなりに大きかったのではないかと感じたところです。
肝心のお話の方ですが、アリエルが人間界を美化して、人魚王である父親はじめ周りの意見も聞かずに人間に近寄っていき、最終的にエリック王子に一目惚れすることに繋がっていきましたが、腐敗した人間界の住人としては、「アリエルちゃん、人間ってもっと汚ないものだよ」と言ってあげたくなってしまいました。
アリエルを演じたハリー・ベイリーの歌唱力は、好みはあるでしょうが私的には非常に上手いと感じたところでしたね。彼女の容姿に関する文句も散見されましたが、これはまあ好みの問題なのでなんとも言えませんが、初見ではアニャ・テイラー=ジョイとそっくりだなあと思ったところです。
ただ少し政治的な側面から観た場合、欧米列強が世界中を自らの版図に組み入れていった大航海時代を舞台にしている様子なのに、王国は人種の坩堝で人種平等的な雰囲気を醸し出していたのは、結構矛盾するんじゃないかと思わないでもありませんでした。まあおとぎ話なのでその辺りは流せばいいのかも知れませんが、もう少し世界観を整理した方が良かったんじゃないかと感じました。
そんな訳で、野次馬根性から観に行ったディズニー映画でしたが、純粋に物語として観た場合、上記の世界観がイマイチだったこと、アンデルセンの「人魚姫」では、人魚姫と王子は結ばれないというほろ苦くも印象的な結末と比較すると、本作はハッピーエンドになっていることなどから、評価は★3とします。
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