「なぜ人々は映画に魅了されるか」バビロン ひろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ人々は映画に魅了されるか
音楽が最高。さすがララランドのチーム。
1920〜30移り行く時代の変化に伴い、サイレントからトーキーへと変わる映画。それはきっと当時の役者、製作者にとってとんでもない革命だったんだろうな。
ビジュアルだけでなく、台詞を求められるようになった役者。声をはじめとする音声をとりいれるために撮影機材、環境など多くが変わった。
表現の幅が大きく変わったことにより、観客も変わった。すなわち求められるものも変わった。
当時求められた(売れた)ものが全く受け入れられなくなる。
どの時代でも、どの業界でも同じことだけど、当時のハリウッドでも起きてたんだね。
その時代に映画に生きた人々を、音楽とともに熱狂的に描き出した、そんな作品。
変われる人。変われない人。
変えれる人。変えれない人。
その違いはなんだろう。
トーキーになったことにより、庶民の楽しみから少し上流の楽しみへと変わり、それがまた誰もが楽しめる娯楽へと変わっていった。
変わったものはたくさんあるけど、変わらないことは、人々が一体何を求めて映画を観るのか、
それはどの時代でもきっと変わらないんだろうな。
自分の人生を豊かにしてくれる。どこへでも行かせてくれる。
そんなことを思わせてくれるくらいに、爽快で、豪快で、楽しい作品。
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