「無駄に長い3時間」バビロン ぎんぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄に長い3時間
この3時間は長い!
「RRR」「アバター」の3時間は全く長いと思わなかったけどこの3時間はホント無駄に長い!
1920~30年代頃のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド。無声映画からトーキーへと移行する中で時代に抗う映画人たち。というと面白そうなんだけど。
この時代にはこんな人たちがいましたよと総花的に色んな人たちが出てきてなんとも取り止めがない。
ラ・ラ・ランドのようにマーゴット・ロビーとディエゴ・カルバのカップルが主役?と思いきや、主演はブラッド・ピット?でもなく、黒人のトランペッターやら何をしてる人なのかよくわからないアジア人女性やらのエピソードがバラバラに散らばってきて、それがやがて一本の線に…ということもなく進んでしまう。
誰か一人に絞ってじっくり描いたらもっと違った面白い映画になったと思うんだけどなぁ。
それなりにノスタルジーや哀愁は感じるし映画人に内輪ウケしそうなので賞を取ったりするんだろうけど、画面は猥雑で汚いし普通に見たら面白くはないです。てかデミアン・チャゼル監督こんな変態だったんですか。
唯一の見どころはなんと言ってもマーゴット・ロビー!
アバウトタイムの可憐な女性からスーサイドスクワッドのハーレイ・クインを経て今回は野生児として一世を風靡するどうしようもないジャンキー女。こういう役をやらせたらもう無敵ですね!この人の演技の振り幅はホントすごい!
この映画で一番面白かったのは蛇と戦うシーンでした(笑)