「だから映画っていいよね ※一部ネタバレあり」バビロン yayoponさんの映画レビュー(感想・評価)
だから映画っていいよね ※一部ネタバレあり
途中よく分からなかったが、最後のシーンが言いたかったのだと思う。
恐らく本映画の脚本や企画があがったのがコロナ禍。
衰退しかける映画業界、業界内で諦めムードがある中で、同志たちを奮い立たせるメッセージを入れたのだと思う。
単に頑張ろうというメッセージではない、痛みは伴うが革命を起こせ、変化を恐れず立ち上がれと言う激励だと受け止めた。
これらのメッセージをより強固にするために今回のストーリーがあったのだと。
本編で触れられたように、映画は時代と共に変化してきていた。これまでのやり方に固執すると文化が消える。変化や革命が起きるタイミングは痛みを伴う。
本編では音声映画に切り替えた際を取り上げて、映画業界の過去も、同じような葛藤や苦しみを乗り越え、先代達が自分達の代まで映画文化を残してくれたのだと語られた。
今回の混乱で、ただ過去に固執して嘆くのでなく、自分たちが変化を起こすことで映画文化が受け継いでいくのだと。
そして、過去の栄光に囚われ抜け出せずにいるものは死があると。
映画はこうして、観る者を別世界に連れて行き、メッセージを与えてくれる。
現実世界に長くいると、こうして受け取ったメッセージが薄れていく時もある。
その時は、また映画を観るのだ。
p,s,
他の方の考察も気になり見てみた。
トップに出てくる考察や監督のインタビュー内容は、私の感想と真逆のものであった。
違った感想があって良しそし、消しかけた手を止めて残しておくことにした。