「3時間は長いなあ」バビロン みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
3時間は長いなあ
サイレント映画のスターたちの栄枯盛衰を中心に、監督の「映画愛」というか「未来」を描く。
「昔」と「今」の比較、という意味では、パーティーのシーンは特徴的だと思う。
冒頭のカオスなパーティーと、後半の「行儀の良い」パーティー。
なんだか前者の方を「懐かしむ」というか、「古き良き時代」と描いているように感じた。と同時に、「今」の「行儀の良い時代」を、「ポリティカル・コネクティクス批判」をしているように思う。
マーゴット・ロビーにゲロまで吐かせたぐらいだから。
映画はもっと下世話で、猥雑で、庶民的でいいじゃないか、という監督の思いなのかもしれない。
ブラピの再婚相手の舞台俳優との会話からもそれが見える。
舞台が高尚で、でも「金持ちだけのもの」と褒めてるようで批判してるようにも見える。
でも映画は違うんだぞ、誰しも楽しめる娯楽であり芸術なんだぞ、と。
そういう「想い」は分かるけど、3時間超は長すぎ‥2時間半ぐらいにしてくれよ‥
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